NHK『舞いあがれ』第31回

プリンセスプリンセスの『パイロットになりたくて』を久しぶりに聴いた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ』の31回めの放送を見ましたよ。

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第7週『パイロットになりたい!』

ついに舞(福原遥)は、旅客機のパイロットになりたいと言う希望を両親に伝えた。当初は飛行機を作ることが夢だったが、人力飛行機のパイロットを務めたことを契機に自分が空を飛ぶことへ夢が変わったのだと説明した。2回生の夏に航空学校の受験をし合格したら、大学を中退して航空学校に通いたいのだという。そして将来は航空会社に就職したいと抱負を述べ、深く頭を下げた。

突然のことに両親は困惑した。特に母・めぐみ(永作博美)は猛反対した。めぐみの本当の懸念は、航空機パイロットになる道は容易には思えないことだった。日本には女性パイロットの例はない。苦労してライセンスを取得しても、その後にもっと大変な苦労をすることが簡単に想像できるのだ。
めぐみは、なんとか舞を思いとどまらせようとした。舞は小さい時から手先が器用で工作が得意だったし、父・浩太(高橋克典)も舞と一緒に飛行機を作ることを楽しみにしている。だから、早急に進路を変える必要はないと言って説得を試みた。すぐに大学を中退するのではなく、まずは4年間通って卒業するまでの間にじっくり考えるのが良いと諭した。

しかし舞は、めぐみも大学を中退し浩太と駆け落ちしたことを引き合いに出して反発した。話は物別れに終わり、舞は家を飛び出してしまった。舞がここまで反抗的な態度を示すのは初めてのことであり、めぐみも浩太も驚いた。しかし、あまりのことに動くことができなかった。

舞はバイト先のカフェに向かい、仕事中の久留美(山下美月)に愚痴った。久留美は、親が心配してくれるだけ舞は幸せだと返した。久留美も前の晩に、勝手に仕事を辞めてきた父・佳晴(松尾諭)と喧嘩して家を飛び出したままだったのだ。別れた母からは年に一度バースデーカードが送られてくるが、一切の連絡を絶っている。だから、両親から優しくされている舞のことを羨ましく思っているのだ。
そんなやりとりを聞いていた店長・津田道子(たくませいこ)は、ふたりに家に帰るよう諭した。前の晩、久留美は家を飛び出して舞の家に泊まったのだが、心配した彼女の父から店に電話があったのだと明かした。久留美の父は決して心配していないわけではないと言うのだ。
それで、ふたりは素直に帰宅した。

翌朝、隣に住む梅津雪乃(くわばたりえ)が取り乱して舞の家に飛び込んできた。
息子・貴司(赤楚衛二)が3日間も音信不通で家に帰らないのだと言う。こんなことは今までになかった。

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NHK『舞いあがれ』第30回

松尾諭田口浩正はどっちがどっちかたまにわからなくなる当方が、NHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ』の30回めの放送を見ましたよ。

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第6週『スワン号の奇跡』

2005年1月になった。
舞(福原遥)は航空機のパイロットになりたいという思いが日増しに強くなる一方だった。受験のための勉強に打ち込み、学費のためにバイトの時間も増やした。

しかし、両親にはまだ打ち明けられずにいた。浩太(高橋克典)の会社は取引先も増え好調だった。浩太は、今でも舞の夢は飛行機を作ることだと思っている。このまま工場の調子が続けば、舞の作った飛行機に部品を載せることもできると楽しそうに話した。
舞はますます両親に自分の進路変更を言い出しにくくなった。

一方、舞はなにわバードマンを休部することにした。
そのことを申し出ると、他の部員たちは一斉に苦情を述べた。ただでさえ3回生が引退して人手が少なくなったところで、次の人力飛行機の製作も正念場を迎えようとしている時期なのだ。舞のパイロットになりたいという希望を聞くと、反対の声がますます大きくなった。航空学校の入学倍率は高いことが知られており、ましてや日本に女性パイロットはほとんどいない。なにわバードマンの出身者の中にもパイロットになった者は存在しない。舞がパイロットになれる見込みはないと言うのだ。
そんな中、冬子(吉谷彩子)だけは見方をしてくれた。むしろ、出身者の中から航空機パイロットが出れば凄いことである。そのために応援すべきだとみんなを説得した。
その結果、他の部員たちの考えも変わり、舞を応援しつつ休部を認めてくれた。

