NHK『あまちゃん』第34回

能年玲奈オフィシャルファンクラブ『くるぶし。』では本ドラマのサイン入りポスターのプレゼント企画が行われており(受付は5月13日17:59まで、当選者5名)、当然のごとく会員登録と応募をした当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第34回めの放送を見ましたよ。

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第6週「おらのじっちゃん、大暴れ」

春子(小泉今日子)がばらしてしまったせいで、アキ(能年玲奈)が種市(福士蒼汰)に片思いしていることがスナック梨明日の常連客に知れ渡った。駅の待合室で勉強するアキと種市のことを大人たちは囃し立てつつも、微笑ましく見守るのだった。噂になったことを知って、アキは春子に対して腹を立てた。けれども、アキはユイ(橋本愛)という親友を得、種市という憧れの先輩がいて、潜水実習も楽しく、充実した学校生活を送っていた。

一方、アキに好きな人がいると知ったヒロシ(小池徹平)は観光協会を無断欠勤するようになり、またしても引きこもり生活になってしまった。父・功(平泉成)は、女に振られたくらいで仕事を投げ出すヒロシを心底情けなく思い、叱ったり助けてやったりする気すらなくなった。

春子は功を呼び出してふたりだけでアキとユイのことについて話し合った。春子はテレビに出ることでアキが好奇の目に晒されることをひどく心配している。アキが傷つかないように守ってやる自信がないのだという。一方で、アキがテレビに出ないとなれば、ユイのチャンスも潰してしまうことになりかねない。だから迷っているのだ。

功もユイのことを心配している。ユイは自分が歳をとってから生まれた娘だから、まるで孫のように甘やかしてしまう。だから、本人が希望するなら芸能界入りすることも認めるが、彼女が成功できるかどうか分からず不安なのだという。春子は、ユイを見ていると昔の自分を見ているようだと話した。プライドが高くて自信家で、自分は周囲とは異なる特別な存在だと思っている。功も同意した。ふたりは昔のことを思い出した。スケバンだった春子(有村架純)は担任の功と折り合いが悪かった。そんなふたりの娘が同級生になり、子育てのことで相談しあうようになったという状況を互いに笑いあうのだった。

アキとユイもふたりでテレビ出演のことについて話し合っていた。ユイは自分の本心を語りはじめた。ユイのライバルとなる女の子たちは、すでに様々な所で活躍し始めている。それに対してユイは、未だにこれといった業績がなく焦り始めているのだ。以前は田舎のマスコミに取り上げられることは恥だと思っていたが、今ではなりふり構っていられなくなった。地方のテレビ局であっても出演し、チャンスを掴みたいのだという。

ユイは、急に方言を使った自己紹介の練習を始めた。それが今のユイに残された唯一の売り込み方なのだ。その様子を見たアキは彼女の熱意を知った。それで、北三陸市の宣伝を兼ね、ユイを応援するためにも一緒にテレビ出演することを決意した。

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NHK『あまちゃん』第33回

昨夜の『火曜サプライズ』には宮藤官九郎がゲスト出演し、朝ドラの脚本は1日に1話ずつ書いていることや、話のペースや割り振りはあまり考えておらずわりと行き当たりばったりであること、その結果1話まるまる展開上の意味が無いこともあって後悔したりしているなどの話を聞いた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第33回めの放送を見ましたよ。

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第6週「おらのじっちゃん、大暴れ」

岩手こっちゃこいテレビのディレクターの池田(野間口徹)は、アキ(能年玲奈)とユイ(橋本愛)を夕方の情報番組で紹介したいという。インターネットでふたりのことを知り、今時珍しくスレていない様子や、地元のために頑張っている姿に感動したと話した。反応が良ければレギュラーとして出演してもらうこと、さらには全国へ進出することも視野に入っているという。

アイドルを目指しているユイは、これこそチャンスの一つだと思った。衣装やメイク係が付くのかどうか、VTRの事前チェックはできるのか等、かなり本格的で詳細な質問をぶつけた。アキや池田はそんなユイの様子に圧倒された。

しかし、ひとまずその日は返事を保留し、池田は帰っていった。そして、アキとユイはふたりだけで相談した。ユイにとっては自分の夢を実現できることが嬉しい一方、池田の怪しい雰囲気をはじめ、自分の扱われ方に不安があるのだ。テレビに出るとなると一般にも広く知られるようになり、失敗すると取り返しがつかなくなる。だから慎重になるのだ。アキは、自分の浮ついた気持ちとユイの真剣な気持ちとの間に溝を感じた。

