テレビ小説「だんだん」 第17回

「やっぱ、『ちりとてちん』は最高に面白かったよなぁ」と思っている当方が、「だんだん」の17回目の放送を見ましたよ。

中学を卒業した忠(吉田栄作)はプロボクサーになるため、家出同然で大阪に住み始める。苦労の下積みの末、西日本新人王を獲得にまで上り詰めた。ある日、仲間と息抜きに出かけた祇園で、舞妓の真喜子(石田ひかり)と出会う。舞妓に恋愛はご法度と知りながらも、二人は恋に落ちてしまった。真喜子の父(夏八木勲)は激怒するが、真喜子が子を身篭ったことで結婚を認める。ただし、真喜子が祇園を去ることと、忠もボクサーを辞め、婿養子として呉服屋を継ぐという条件が突きつけられた。忠は実家の松江に報告に行くが、父(岸部一徳)に勘当されてしまう。

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テレビ小説「だんだん」 第16回

いつもより早めにテレビをつけてBShiにチャンネルを合わせた当方が、7:30から「だんだん」の16回目の放送を見ましたよ。

相手に成りすまして互いの生活を入れ替えたのぞみ(三倉佳奈)とめぐみ(三倉茉奈)。初めての座敷で、舞を披露するよう客から言いつけられるめぐみ。とっさに、十八番の歌「赤いスイートピー」を歌うことでお茶を濁す。一方、不案内な松江の街で道に迷うのぞみ。偶然、めぐみのバンド仲間である康太(久保山知洋)が通りかかる。正体がばれないように「赤いスイートピー」を口ずさみ、家まで送ってもらうことにする。ひとまず窮地を脱した二人であったが、父と母は一目見ただけで生き別れの子であることをそれぞれ見抜いた。

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テレビ小説「だんだん」 第15回

「昨日の放送のラストでは、主人公は深く落ち込んでいた。だから、今日の放送ではそれを引きずって、暗い展開になるのだろう」などという予測がことごとくハズれている当方が、「だんだん」の15回目の放送を見ましたよ。

のぞみ(三倉佳奈)から突如京都へ来るよう要請され、戸惑いながらもやって来ためぐみ(三倉茉奈)。祇園で再会するや、のぞみは事情を話す間もなく、めぐみを舞妓姿に変身させてしまう。のぞみは、一晩だけ二人が入れ替わることを密かに計画していたのだ。めぐみの衣類を身に着けたのぞみは強引に事後承諾させて、松江へと飛び出して行ってしまった。

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テレビ小説「だんだん」 第14回

視聴率のアップに貢献するという目論見(マジ)で毎日NHK連続テレビ小説日誌を書いているのですが、複数の人から「これを読めば、あらすじがわかるので、ドラマを見る必要がない。ありがたい」と言われてしまい、本来の目的が果たされていないことに軽い悩みを抱えている当方が、「だんだん」の14回目の放送を見ましたよ。

のぞみ(三倉佳奈)が舞の披露会で大失敗を犯し、めぐみ(三倉茉奈)が戸籍で家族の秘密を知った夜、二人は携帯電話で話し合いながら姉妹の絆を深める。祇園と松江のそれぞれの家族は、示し合わせたわけではないけれど、離れてしまった片親(のぞみにとっての父親、めぐみにとっての母親)はすでに死んでいるものとして本人に説明することを互いに決定。

主人公の二人はほぼ真実を知ってしまったのに、周りの人間がウソをつくという構造が作られました。本人たちが、周囲の人間に真実を認めさせようと奔走するというストーリーのように見えました。

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テレビ小説「だんだん」 第13回

カッコいい男が颯爽と現れて、ヒロインに手を差し伸べて幸せをもたらすようなストーリーを「白馬の王子」物と呼んだりする。当ドラマに関しては、カッコいいヒーロー1人どころか、周りの人物全てがヒロインのためにアレコレと手を焼いてくれるので、いっそ「白馬の騎士団」物と呼んでいいんじゃないかと思っている当方が、「だんだん」の13回目の放送を見ましたよ。

戸籍謄本を見ためぐみ(三倉茉奈)は、ふたりの母親が同じであることをのぞみ(三倉佳奈)に伝える。衝撃を受けためぐみのもとへ様子を心配したスカウトマン(山口翔悟)が現れ、めぐみを抱きすくめて慰める。めぐみは心の平静を取り戻すとともに、彼の無作法な態度を咎める。一方、舞の披露会で大失敗を犯してしまうのぞみ。そのせいで彼女は大きく落ち込んでしまう。

さてさて、役所にいためぐみの姿を目撃したヘルン先生(曾我廼家八十吉)は、そのことを近所衆に密告。めぐみが真実を知ったのではないかと噂を始める。彼女の父(吉田栄作)も、ついにめぐみの実の母(石田ひかり)の正体を妻(鈴木砂羽)に打ち明ける。