その頃、貴司(赤楚衛二)は何もかもがうまくいかなかった。システムエンジニアの仕事には向いておらず、会社に居場所がなくなってしまった。馴染みの古本屋・デラシネで詩を書こうにも、何も言葉が浮かばなかった。
しかも、店主・八木(又吉直樹)は店を畳む準備を始めていた。八木は、朝になると睡蓮の花が開き、春になると白鳥が北へ飛んでいくのは得体の知れない何かに呼ばれるからであって、それと同じように自分も何かに呼ばれたのだとだけ説明した。今の貴司にはよくわからない話だった。
貴司は自分の拠り所であるデラシネがなくなることを不安だと伝えた。すると八木は、短歌を作るよう勧めた。今の貴司が詩を書けないのは言葉が詰まってしまっているからであり、文字数の制約があればむしろ言葉が出てくるものだと話した。
八木は即興で「嬉しさは 忘れんために 悲しさは 忘れるために 短歌にしてみ」と詠んだ。

3月になった。
舞はまだ両親に本当のことを言い出せずにいた。

看護学校に通っている久留美(山下美月)は成績優秀で、翌年度の学費免除が決まった。
夜、上機嫌で帰宅すると、警備員の仕事に出かけているはずの父・佳晴(松尾諭)が灯りもつけずに部屋に佇んでいた。非常階段で足を滑らせて捻挫し、そのまま仕事を辞めたのだと言う。もともと向いている仕事だとは思っておらず、せいせいしたと吐き捨てた。

ふたりは言い争いになった。
久留美は、アルバイトで家計を助けながら、努力して学費免除を獲得した。それでも生活は楽になっていない。佳晴が仕事を辞めてしまったことで、家賃の支払いの目処が立たなくなる。佳晴は、売り言葉に買い言葉で、久留美は本当は別れた妻のところに行きたかったのだろうと言った。そして、自分と一緒にいるのが嫌なら結婚して家を出ればよいと捨て台詞を吐いた。
久留美は、こんな父がいたら結婚できないと答え、家を飛び出した。

久留美は雨の中、傘もささずに舞の家へ向かった。ずぶ濡れの姿に驚いたものの、めぐみ(永作博美)は優しく迎え入れてくれた。その晩、久留美は舞の部屋に泊まることになった。久留美は、舞のことが羨ましいと話した。母は優しく、父は頼りになるからだ。
それから久留美は、もし舞が久留美の立場だったら、年に一度だけバースデーカードを送ってくる別れた母に連絡を取るかと尋ねた。舞は、わからないと正直に答えた。久留美も明確な回答を欲していたわけではなく、自分もわからないままだと話した。
続けて、久留美は父にひどいことを言ったと反省の弁を述べた。しかし、黙って我慢していたら何も変わらないから仕方なかったと話した。

久留美が最後に述べたことは、舞の心を動かした。
後日、ついに舞は両親にパイロットになりたいと打ち明けた。

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NHK『舞いあがれ』第29回

スポニチの『「舞いあがれ!」人力飛行機滑走シーン NHK制作統括「福原遙さんの覚悟を感じた」』という記事で、飛行シーンは搭乗していなかったけれど、滑走シーンは福原遥本人が実際にペダルを漕いでいたと知った当方が、NHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ』の29回めの放送を見ましたよ。

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第6週『スワン号の奇跡』

舞(福原遥)は飛行機で空を飛んだことが忘れられなかった。とても幸せに感じ、自分は空を飛ぶために生まれてきたのだとすら思うほどだった。
翌年のなにわバードマンのパイロットは秋に選考会が行われる。それまでの2ヶ月間、舞は休むことなくトレーニングを続けた。