アキの主な心配事は、自分が華やかでないことや春子(小泉今日子)に猛反対されるだろうことだ。以前、アキがアイドルになることに興味がある素振りを見せたら、春子に「ブスがアイドルになれるはずがない」などと激しく怒られたことがあるのだ(第22回)。その話を聞いたユイは頭にきた。ユイによれば、アキは単に可愛いだでではなく、特別な素質がある。それが受けるはずだという。春子にはアイドルの何たるかがわかっていないと憤慨した。テレビに出て人気を博すことで春子を見返してやろうと焚きつけた。しかし、アキ自身はまだ春子に言い出せないでいた。

一方、当の春子は、スナック梨明日で大向(杉本哲太)らから説明を受けていた。すると春子は、ユイと異口同音に、衣装やメイク、VTRの事前チェック等について質問した。さらに、出演予定の番組がどの程度の格なのかといった点についても確認した。

一瞬乗り気であるかのように思えた春子だが、ユイはまだしも、アキについては反対する素振りを見せた。アキがアイドル的境遇を受け入れているのは、この街が好きであり、大好きな街の人々に喜んでもらうためである。いわば他人のためにやっていることだ。一方のユイはアイドルを目指し、今回の番組出演も自分のキャリアのために受けるものだ。そのようなアキとユイの思惑の違いが後々問題になるだろうと指摘した。さらに、ふたりはまだ子供であり、これ以上エスカレートしたら取り返しの付かないことになると心配した。

すると、ヒロシ(小池徹平)は自分がマネージャーになると言い出した。アキとユイの思惑の違いを内部で調整したり、テレビ局等外部との付き合いの矢面に立つことでふたりを守るというのだ。しかし、春子はその提案を受け入れなかった。ヒロシはユイの実の兄であり、また、アキに惚れていることを隠そうともしない。そのような立場の人物に冷静な判断ができるはずないからだ。

しかも春子は、アキにはヒロシ以外に好きな人がいるらしいとバラしてしまった。ショックを受けたヒロシは、潜水土木科の実習を覗きに行き、プールの覗き窓からアキの姿を見つめるのだった。水中のアキもそんなヒロシを見つけた。

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NHK『あまちゃん』第32回

一昨日大量に作ったまめぶ汁は今日の朝食でやっと食べ尽くすことができ、やれやれと一息ついている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第32回めの放送を見ましたよ。

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第6週「おらのじっちゃん、大暴れ」

忠兵衛(蟹江敬三)が帰宅し、天野家は賑やかになった。夏(宮本信子)と忠兵衛は結婚して44年になるが、年に10日しか会えないので、ふたりは今でも新婚夫婦のように仲睦まじい。短い休暇を惜しむように、ふたりっきりのデート(デート?デートなのか!?)を楽しんでいる。ふたりの出会いは海の中だったという。忠兵衛が潜水服で潜っていると、ウニを獲っている夏の姿が目に留まったという。それで一目惚れをしたのだという。その後、海女が上半身裸で潜ることについて、忠兵衛が漁協に怒鳴り込んだこと(第8回)がきっかけとなって結婚したのだという。ただし、結婚式の時には忠兵衛はすでに漁に出ており、夏は夫のいない家に嫁いできたのだという。

アキ(能年玲奈)は忠兵衛のことがすっかり気に入った。忠兵衛は漁の途中にインドやタイ、フランス、ノルウェー、アメリカなど世界各国を巡っている。北三陸から一度も出たことのない夏に代わって見聞を広げたり、珍しい土産を買ってきてやる。忠兵衛によれば、世界を見れば見るほど、北三陸が一番良いと再認識するのだという。東京が嫌で逃げてきたアキは、東京と北三陸のどちらが良いか聞いてみた。忠兵衛の答えは、東京も北三陸も同じ日本だから変わりはないという。アキは自分が小さなことに悩んでいたことを思い知ると同時に、忠兵衛のスケールの大きさにますます惚れ込んだ。

ある日の放課後、アキとユイ(橋本愛)は観光協会に呼ばれた。アキが少し遅刻していくと、ユイがすでにかしこまって座っており、観光協会の関係者も愛想笑いを浮かべて控えていた。珍しいことに高級なケーキと紅茶も用意されていた。

部屋の様子を見た途端、アキは何か裏があると直感した。ユイの隣に誘われて座ると、正面には見知らぬ男が座っていた。男は岩手こっちゃこいテレビのディレクターの池田(野間口徹)と名乗った。薄い色のサングラスをかけ、いかにも胡散臭い業界人に見えた。アキはますます嫌な予感がした。

