木津川台で予想どおりに不合理

先日、ダン・アリエリー著『予想どおりに不合理』を入手したわけだが、以前からどうもその表紙には既視感があった。バカ売れしている本らしいから、あっちこっちで見かけるという理由もあるといえばあるのだが。

ところが本日、当方自宅そばの木津川市内を車で走っていて、どっかで見たことがあると思っていた理由が分かった。

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BKワンダーランド(3): 徒然亭小草若(茂山宗彦)の落語会

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本日、当方がNHK大阪 春のふれあい広場 BKワンダーランド(5月5日まで)に出かけた最大の理由は、連ドラ『ちりとてちん』で徒然亭小草若を演じた茂山宗彦の落語を見るため。
彼は京都の狂言師一家であり伝統芸能には長じているが、落語のプロと言うわけではない。しかし、『ちりとてちん』での落語家役がハマり役であったことや、NHKの関西ローカルバラエティ『ぐるっと関西おひるまえ』でパーソナリティを務めていて人気があることなどから、今回のイベントとなったようだ。

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BKワンダーランド(2): イベントを楽しむ俺の写真集

茂山宗彦(狂言師)の落語以外は特に期待せずに出かけた当方だったが、NHK大阪 春のふれあい広場 BKワンダーランド(5月5日まで)の見学を心底楽しんでしまった。

撮影禁止なので正直に写真は撮らなかったが、ワクワクさん(つくってあそぼ)のショーは幼児向けであるのにも関わらず、当方も思わず見入ってニコニコしてしまった。ビニールのゴミ袋を張り合わせて巨大な風船を作って会場に投げ込んで、集まった子供たちと一緒に遊ぶ演出が本当に楽しそうだった。ていうか、ワクワクさんって「できるかな」の後番組だからかれこれ15年近くやってるはずなのに、遠目にはまったく年齢を感じさせずに驚く。で、本当に子供を愉快にさせるのがうまい人で、僕は今度生まれ変わったらワクワクさんになりたいと思った。
ちなみに、ゴロリが来ていなかったのはひじょうに残念だ。

以下は、会場で撮ってきた写真の紹介。

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BKワンダーランド(1): 自殺未遂現場

本日、NHK大阪 春のふれあい広場 BKワンダーランド(5月5日まで)の見学に行ってきた。

目当てのイベント(茂山宗彦の落語)が始まるまで時間があったので、BKプラザという常設見学コースを回ってきた。直通エレベータで9階に登ると、過去の映像が視聴できるビデオ・オン・デマンド設備があるので、1974年(当方の生年)の紅白歌合戦の映像などを見ていた。白組トップバッターは西條秀樹で、紅組は山口百恵だった。両者とも初登場とのことだったが、さすがは昭和のスター、堂々とした歌いっぷりだった。

さて、このビデオ・オン・デマンド設備は、一人1時間までしか利用できないルールとなっている。制限があるものの、壁にかかっている紙に利用開始時刻を書き込んで、自主管理するというアナクロなシステム。で、当方はそのやり方を知らずに視聴していたら、係のおねーさんに注意されてしまった。

注意されて書き込んだからこそ、時刻をよく覚えている。11:50分利用開始(本当は、すでに5分くらい経過していたが、指摘された時間を書き込んだ)、12:00終了(山口百恵まで見て飽きたし、次のイベントの時間も迫っていた)。
つまり、当方が9階にいた時刻は、およそ11:45から12:05あたりである(ここ、俺のアリバイ)。

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BKワンダーランドへ

今日は、NHK大阪 春のふれあい広場 BKワンダーランド(5月5日まで)の見学に行く所存。
目当ては、連ドラ『ちりとてちん』で徒然亭小草若役をやっていた茂山宗彦(狂言師)の落語。10時から整理券配布らしいので、『つばさ』を見終わったらダッシュでNHK大阪放送局に出かけますよ。

あと、『アニソンのど自慢』の公開録画もあるらしいので、それも覗いてこようかと。ゲストの森口博子と、審査委員の岡田斗司夫、古谷徹らを生で見てみたいよね。

さらには、18時からの『あほやねん!すきやねん!』公開生放送にも忍び込もうかと。

紀三井寺: オヤジ・キラーの石段には物語がある

紀三井寺の新仏殿昨日は紀伊半島の東側の三重県を攻めてきたので、今日はバランスをとるために、西側の和歌山県を攻めてきた。
ストイックに車で走るだけで、どこにも寄り道をするつもりはなかった。しかし、国道42号線で和歌山市南部を走行中、正面の山の中腹、生い茂る木々に埋もれるようにして綺麗なお堂が見えてきた。すばやくカーナビに目を移すと、「紀三井寺(きみいでら)」と記されており、所在も主要道路から近かったので立ち寄ってみることにした。
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北海道の名付け親・松浦武四郎記念館 @三重県松阪市

松浦武四郎記念館の表札本日、ケータイ国盗り合戦というゲームのために、三重県を1周していた。

松阪市付近で国道23号線を南下中、「北海道の名付け親 松浦武四郎記念館 1.0km →」という看板を見つけた。今日はストイックに周るつもりで、コンビニでのトイレ休憩以外、食事すら車内で済ましていたのだが、道産子の当方としては「北海道の名付け親」という称号を見てしまった以上、素通りすることはできなかった。
そんなわけで、松浦武四郎記念館に立ち寄った次第。

松浦武四郎とは幕末から明治にかけて生きた人で、役人として蝦夷地に赴任し、アイヌ語地名(アイヌとは北海道の原住民族)をもとに、同地の地名を決定し地図を作ったそうだ。その時に、北海道という名称も彼が考案したらしい。「カイ」とはアイヌ語で「この土地で生まれた者」という意味があり、「北のアイヌ民族が暮らす大地」という意味を込めたと言われている(同館のパンフレットより)。

武四郎は、松阪市小野江に生まれたそうで、記念館も同地に建てられている。地元の有志が作った民間施設かと思ったら、なんと市営施設。ていうか、玄関の表札を見るとコミュニティーセンターと併設であり、「どちらか一つだけでは予算が通らなかったんだろうなぁ」などと香ばしい想像がはたらいてしまう。

松浦武四郎記念館の外観

1994年に開設されたそうだが、建物はずいぶんきれいなまま。駐車場も広い(ていうか、周りは畑ばっかり)。観覧客は僕だけだったのだが、これは、大型連休中とはいえ、今日は暦上は平日だから・・・と思っておくことにする。

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随心院: 美女・小野小町にあやかったり、憧れたり

小野小町の歌碑日本における絶世の美女の一人と言えば、小野小町。
その小野小町の邸宅の跡地だと伝えられているのが、京都市の随心院だ。

境内には、小野小町の代表作(古今集、小倉百人一首に収録)の歌碑も建てられている。

花の色は 移りにけりな いたづらに
我が身世にふる ながめせしまに

解釈は
「桜の花の色は、はかなくあせてしまったことだなあ。長雨が降り続く間に。同じように、私の容姿も空しく衰えてしまった。もの思いにふけっている間に。」
だそうだ。自分の容姿の衰えを、散りゆく花(桜か梅かは、意見が分かれるらしい。ちなみに、随心院には小町にちなんだ梅園がある)にたとえて嘆いている歌だ。技巧的には、長雨と眺め(「ながめ」)、降ると経る(「ふる」)という2対の掛詞を使っている点が感傷ポイントらしい。
#以上、吉海直人・監修『一冊でわかる百人一首』(p.36)より。

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