秋になり、3回生は引退し、なにわバードマンの新代表は2回生の佐伯(トラウデン都仁)となった。
パイロット候補として、舞の他に冬子(吉谷彩子)と藤谷(山形匠)が名乗りを上げた。選考会の結果、3人の中から冬子が翌年のパイロットして選出された。
舞は冬子を心から祝福した。冬子が相手ならば素直に諦めがついた。機体制作班として、彼女のために最高の主翼を作ると約束した。

しかし、舞は空を飛ぶことへの未練でいっぱいだった。授業や機体製作も気がそぞろで、いつもパイロットになることばかり考えていた。
幼い時は父・浩太(高橋克典)と一緒に飛行機を作ることが夢だったが、それがいつしか、自分が飛行機を操縦して飛ぶことへの夢が変わっていたのだ。旅客機のパイロットになりたいという思いを強くなった。

こっそりとパイロット要請に関する本を読んでいるところを冬子に見つかった。舞は気恥ずかしくて隠そうとしたが、冬子は舞の目標を後押ししてくれた。冬子はパイロット養成学校に入りたかったが、規定身長の158cmに満たなくて諦めたのだという。舞の身長は159cmなので受験資格は満たしているようだった。

舞はパイロット養成学校に入学することを具体的に考え始めた。パンフレットも取り寄せ、受験のための勉強も始めた。
しかし、夢が変わったことに後ろめたさを感じ、なかなか誰にも言い出すことができなかった。

最初に相談するのは母・めぐみ(永作博美)と決めていたが、やはり言いにくかった。しかも、彼女は工場の経理の仕事を夜に家で行わなければならないほど忙しそうで、とてもゆっくり話のできる状態ではなかった。また別の日には、兄・悠人(横山裕)が自分からの電話を無視していると言ってイライラしていた。

めぐみに頼まれ、舞は兄・悠人に電話をかけた。すると悠人は舞からの電話にはすぐに出た。めぐみからの伝言として年末には帰省するよう話したが、彼は何かと理由をつけて帰ろうとしなかった。
舞は自分がパイロットになりたいということを悠人に打ち明けた。両親には言い出しにくいと相談した。すると悠人は面白がって、両親に打ち明けるこっけいな様子を見るために帰省するなどと言ってからかった。

クリスマスになった。
舞は幼馴染の久留美(山下美月)と貴司(赤楚衛二)を呼び出した。そして、パイロット養成学校に入りたいこと、しかし、両親にはまだ相談できていないことを打ち明けた。

それを聞いた久留美は、舞の悩みは贅沢だとだけ答えた。久留美の両親は彼女が幼い頃に離婚し、今は不安定な職に就く父・佳晴(松尾諭)と二人暮らしである。家を出た母親とは一切の交流がないが、久留美の誕生日にだけは今でもバースデーカードを贈ってくる。そんな久留美なので、親に相談できないという舞に対して複雑な思いを抱いたのだ。

一方の貴司は、舞のことを羨ましいと述べた。舞が本当の自分を見つけたことを素直に祝福した。
その時、貴司のケータイに上司から電話がかかってきた。彼は一足先に店を出ることにした。電話で貴司は罵倒され、クリスマスの夜にもかかわらず、今すぐに出社するよう命じられた。

幼馴染の3人は仲が良い。しかし、そんな仲でも互いに言えないこともあったのだった。

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NHK『舞いあがれ』第28回

Amazonのオリジナルドラマ『モダンラブ: さまざまな愛の形』の第5話に永作博美さん、そして第7話(アニメ)に黒木華さんが出演していることを知った当方が、NHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ』の28回めの放送を見ましたよ。

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第6週『スワン号の奇跡』

女性パイロットによる人力飛行機の世界記録 15.44km を超えるべく、舞(福原遥)の乗ったスワン号が離陸した。
刈谷(高杉真宙)と冬子(吉谷彩子)は船で後を追いながら、無線で指示を送った。他の部員たちは湖岸から見守った。
出だしは順調で、スムーズに琵琶湖の上を飛行した。舞の視界には空しか見えなかった。その光景に舞は自然と笑顔になった。