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NHK『あまちゃん』第31回

昨日まめぶ汁作りに挑戦し、味がしみ込むとなかなか美味しく食べることができたのだが、小麦粉のこね方をよく知らなかったので肝心のまめぶは少々失敗したことを認めざるをえない当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第31回めの放送を見ましたよ。

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第6週「おらのじっちゃん、大暴れ」

アキ(能年玲奈)がウニ丼を売った相手は、死んだはずの祖父・忠兵衛(蟹江敬三)にそっくりだった。その男が袖が浜に向かったので、アキは車内販売を放り出して後をつけた。

家では春子(小泉今日子)が夏(宮本信子)を問い詰めていた。夏は急にお洒落をするようになり、ひと目もはばからず漁協長・長内(でんでん)と親しげに話をしている姿が目撃されている。老人同士が恋中になってしまったのではないかと疑っているのだ。

そこへ忠兵衛が家に帰ってきた。会うなりふたりは熱く抱き合った。死んだと思っていた忠兵衛は生きていたのだ。忠兵衛は春子にも気さくに抱きついた。アキと春子は混乱した。

夏によれば、忠兵衛が死んだというのはアキと春子が勝手に勘違いしたことだという。夏自身は死んだなどと一言も言っていない。忠兵衛は1年のうち350日を遠洋の船で過ごす。そこでいつ死んでしまうかもわからない。だから、死んだものと思って送り出し、仏壇に写真を飾るのが漁師の妻の宿命だと説明した。

忠兵衛が帰ってきたという噂を聞きつけて、親しい人々が集まってきた。その日はスナック梨明日を臨時休業にし、酒を飲み交わしながら忠兵衛の慰労会となった。夏が長内と話していたのは、漁船の帰港に関する情報がいち早く漁協に伝えられるからだ。忠兵衛の帰りが近くなったことで、夏は自分を飾り立てたくなった。それでお洒落をしては長内に動向を聞きに行っていたのが真相だ。ウキウキして長内と話しているため、傍から見ればふたりがデキているように見えてしまったのだ。

明るく豪快な忠兵衛はみんなの人気者だった。北三陸高校潜水土木科出身の忠兵衛は、孫のアキが同じ学科に通っていると聞いて大いに喜んだ。集まった人々は大いに盛り上がった。

そんな中、春子だけは苛立ったままだった。自分だけが騙されていたことに納得がいかないのだ。元々年に10日しか家におらず、18歳の時に家出したまま会っていなかったとはいえ、実の父親が死んだと思えば悲しかった。故郷を捨てたとはいえ、毎年母の日や父の日が近づくと実家のことを思い出して辛くなるほどだった。そんな自分の思いが、街の人々の心ない嘘で踏みにじられたと訴えた。

そんな春子を落ち着かせたのは長内の一言だった。実際には死んでいたのではなく、生きていたのだから良かったじゃないか。そう言われると春子は納得した。改めて両親に向きあおうとすると、いつの間にかふたりは姿を消していた。仲の良いふたりは、うるさい家を出て、手をつないで港を散歩していた。

また、アキとユイ(橋本愛)を2階の隠し部屋へ案内した。そこには25年前のアイドルグッズが大量に飾られている。ユイはそれらの珍しい品々を見て大興奮し、珍しくはしゃいだ。その日は泊まっていくことになった。

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NHK『あまちゃん』第30回

お茶のコップを倒してしまったのだが、そばに置いていた有川浩『植物図鑑』は被害を受けず無事であったことを報告するとともに、「ここが朝倉かすみとの格の違いか」などと思ってしまったことを告白する当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第30回めの放送を見ましたよ。

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第5週「おら、先輩が好きだ!」

潜水土木科の実習は思っていた以上にハードで危険と隣り合わせだった。自然とアキ(能年玲奈)は、祖父・忠兵衛(蟹江敬三)の遺影に毎日無事を祈るのが習慣になった。

ただし、アキは祖父の死因や命日を知らない。夏(宮本信子)に聞いてみたが、返事はいまひとつ要領を得なかった。しかし、ちょうど1年であるらしいことがわかった。夏によれば、常に漁師の妻は、夫が二度と帰ってこないものと覚悟を決めて送り出す。だから辛くはないのだと話した。

学校でのアキは、編入で遅れている分を取り戻すのに必死だ。生徒はみな2年生で潜水士の資格を取得する。アキもそうするつもりなのだ。放課後は種市(福士蒼汰)がつきっきりで勉強を見てくれた。帰りが送れる分、ユイ(橋本愛)とは別々に下校するようになった。