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『スキヤキ・ウェスタン ジャンゴ』(三池崇史監督作品)

最強にクールで、最高にカッコよくて、最狂にバカだった。

すげぇよ、大興奮しながら見てしまった。

大きく評価が分かれる作品だと思うが、僕は大好き。先日なくなったポール・ニューマン主演の『明日に向かって撃て』に並んだね、僕の中で。

スキヤキ・ウェスタン ジャンゴ: オフィシャルサイト

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連続テレビ小説「だんだん」 第12回

見ていて面白いドラマというのは、主人公が自分で運命を切り開いていくタイプのドラマだ。その観点から見ると、主人公がふたりもいるのに、その両方が自分の進路の決定を家族に任せっきりにしていたり、出生の秘密も自分からは積極的に行動することなく受動的に知ってしまったりと、盛り上がるべきポイントに全て肩透かしを食らっていてガッカリしている当方が「だんだん」の12回目の放送を見ましたよ。

祇園ののぞみ(三倉佳奈)のところへ、音楽事務所のスカウトマン(山口翔悟)が姿を現す。松江でのデュエットを聞いて目をつけたのが理由だ。彼はのぞみに対して、役所で戸籍を調べれば事実がわかると入れ知恵する。舞の披露会の準備で身動きが取れないのぞみは、松江のめぐみ(三倉茉奈)が役所に行くよう指示する。躊躇するめぐみであったが、「今の家族が本当の家族。自分は双子ではない」という確信を得ることを目的に役所へ向かう。そこで目にした戸籍謄本には、松江の母とは違う人物の名前が記載されていた。

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連続テレビ小説「だんだん」 第11回

連続テレビ小説には3つの波がある。半年でドラマが完結するという波(長波)、1日15分という放送枠(短波)、そしてもう一つは1週間を単位としたミニストーリーが展開されるという構造(中波)である。そんなことに注目している当方が、「今日は金曜日だし、遅くとも今日はミニストーリーの起承転結のうち”転”があるはずだ!」と睨みながら「だんだん」の11回目の放送を見ましたよ。

松江のめぐみ(三倉茉奈)は、自分の真の両親を知るためにさまざまな人にさりげなく話を聞いて回る。しかし、真相を知る者はみな、話をはぐらかす。その態度にますます疑惑を抱くのだが、ついには真相を知ることが恐ろしくなり、事実から目を背けることにする。
祇園ののぞみ(三倉佳奈)は甘い祖父につけこみ、置屋では所有の禁じられていた携帯電話を密かに入手する。簡単に連絡が取れるようになったことに気を良くし、「双子としてまた一緒に歌いたい」などと伝えるが、相手のめぐみからは真実を知りたくないという決別の言葉が返ってくる。

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『銀杏の樹の下で』: 北大が舞台の映画

北大を舞台にした「銀杏の樹の下で」という映画が、11月1日と3日に北大のクラーク会館(通称: クラ館)で上映されるそうだ。前売り400円とのこと。

“ショートフィルム”という自称しているので、それほど見ごたえがあるってわけじゃないんだろうなぁ。予告編を見ても、ありがちなハートウォーミング系っぽいし。

でも、映像を見る限り、色づいた銀杏並木がとても美しい。あの黄色いトンネルを最後に歩いたのはいつだろうかと考えると、郷愁で涙が出そうになる。
あちこちで上映されるわけじゃなさそうだけれど、一度どっかで見れるといいなぁ。

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連続テレビ小説「だんだん」 第10回

連ドラ日誌もそろそろ潮時かなぁと少々思い始めている当方が「だんだん」の10回目の放送を見ましたよ。

今日の放送は、「母親は誰か?」問題に焦点。

めぐみ(三倉茉奈)は松江で一緒に住んでいる嘉子(鈴木砂羽)こそが自分の母親で間違いないと信じ込んでいる。その前提から出発し、自分たちが双子ということが誤りであるという持論を展開する。

【めぐみの三段論法】
1. 自分は嘉子の子であることに間違いない。
2. 優しい性格の嘉子は、自分の子どもを手放さない。
3. ゆえに、血を分けた姉妹が京都にいるはずが無い(双子ではない)

いろいろツッコみたくなってくるわけだが、視聴者が突っ込むまでもなく、のぞみ(三倉佳奈)が電話越しにそもそもの前提(嘉子が母)が誤りであることを伝える。京都にいる一条真喜子(石田ひかり)が二人の母親である根拠(産科医の失言)を述べる。

このときののぞみの口調はかなりキツめであり、めぐみのことを「頭が悪い」などと言ってのける。いや、確かにさっきの三段論法の件とか頭悪いのはわかるが、見ている視聴者もハラハラしてくるほどの剣幕である。たった1日あっただけの人物に対して、あそこまで言うことのできるのぞみの度胸(というか、脚本の無遠慮さ)にドキドキしてしまう当方でありました。

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