しかし、距離1kmを超えたあたりから早くも高度が下がり始めた。風向きが不利で揚力が生まれにくい条件だったのだ。刈谷は、風向きが変わるまで、より強くペダルを漕ぐことを指示した。舞はその通りに力を込めた。
2km通過した頃、無線が不調になり、舞は外部との連絡が取れなくなった。しかも、コクピットの中は蒸し暑く、舞は早くも苦しみはじめた。それでも、みんなが思いを込めて作ったスワン号をより遠くまで飛ばすべく、懸命にペダルを漕ぎ続けた。

そして、飛行時間約10分、飛距離3.5kmほどでスワン号は墜落した。記録には遠く及ばなかった。機体は琵琶湖へ着水した衝撃で大破した。
舞はすぐさま船に救出された。船上の舞は、不甲斐ない結果に終わったことを泣きながら刈谷と冬子に謝った。
けれども、彼らは舞を責めることなく、がんばりを褒めてくれた。刈谷などは、スワン号を舞に任せたことを良かったと思っているし、全ての過程と結果を誇りに思うとまで言ってくれた。
岸に戻ると、部員たちは大はしゃぎで迎えてくれた。誰一人として落胆している者はいなかった。
舞はまだ悔しい思いでいたが、部員たちに礼を述べた。自分と一緒に空を飛んでくれてありがとうと感謝を伝えた。

舞がひとりで佇んでいると、冬子が近寄ってきた。
空を飛んだ感想を聞かれた舞は、とても幸せな気分で、自分はこのために生まれてきたような気がすると答えた。墜落直後は落ち込んでいた舞であるが、今はもう楽しかったことしか思い出せないほど立ち直っているように見えた。
3回生たちは今回で引退だが、冬子は2回生である。来年こそは自分がパイロットとして空を飛ぶと宣言した。舞は自分ももう一度飛びたいと答えた。ふたりはライバルだと言って笑いあった。

こうして、なにわバードマンの夏が終わった。

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NHK『舞いあがれ』第27回

昨日のまとめ記事ではあやたんに撮ってもらった写真を掲載したわけだけれど、実は同じ日に彼女にたこ焼きを奢ってもらった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ』の27回めの放送を見ましたよ。

たこ焼きを持っているのがあやたんである

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第6週『スワン号の奇跡』

記録飛行まであと3日。
舞(福原遥)はついに目標であった44kgにまで減量に成功した。また、ペダルを180ワットで1時間漕ぎ続けることもできるようになった。苦しかったトレーニングや食事制限からあと少しで解放される。

冬子(吉谷彩子)によれば、本番の前日はたっぷりと食事を摂ってよいという。むしろ炭水化物を大量に摂取し、スタミナ切れを起こさないようにする必要があるのだ。その話を聞き、舞はあれも食べようこれも食べようと、食べ物のことばかり考えるようになってしまった。

記録飛行の前日、いつも部室に一番乗りをするはずの舞だったが、その日は舞以外の全員が先に来て作業をしていた。自分が何か予定を見落としていたのかと心配したがそうではなかった。舞に炭水化物を摂らせるため、部員総出でたこ焼きパーティの準備をしていたのだ。
なにわバードマンは学園祭でたこ焼き屋台を出すのが伝統だという。部員たちの手際や連携は見事で、あっという間に美味しいたこ焼きが出来上がった。

みんなで和気藹々とたこ焼きを食べた。
そんな中、刈谷(高杉真宙)はたこ焼き機で野菜を焼いて食べ始めた。彼によれば、炭水化物は頭の回転を鈍らせるから野菜も食べる必要があると言うのだ。そんなことは邪道だと詰め寄る玉本(細川岳)との間で言い争いが起きた。