アキが駅で列車を待っていると、ヒロシ(小池徹平)が近寄ってきた。告白したことの返事を聞かせて欲しいと詰め寄ってきた。種市のことを好きになったアキは、ヒロシと交際する気はなかった。しかし、本当のことを言うとヒロシは以前のように引きこもりになってしまうかもしれない。そこで「潜水士の勉強に集中したい」と方便を使って逃げた。

ヒロシに対する配所はするものの、アキは彼に対して腹を立てた。いつもタイミングが悪いのだ。最初の告白は本気獲りの前日だった。動揺して一睡もできずに海に潜ることになった(第23回)。今は種市や潜水士のことで頭がいっぱいだ。彼の間の悪さを思うとイライラして眠れなくなった。

眠れなくなって家の中をうろついていると、仏壇から祖父・忠兵衛の遺影がなくなっていることに気づいた。慌てて夏を叩き起こすが、夏は片付けたと一言言ったきり、また寝てしまった。

アキは夏の態度が怪しいと思った。思い返してみれば、近頃の夏は妙にソワソワして楽しそうにしている。喫茶リアスでみんなに話すと、春子(小泉今日子)にも思い当たるフシがあるという。普段はお洒落には全く頓着しないはずの夏が、化粧をしたりきれいな服を着るようになったと言うのだ。アキと春子の結論は、夏に好きな人ができたというものだった。

琥珀掘り・小田(塩見三省)は、琥珀アクセサリーの内職のために漁協に通っている。そこでの目撃談を語った。漁期が終わっているのにも関わらず、夏が毎日顔を出すのだという。しかも、漁協長・長内(でんでん)と妙に親しげで、体と顔を寄せあって話しているのを何度も見たのだという。夏と長内の関係が怪しまれた。次の週末、アキがウニ丼販売をしている間、家に残った春子が夏を問い詰めることとなった。

ウニ丼販売日当日。アキは車内である老人に目を留めた。なんと、その男は祖父・忠兵衛に瓜二つだったのだ。

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NHK『あまちゃん』第29回

昨日、渋谷のNHKスタジオパークへ行き、スナック梨明日の正月風景(第90回らしい)の撮影場面を見学してきた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第29回めの放送を見ましたよ。

窓の向こうがスタジオだそうだがカーテンが開くことはなかった。設置されたモニタ越しに見る。

窓の向こうがスタジオだそうだがカーテンが開くことはなかった。設置されたモニタ越しに見た。声は聞こえない。


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第5週「おら、先輩が好きだ!」

アキ(能年玲奈)が潜水土木科へ編入したがっているという噂が早くも広まっていた。海女のアキが街のシンボルとして重要な観光資源となった現在、彼女の去就が北三陸市への来客者数に大きく影響する。慌てた大人たちは、天野一家を観光協会の事務所に呼び出して話し合いがもたれた。

駅長・大向(杉本哲太)や観光協会長・菅原(吹越満)、ヒビキ一郎(村杉蝉之介)らは、アキが海女姿で接客することの必要性を力説した。アキは、海に潜ることやウニ丼の車内販売をすることは好きだが、海女の格好でアイドル的扱いをされるのは好きではないと本心を話した。しかし、大人たちはそれこそが街にとってもっとも必要なことだと食い下がった。アキは容姿が優れているわけではないので、海女姿にならなければ見向きされないといった失礼なことまで言い出す始末だった。

そのやり取りを聞いていた春子(小泉今日子)はカッとなった。自分の娘が侮辱された上、大人たちの事情のためにアキが利用されていることに我慢がならなくなった。アキが晒し者にされるくらいなら南部もぐりをさせていた方がマシだなどと捨て台詞を吐き、アキを連れて帰ってしまった。

翌日、春子はアキを伴って学校へ行った。潜水土木科の教諭・磯野(皆川猿時)と3者面談を行い、よく話を聞くためだ。磯野の説明によれば、潜水土木科の主な目的は潜水士の資格を取ることだが、通常科目の授業もきちんと行われるという。春子はアキの進学も視野に入れているので、その点はまあまあ安心できた。しかし、ここ何年も女子生徒はいないのだという。磯野はアキが編入すれば盛り上がると言って喜んだ。春子はここでもアキがアイドル的扱いにされそうなことに腹を立てた。