それを見た部長・鶴田(足立英)が止めに入った。彼ははずみで、「これが最後」だから諍いはするなと言ってしまった。確かに、明日の記録飛行が終われば3回生は引退である。部員たちは沈み込んでしまった。
雰囲気を取り繕うように鶴田は話を続けた。この数ヶ月、鶴田は何度も諦めかけたという。人力飛行機大会の書類審査で落選した時、テスト飛行で冬子が怪我をしてスワン号が壊れた時、それを見て刈谷がやめてしまった時。しかし、それらの逆境を乗り越え、全員が揃って明日を迎えられることが嬉しいのだと話した。

それを聞いた部員たちは再び高揚感に包まれた。
一度壊れた機体は完璧に修復され、冬子と二人三脚で舞の体力も目標に達した。部員が一人も欠けることなく一丸となってスワン号を飛ばすことができるのは奇跡だと言い合った。

その晩、舞はなかなか寝付けなかった。みんなが多くの苦労や心を込めて作った機体である。それを自分が飛ばすのだと考えると怖気付いてしまったのだ。
舞は五島に住む祥子(高畑淳子)に電話をかけて苦しい胸の内を明かした。すると祥子は、みんなは舞を信じているはずである、それと同じように舞も自分自身を信じてやれば良いと助言した。その励ましに舞は安心することができた。

そしていよいよ本番当日。
舞はプロペラを漕ぎ始め、スワン号は世界記録更新に向けて離陸した。

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NHK『舞いあがれ』第26回

昨日、あやたんに「もう、まとめ記事やめそうな雰囲気になってません?」とツッこまれた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ』の26回めの放送を見ましたよ。

あやたんが撮ってくれた大彦&俺

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第6週『スワン号の奇跡』

人力飛行機・スワン号のテスト飛行は成功した。機体を作った部員たちも安堵し、喜んだ。
しかし、舞(福原遥)だけは浮かない顔をしていた。トレーニング機械と違って、実機のペダルは想像以上に重かったと打ち明けた。そして、トレーニング不足を自責した。

設計担当・刈谷(高杉真宙)は、プロペラの取り付け角度を調整すればパイロットの負担を減らすことが可能だと主張した。しかし、そのためには都度調整可能な部品を新たに取り付ける必要がある。本番までに残された時間を考えれば簡単な改造ではなく、製作担当の部員たちは反対した。ましてや、彼らは必要な部品を作るための道具や機械も持っておらず、そもそも改造部品の製造すら不可能なのだ。
それでも刈谷は、記録達成のために妥協はできないと強硬に訴えた。話し合いは平行線のままだった。

冬子(吉谷彩子)は、舞の家がネジ工場であることを思い出した。舞が浩太(高橋克典)に電話で連絡したところ、その日の終業後に相談にのってくれることになった。

浩太は、舞から相談されたことがとても嬉しかった。娘から頼られることは久しぶりのことだったからだ。
ところが、職人の結城(葵揚)が意地悪なことを言い出した。舞は部員の中に恋人がいるかもしれないと言うのだ。年頃の女の子なのだから親に隠れて恋人がいてもおかしくないし、部活動のわりには帰りが遅いのも怪しいと言う。さらに結城は、舞がケータイの待ち受け画面を眺めてうっとりしているのを目撃したという。それはきっと恋人の写真だろうと推測した。
浩太は一気に面白くなくなった。

部員たちが工場にやってきた。
彼らが必要としている部品工作の話を聞いた浩太は、自分の工場では加工できないと回答した。浩太の工場はネジ製作が専門であり、部員たちが欲している部品を作るにはネジ製作とは別種の金属加工が必要だと判明したのだ。
しかし、一緒に話を聞いていた職人・笠巻(古舘寛治)は自分ならできるかもしれないと請け負った。彼は別の工場で働いていたことがあり、そこで金属加工に携わっていたのだという。ネジ工場の設備でも、機械を調整してやれば作れるはずだと言うのだ。

その夜、浩太は自宅の居間で笠巻の作った部品を磨き上げていた。舞は入浴中だが、彼女のケータイがダイニングテーブルの上に置き去りにされていた。浩太は、待ち受けに恋人の写真があるのではないかと気が気でなかった。
風呂からあがった舞は、めぐみ(永作博美)に部品の説明をしはじめた。言葉では伝わらないと思った舞は、実際の写真を見せながら説明した。
その写真というのが、ケータイの待ち受け画面に設定されているスワン号の写真だった。
浩太は自分の取り越し苦労だったことに気づき、苦笑した。

翌日、舞はできあがった部品を部室に持っていった。仮組みしたところ、それは完璧な仕上がりだった。
これで機体に関する憂いはなくなり、残るは舞の体力次第となった。

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NHK『舞いあがれ』第25回

今作のまとめ記事連載は5週間目も終わろうとしているのに、まだ専用カテゴリが作られておらず、そこらへんはいろいろ察してほしいなと思っている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ』の25回めの放送を見ましたよ。

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第5週『空を飛びたい!』

舞(福原遥)の乗る人力飛行機の駆動試験が行われた。地上に設置したまま、ペダルや操縦桿の動き、プロペラの回転、翼の動作などについて確認を行う。その結果、何の問題もなく順調であることがわかった。部員たちはみな喜んだ。

そんな中、舞だけは不安で沈み込んでいた。初めて実機のペダルを漕いでみたのだが、トレーニング用のペダル運動器よりもはるかに重かった。
しかし、冬子(吉谷彩子)によれば、地上で止まったままだからだという。動き出すとペダルは軽くなり、飛び立ってしまえばペダルのことなど忘れてしまうほど気持ちいいのだという。
それを聞いて舞は安心し、むしろ早く飛びたいという高揚感でいっぱいになった。

そしていよいよ、テスト飛行の日。
舞の操縦する人力飛行機・スワン号は無事に離陸した。舞は自分が本当に空を飛んでいることを嬉しく思った。

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NHK『舞いあがれ』第24回

劇中は2004年の夏ころであり、当時の文化的現象として何があったかなぁと考えたら、2chが大流行りだった頃だなと思いたり、ドラマでは描かれないけれど”浪速大学スレ”みたいのがあって、「なにわバードマンの美人パイロットの写真キボンヌ」などと書き込まれたり、舞と冬子のどっちがかわいいかというゲスな論争とかが行われていたんだろうなぁと想像を膨らませた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ』の24回めの放送を見ましたよ。

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第5週『空を飛びたい!』

女性パイロットによる人力飛行機の飛距離世界記録への挑戦まで残り1ヶ月となった。大学は夏休みになり、舞(福原遥)のトレーニングはますます過酷になった。しかし、減量も体力増強も伸び悩んでしまった。
新記録のためには、体重をさらに1.1kg減らした上、190ワットの力で50分間ペダルを漕ぎ続けなければならない。ところが、舞は29分間しか漕ぐことができなかった。

設計担当・刈谷(高杉真宙)は、負荷を180ワットに減らすよう設計変更することにした。速度が落ちるので、同じ飛距離を達成するためには、漕ぐ時間が60分に増加する。それでも、舞の脚力への負担を減らすことが優先だと判断したのだ。当然、変更によって、機体を作っている部員たち全員の作業が増えることとなった。多少の不平はあったが、それでも舞のためにみんなで努力することになった。

負荷を軽くしたものの、舞は40ほどしか漕ぎ続けることができなかった。舞は黙ってトレーニングに取り組んでいたが、落ち込み気味なことは誰の目にも明らかだった。
そんな時、退院した前任パイロット・冬子(吉谷彩子)が部室に顔を出した。舞の様子が気になった冬子は、琵琶湖の周遊道路でのトレーニングに誘った。

琵琶湖で自転車を走らせたのち、湖畔で風に当たると気持ちよかった。
それで、舞は自分の素直な気持ちを冬子に話すことができた。設計変更のため部員たちが暑くて狭い部室で追加作業をしている中、自分だけが琵琶湖の開放的な環境にいることが申し訳ないと話した。加えて、自分のトレーニングが失敗に終わって、彼らの努力を台無しにしてしまうのではないかと不安だと語った。考えても仕方のないことだとわかっていても、ついそう思ってしまうのだという。