そこへ、種市(福士蒼汰)が通りがかった。春子が通っていた頃にはむさ苦しい男ばかりだったのに、今では種市のようなかっこいい男の子がいることに驚いた。それと同時に、アキが種市に恋をしているらしいことに勘づいた。それこそが編入の本当の目的なのだろうと気づいた。

3者面談では編入の是非はを保留し、春子とアキは校内を歩いた。懐かしい校舎を見ているうちに、春子は自分の高校時代のことを思い出した。1982年(昭和57年)、高校1年の春子(有村架純)はスケバンで素行が悪かった。放課後も不良男子生徒(鈴木龍之介加藤諒)とともに校舎をブラブラしていた。そこへ、2年先輩の大向(東出昌大)がやって来た。ふたりは幼馴染である。大向は、夏(宮本信子)は春子のことを心配しているから更生しろと言うのだった。そして、飛びかかってきた男子不良生徒を返り討ちにして追い払った。

大向は自分が北三陸鉄道への就職が決まったことを話した。春子が卒業する頃までに、自分は車掌か運転手になっているはずだ。そうしたら、春子を列車に乗せてやるなどと話した。春子は大向にそう言われたことが嬉しかった。

そんな思い出に浸っているうちに、アキの希望を叶えてやろうと決めた。海女になろうが潜水士になろうが、自分のような不良少女になるよりは余程ましだと思うからだ。そう話すと、アキは大喜びした。

アキの編入決定を聞いた大向と菅原であったが、反対はしなかった。アキは相変わらず週末には海女姿で車内販売をするということなので、ふたりに文句はなかった。彼らがアキに依存している様子を見て、春子は一言言わなければ気がすまなくなった。北三陸市には海女の他に、白樺や琥珀、まめぶ汁など他にも良い観光資源がある。そういうものから目を背けているのが良くないというのだ。地元の人が愛すれば、観光客にも素敵に見える。そういう根本的な郷土愛を忘れないで欲しいと説教するのだった。

いよいよアキの潜水土木科への通学が始まった。ユイ(橋本愛)と一緒に登校するのはこれまで通りだが、教室は彼女と離ればなれになる。潜水土木科の教室は、聞いていた通り男子生徒ばかりだった。しかも、朝一番に行うことは「南部ダイバー」という歌を全員でがなり立てるように歌うことだった。その粗暴な様子を目の当たりにして、アキは大変なところに来てしまったと後悔した。

唯一の救いは、成績優秀で就職も決まっている種市が指導係として下級生の面倒を見てくれることだった。

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NHK『あまちゃん』第28回

以前からうちのブラウン管ワイドテレビは地上波デジタルチューナーの調子が悪かったのだけれど、昨日ついにそれが完全に動かなくなり、BSチューナーは無事だったのだけれど思い切って液晶テレビに買い換えてしまった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第28回めの放送を見ましたよ。

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第5週「おら、先輩が好きだ!」

潜水土木科の実習用プールを覗いているうちにアキ(能年玲奈)はそこへ編入することを決意した。そこへ意中の種市(福士蒼汰)が通りがかった。ユイ(橋本愛)の取り計らいで、アキはその場で体験学習させてもらえることになった。

南部もぐりの潜水服は、銅製ヘルメットだけで20kgあり、全身を包むスーツを含めると70kgもの重量がある。陸上では一人で歩くのも困難であり、アキはひどく緊張した。しかし、一緒に潜る準備をしている種市に声をかけられると、嬉しくなって恐ろしさも吹き飛ぶのだった。

潜水服には、地上からホースで空気が送り込まれる。実際に潜ってみると、意外にも息は苦しくなかった。プールの底では種市に手を引かれた。潜水服は手首より先だけが露出しており、彼と手が触れ合った。ヘルメット越しではあったが種市に正面から見据えられ、アキは逆上せてしまった。すると突然胸が苦しくなり、アキの体は勝手に水面に浮かび上がってしまった。

陸上で見ていた教師の磯野(皆川猿時)らは事故が起きたのかと心配した。しかし、それはアキが潜水服の基本操作を誤ったということがすぐに判明した。潜水服の空気は、自分で適宜抜く必要があるのだ。そうしなければ、空気が充満して軽くなって浮いてしまう。種市に見とれてしまったアキはそれを忘れ、体が軽くなると共に、息が苦しくなったのだった。

体験学習が終わると、後片付けをしながらアキは種市とふたりっきりで話す機会を得た。種市は先祖代々、南部もぐりの家系なのだという。親からは大学進学を勧められていたが、種市本人は勉強が好きではないので、高校卒業と同時に東京の建築会社に就職するという。羽田空港の滑走路拡張工事に潜水士として携わる予定だ。どんなに技術が進んでも、海底での基礎工事は人手に頼らざるを得ない。種市はその仕事に誇りを持っていた。

学校を出て駅に向かうと、ユイが不機嫌な様子で待っていた。聞けば、アキにラブレターを渡すよう、兄・ヒロシ(小池徹平)に頼まれたのだという。ユイは自分の親友に肉親からのラブレターを渡すことに嫌悪感を抱いていた。そこまで話すと、結局ユイはラブレターを渡さず、くしゃくしゃに丸めてしまった。ヒロシには直接渡すよう言っておくと吐き捨てた。

その一部始終は副駅長・吉田(荒川良々)が見ていた。早速、喫茶リアスでそのことを報告した。駅長・大向(杉本哲太)や観光協会長・菅原(吹越満)はヒロシの行動を非難した。女子高生に対する大人の行為として言語道断であるし、何よりも、アキに恋愛関係のスキャンダルが発生すると北三陸市の観光業にも打撃が出るからだ。

ただし、春子だけはヒロシに好意的だった。以前の春子は、ヒロシの頼りなさを理由にアキとの交際を禁じた(第20回)のだが、今はそのことを水に流していた。ヒロシは意外にいい子であることが分かったし、他の変な男に引っかかるくらいならヒロシの方が余程ましだというのが理由だった。

春子はラブレターと聞いて、高校時代に菅原と交わした交換日記を思い出した。それを家から持ってきていたので、みんなに披露した。春子はあっけらかんとしていたが、当の菅原は大慌てするのだった。中身は他愛のないもので、春子は好きな歌謡曲の歌詞を書いているだけで、3日で終わっていた。

その頃、アキは2階の隠し部屋(元・春子の部屋)にいた。種市に恋をしてからというもの、アキはこの部屋で古い歌謡曲を聞きながら彼のことばかり考えていた。同時に、潜水土木科への編入届けを書き上げた。それが終わると、アキは部屋で居眠りしてしまった。

夜遅く、スナック営業を終えた春子が帰宅した。みんなに見せた交換日記を戻すために隠し部屋に入ってきた。すると、机の上にアキの編入届けを見つけた。春子はすぐにアキを起こして事情を聞いた。春子は編入に難色を示したが、アキの決意は固かった。

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NHK『あまちゃん』第27回

福士蒼汰主演の『仮面ライダーフォーゼ』(2011)では「宇宙キター!」が決め台詞だったわけだが、本作でも福士蒼汰に「○○キター!」というネタ台詞がありやしないかと密かに期待している当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第27回めの放送を見ましたよ。

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第5週「おら、先輩が好きだ!」

アキ(能年玲奈)は自分の通っている北三陸高校に潜水土木課があることを初めて知った。

三陸地方には南部もぐり(参考: 岩手県種市町サイトでの説明)という伝統的潜水法がある。特殊な潜水服と銅製のヘルメットを被り、地上から空気を送り込む。堤防の基礎を造るなど、海中での土木作業に従事する。潜水土木課の生徒たちは2年で資格を取得し、建設会社などに就職するのだという。

アキは潜水中の姿のかっこ良さに憧れた。その時潜っていたのは、3年生の種市浩一(福士蒼汰)だった。彼は優れた生徒で、すでに一流建築会社への就職も決まっているという。ヘルメットを脱いだ彼の素顔を見た瞬間、アキは生まれて初めて一目惚れしてしまった。

アキはすっかり南部もぐりと種市に魅了されてしまった。北三陸高校のパンフレットを改めて見直してみると、せんすい土木課の紹介ページには種市の写真が掲載されていた。その写真を眺めてはニヤニヤとしていた。居眠りをすると、潜水服に身を包んだ種市が、ウニのケースに入った素敵な指輪を取り出し、海女姿の自分にプロポーズしてくれる夢を見たりもした。

アキは夏(宮本信子)に南部もぐりをやってみたいと相談した。夏によれば、アキの祖父・忠兵衛(蟹江敬三)も潜水土木課出身で、アキが南部もぐりをやると聞けば喜ぶだろうと話した。しかし、南部もぐりは海の底での力仕事であり、この前までウニすら満足に穫れなかったアキには到底無理な作業であると諦めさせようとした。それでも引き下がらないアキに匙を投げ、春子(小泉今日子)と相談しろと言って関わらないことにした。