それを聞いた冬子は、そう考えることは誤りではないと諭した。各人にはそれぞれの役割があり、各自がそれぞれの負担があるのは当然だという。舞は空を飛ぶという役割であり、高く飛ぶためには必ず向かい風を受けなければならないと話した。
舞は、はっとした。

部室に戻った舞は表情は晴れやかだった。舞に元気がないことを心配していた部員たちも安堵した。
こうして、なにわバードマンの面々はさらに結束を強めた。部員たちは立場にかかわらず、より楽に操縦できるような工夫を自発的に述べるようになった。それによって作業のやり直しが発生しても、誰も文句を言わなかった。

いよいよ機体が一通り組み上がり、次の週末にテスト飛行を実施することになった。

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NHK『舞いあがれ』第23回

今日未明、The Beatles の “I’m only sleeping” のアニメーションMVが新たに公開されたわけだけれど、寝起きのベッドで見てしまい、そのまま二度寝したくなった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ』の23回めの放送を見ましたよ。

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第5週『空を飛びたい!』

2ヶ月後の記録飛行に向けて、舞(福原遥)は厳しい減量とトレーニングに打ち込んでいる。就寝前後に必ず体重を測り、食事は低カロリー高タンパクものしか食べない。片道20kmの道のりをロードバイクで通学し、大学でも授業時間以外は体力づくりに取り組んだ。
舞は体重を5kg減らし、負荷190ワットのペダルを50分間漕ぎ続ける体力をつけなければならない。なにわバードマンで製作している人力飛行機は、舞がその状態になることを前提に設計されている。つまり、舞が目標を達成できなければ、飛行も失敗することになるのだ。舞は、部員たち全員の期待に応えるべく努力していた。

舞はトレーニングの傍ら、週に2日は久留美(山下美月)と一緒にカフェでアルバイトもこなした。
ある日、幼馴染の貴司(赤楚衛二)が仕事の合間の休憩に来た。舞と久留美は、貴司がひどく疲れているように見えた。舞は、母・めぐみ(永作博美)が話していたことも思い出した。会社のホームページ作りを手伝ってもらった時、やはり貴司が疲れている様子で、心配しているという。
そこで、舞と久留美は、その日の夜に貴司を食事に誘った。

夜、貴司の実家のお好み焼き屋で待っていると、彼は少し遅れてやってきた。
舞は、貴司がカフェに置き忘れて行った紙ナプキンを返した。それには「ひからびた犬」と書かれていた。
貴司によれば、それは自分自身のことだという。彼は会社の営業成績が最低で、ノルマを達成できない社員は彼だけだといっていつも怒られているという。しかし、古本屋店主・八木(又吉直樹)から、息ができないほど苦しい時にこそ詩が生まれると教えてもらった。だから、今の境遇こそ詩を書く時だと思い、そうしていると話した。

その話を聞いた舞は、自分も励まされたように感じた。
日々のトレーニングは厳しく、好きなものも食べることができない。せっかく祖母・祥子(高畑淳子)がジャムを送ってくれたのに思うように食べれなかったし、お好み焼きでも油や炭水化物に気を使わなければならない。
そんな苦しいダイエットを乗り越える励みになったのだ。

その日の夜、体重を測ったところ、目標まであと2.3kgだった。

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NHK『舞いあがれ』第22回

スポ根モノがあまり好きではなく、そういう展開が予想できたせいか、今朝は時間通りに起きることのできなかった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ』の22回めの放送を見ましたよ。