その頃、春子はスナック・リアスの店番をしていた。今日は珍しいことに足立功(平泉成)が来ていた。現在の彼は県議会議員だが、元は高校教師で春子らの担任だった。功は春子との再会を喜んだ。家出する生徒は大勢いるが、たいてい数日もすれば見つかる。しかし、春子のように24年間も行方が知れなかった生徒は他にはいないのだという。捜索願を出すことも検討されたが、夏がそれを拒んだため見つからなかったのだという。夏は「腹が減ったら帰ってくるだろう」などと鷹揚に構えていたのだという。

功が息子・ヒロシ(小池徹平)と犬猿の仲であることは街の多くの人々が知っている。功によれば、ヒロシは遅くにできた子供であり、甘やかし過ぎないようにしたつもりが、かえって厳しく当たる結果になったのだという。学校の生徒なら上手く導くことができたのだが、我が子となると勝手が違ったのだという。春子をはじめ、駅長の大向(杉本哲太)や観光協会長・菅原(吹越満)が、ヒロシの活躍について功に説明した。素直で気の利くいい子だし、観光協会のホームページを一手に引き受けているなどと弁護した。それを聞いた功は気を良くした。偶然、仕事を終えたヒロシが店に入ってきた。功はヒロシと楽しく酒を呑むのだった。

翌日も、アキは潜水土木課の見学に行った。ユイに話しかけられても上の空になるほどだった。その様子を見ていたユイは、アキが種市に恋をしたのだと勘づいた。そこへ、学生服姿の種市が通りがかった。

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NHK『あまちゃん』第26回

昨日はロケ地巡りをした当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第26回めの放送を見ましたよ。

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第5週「おら、先輩が好きだ!」

大人たちはアキ(能年玲奈)とユイ(橋本愛)に海女の格好をさせて、列車でうに丼の売り子をさせることを勝手に決めた。そのつもりで観光客の誘致も始めた。しかし、肝心な本人たちの承諾をまだ得ていない。

北三陸鉄道職員の大向(杉本哲太)と吉田(荒川良々)がふたりを呼び止めて説得にあたった。素直なアキはすぐにやることを決めた。しかし、ユイは渋り、アキにも思い留まらせようとした。けれども、大向からアキとユイは人気を争うライバルだとほのめかされると、気が変わった。負けず嫌いなユイは、動画の再生回数がアキより少ないことを気にしているのだ。アキに差を付けられないよう、自分も観光客相手に売り子をすることを請け負った。

はたして、ふたりが海女の格好で現れると客が殺到した。第1便のうに丼はたった5分で完売してしまった。夏(宮本信子)らはすぐに増産したが、材料のウニが足りなくなりそうだ。漁協長の長内(でんでん)は八戸からウニを仕入れて対応するなど、大慌てだった。

1日が終わり、喫茶リアスで打ち上げが行われた。その日の利用者数は3080人に登り、年度最高を記録した。あわせて、先月(9月)分の収支も発表され、アキとユイの効果で何年ぶりかの黒字だったことが知らされた。集まった人々は大いに盛り上がった。

みんなが喜ぶ中、春子(小泉今日子)だけは機嫌が悪かった。アキが見世物になっていることに耐えられず、今日限りで売り子は辞めさせるというのだ。海女として海に潜るのはいいが、列車で愛想を振りまくのはアキのやるべきことではないと主張した。対して夏は、海女はサービス業であり、どんな形であれ観光客が増え、彼らが喜んでくれればそれで良いと言うのだった。

アキは自分のするべきことがわからなくなってしまった。ここの人々は夏の素潜りだけでは暮らしていけない。観光客を誘致して、シーズンオフに生活の糧を得ることが必要であることを理解している。自分がみんなの役に立つことは嬉しい。一方で、春子の言う通り、自分は海に潜るために北三陸市に残ったのであり、売り子をすることは本来の自分のやりたいことではないのだ。悩んだ末、翌日は売り子をせずに、裏方としてウニ丼作りを手伝うことにした。

すると、ユイがアキを迎えに来た。アキは親友のユイに本心を話した。自分はユイと違って容姿に自信がないし、引っ込み思案なので接客も上手くやれるとは思えない。潜ること以外に取り柄のない単なる女子高生だから、人々に愛想を振りまいたり写真撮影に応じたりすることは自分に向いていないと話した。春子にも、本当にやりたいことは何かと問われたことが気になっていた。自分は海に潜ることだけをやりたいというわけだ。

ユイは引き下がらなかった。取り柄のないはずのアキが一生懸命頑張っている姿にこそ、人々は心を動かされているのだ。そんなアキに遠くから会いに来てくれる人がいる。アキは今のままで十分に素敵だと言って聞かせた。それに加えて、明日には学校で一年中潜れるいい方法を教えるから、今日だけは売り子として頑張ろうと説得した。そう言われて、アキは売り子をやることにした。その日も大量のウニ丼を全て売り切った。

次の日、ユイは約束通りアキを学校のある場所に連れて行った。そこには特殊なプールがあり、潜水服を着て潜っている生徒たちがいた。

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NHK『あまちゃん』第25回

一匹モータリで岩手県久慈市へやって来た当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第25回めの放送を見ましたよ。

道の駅くじ やませ土風館エンタランス。やませとは北陸地方に吹く季節風のことで、もちろん山瀬まみとは関係がない。関係がなくてもこの文字列は放っておけない当方である。

道の駅くじ やませ土風館エンタランス。やませとは北陸地方に吹く季節風のことで、もちろん山瀬まみとは関係がない。関係がなくてもこの文字列は放っておけない当方である。


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第5週「おら、先輩が好きだ!」

2008年10月4日(土)、安部(片桐はいり)が袖が浜を発つ。栃木県宇都宮市の常設物産展でまめぶ汁を売り出すために人員として赴任するのだ。

みんなが袖が浜駅のホームで見送る中、寝坊した春子(小泉今日子)は発車時刻ギリギリになってやって来た。そんな春子に、安部はこれまで隠していた本音を話し始めた。実は安部は、春子のことが嫌いだったのだという。安部は高校卒業後は仙台か東京の大学に進学し、OLになってオシャレや自由を謳歌したかったのだという。しかし、一足先に春子が家出してしまったので、自分が代わりに若手海女として残らざるを得なくなった。春子ほど見た目も良くないのに海女をやらされ重圧を感じていたのだ。

春子は、自分と安部は全くタイプが違うから気にすることではないと言葉をかけた。春子と違って、安部はとても優しいのが良いところだと言った。アキ(能年玲奈)のことを一番良く面倒を見ていたのも安部だ。アキ(能年玲奈)はかわいいし、いい子だから一緒にいて楽しかったという。そして、春子が帰ってきていろいろ話せたのも楽しかったという。ふたりは心から和解して、泣きながら抱き合った。そうして安部は旅立っていった。

海女漁が終わり、アキは楽しみがなくなり、毎日ため息ばかり付いている。夏(宮本信子)や他の海女たち(渡辺えり木野花美保純)も元気が無い。禁漁期でも生活を維持するためにパートや内職をして現金収入を得なければならないが、仕事に身が入らない。安部の代わりに漁協の事務員として赴任した花巻(伊勢志摩)は、辛気臭い海女たちの姿を見て辟易した。夏季は元気で口やかましいのに、秋になったとたんおとなしくなる。まるでセミのようだとバカにするのだった。

ヒロシ(小池徹平)は新しいビデオクリップを北三陸市観光協会のホームページに掲載した。本気獲りの日にアキが初めてウニを獲った瞬間を撮影したものだ。その映像が爆発的な人気を呼び、ついにユイ(橋本愛)の動画以上の再生回数となった。アキ目当ての観光客も大勢やって来た。しかし、すでに海女漁は終わっているので彼らはがっかりするのみだった。

ユイは内心面白くなかった。親友のアキの方が自分より人気のあることが悔しいのだ。小田(塩見三省)の琥珀坑道にやって来て、悔しいと叫び声を上げるのだった。それと前後して、アキも坑道にやって来た。彼女は海に潜りたいと叫ぶのだった。小田はユイが来たことはアキに黙っておいた。

10月5日(日)、北三陸市観光協会の事務所では月例の観光対策会議(K3NSP: 北三陸をなんとかすっぺ)が開催されていた。海女のアキ目当ての観光客が増えたチャンスを活かす方策が議題だった。人の心は移ろいやすいので、放っておけば来年の海開きの前にアキのことは忘れ去られてしまうだろうからだ。

その場の話し合いで、アキとユイに絣半纏の海女姿をさせて、北三陸鉄道の中でウニ丼を販売させるということに決まった。はるか昔には、夏や弥生弥生(渡辺えり)が冠婚葬祭やパチンコ店の開店に海女姿で出かけて行って人気を博したという。それを復活させようというのだ。しかも、ホームページ上で人気を二分しているアキとユイを競わせるような形にすれば、相乗効果でますます人気が上がるというのだった。

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