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第5週『空を飛びたい!』

なにわバードマンの部員たちは舞(福原遥)を新たなパイロットにすることに決めた。舞はロードバイクで通学するなど、トレーニング中心の生活を始めた。

パイロットが変更になると、人力飛行機の設計を見直さなければならない。パイロットの体格によって機体の重心が変わってしまう。そのため、機体全体のバランスを考慮して設計変更が必要なのだ。しかし、設計担当の刈谷()高杉真宙)はパイロット変更に反対しており、部に戻ろうとしない。
そこで、本来はプロペラ担当班の玉本(細川岳)が再設計を請け負うことになった。ところが、玉本の再設計案は部員たちの間に対立を生み出してしまった。基本設計に従ってこれまでの部品を活かすとはいえ、必ずどこかに設計変更のしわ寄せが発生する。部員たちは自分の担当箇所の変更を受け入れようとはせず、他担当に押し付けようとして口論を始めた。舞はその様子をおろおろと見るばかりで、どうすることもできなかった。

舞は前任パイロット・冬子(吉谷彩子)の病院に向かった。病室に入ろうとすると、設計担当・刈谷が先に来ていた。舞は入るに入れず、部屋の外から様子を伺った。
二人は互いに、テスト飛行失敗の原因は自分にあると言っていた。刈谷は、土壇場で尾翼の大きさを変更したことで機体バランスの狂ったことが墜落の原因だと述べ、謝罪した。一方の冬子は、突風に慌てて操縦桿を強く引きすぎたことが原因であり、自分の操縦ミスだと言って譲らなかった。

舞は、病室から出てきた刈谷を呼び止め、事故は自分のせいだと思い、恐れているのかと訪ねた。最初は舞を無視して帰るつもりだった刈谷だったが、舞の言葉が核心をついているような気がして、話に応じることにした。
刈谷は、確かに恐怖があると認めた。人力飛行機は人を乗せて飛ぶものだから、責任も重いと話した。恐怖や責任を感じつつもこれまで設計を担当してきたのは、部長・鶴田(足立英)との因縁があるのだという。1回生で彼と出会ったばかりの頃、ふと自分はいつか飛行機を作りたいと話した。すると、鶴田は刈谷を人力飛行機部・なにわバードマンに連れて行ったという。ただし、刈谷はどうも馴染めず、その年の夏に一度辞めてしまったのだという。ところが、当時からパイロット候補だった鶴田から、自分の乗る飛行機の設計を頼みたいと説得された。その熱にほだされ、刈谷は部に戻り、鶴田のために設計に取り掛かった。
刈谷はパイロットの命を預かるからこそ、設計には細心の注意を払うという。安全な人力飛行機を設計するためには、少なくとも1年程度の時間はかかる。実際、刈谷はそれだけの時間をかけて、鶴田や冬子のための飛行機を設計してきたのだ。
ところが今、なにわバードマンの部員たちは、たった2ヶ月で舞をパイロットにして飛ばそうとしている。それは刈谷にとって許し難いことであった。

刈谷は、舞から部内の空気がよくないという話も聞き、その原因を尋ねた。舞は、操縦席の椅子の位置を変更したら機体の重心が変わってしまったことが発端だと説明した。
その話を聞いた途端、刈谷の顔色が変わった。

刈谷は、舞を伴って部室に怒鳴り込んだ。杜撰な設計でパイロットを危険な目に遭わせるなど言語道断だと叱りつけた。
再設計を担当した玉本は食ってかかった。刈谷が過去に一度部を辞めたことも知っており、またいつ辞めるかと思っていたのだという。それで、その時のために密かに設計の勉強をしていたと自負した。自分の再設計案に問題はなく、きちんと飛ぶことは可能だと反論した。
ただし、玉本は付け足した。自分の設計は、飛ぶことは可能だが、世界記録を樹立するには及ばないだろうことを認めた。記録を狙うためには刈谷の力が必要だと頼んだ。部長・鶴田も刈谷に戻るよう懇願した。
刈谷は、いつも鶴田に巻き込まれるといって苦笑いしつつ、素人でも記録を作れるような飛行機を1日で再設計すると豪語した。

こうして、なにわバードマンの部員たちの心が再び一つになった。

刈谷の再設計案は無事に完成した。ただし、パイロットである舞が5kg減量し、負荷190ワットのペダルを50分間漕ぎ続けることが仕様として組み込まれた。それは舞にとって簡単なことではなく思われた。

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