NHK朝ドラ関連ネタ3つ

【『おひさま』10月より再放送開始】
2012年10月のBSプレミアム番組表(PDF)を見たところ、『おひさま』の再放送が始まるようです。
現在(2012年4月-9月)は『ゲゲゲの女房』が再放送されている7:15-7:30の枠です。

しかも驚くべきことに、『おひさま』は7:15に加えて、19:00からも放送されるという。なんと1日2回。
名作と呼ばれる『ゲゲゲの女房』ですら1日1回だけだったのに、2回もやるとは。

2012年10月BSプレミアム番組表の一部

ていうか、『おひさま』は(以下自粛)。

なお、昨日、『おひさま』の舞台である長野県安曇野市までドライブしてきた当方ですが、その時は再放送のことを知りませんでした。


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映画『愛の新世界』を見た

鈴木砂羽のデビュー作にして、彼女のヘアヌードを見ることができると聞いていきり立った当方が、映画『愛の新世界』のDVDを見ましたよ。

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小劇団の看板女優である佐久間レイコ(鈴木砂羽)は、生活費と劇団活動費用の捻出のため、渋谷のSMクラブで女王様として働いている。
レイコは女王様としての自分に誇りを持っており、奴隷の調教に妥協はない。奴隷たちもレイコに従順に従っている。

レイコは女優業と女王業を表裏一体であると考えている。金にならない劇団のために女王様の仕事は続けなければならないし、自分が女王になりきって奴隷を調教することは芝居の上達に貢献するとも考えている。
そして何よりも、レイコは女にしかできないこの仕事を心の底から楽しんでいた。

鈴木砂羽が演じる女王様レイ

レイコのSMクラブがある雑居ビルには、デートクラブの事務所があった。いつしかレイコは、仕事の行き帰りによく顔を合わせるホテトル嬢アユミ(片岡礼子)と仲良くなった。
アユミは、いつしか玉の輿に乗ることを目的に、医学部を目指す三浪の男(松永博史)や司法試験を目指す文学部の男(武田真治)に貢いでいる。そのための金を自分の体を売って稼いでいるのだ。

片岡礼子が演じるホテトル嬢アユミ

アユミにも悲壮感はなかった。レイコと意気投合し、今の生活を楽しむのだった。

レイコとアユミは昼はそれぞれ別だった。しかし、夜になれば渋谷で仕事をし、明け方頃からふたりで連れ立って遊びまわった。
ふたりは明け方の海を見たがった。そこで開放的な気分を味わいたがった。

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映画『はさみ』

池脇千鶴が美容専門学校の講師を演じるのだが、あまりに童顔なため、生徒役の女優以上に生徒に見えてしまうという問題作『はさみ』を見た。

美容専門学校講師・永井久沙江(池脇千鶴)

池脇千鶴演じる講師は、生徒に対して美容技術を教えるのみではなく、生徒の人格形成や生活指導にも力を入れるべきであるという持論を持っている。しかし、その思いとは裏腹に、問題を抱えた生徒たちが表れ、彼らとの人間的交流を深めるというお話。
派手なところはほとんどなく、しみじみとした味わいのある物語。

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映画『サルベージ・マイス』をついに見ることができた

去年、空前の谷村美月マイブームが巻き起こった。彼女のブサカワ具合は当方のストライクゾーンど真ん中だ。谷村美月のことをブサカワというと、大量のオッサンから異論が寄せられるが、気にしない。

谷村美月マイブームの頃、彼女主演の『サルベージ・マイス』という映画あることを知った。当ブログでも「。俺の谷村美月マイブームが終結する前にちゃんと神奈川でも公開してくれ。」などと書いたのだが、結局当方の地元の映画館では公開されなかった。悲しい。

しかし、僕は『サルベージ・マイス』のことを忘れたわけではなかった。DVDをレンタルして見たのである。

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映画『ショーシャンクの空に』を見た

2011年11月4日(金)放送のラジオ『上柳昌彦ごごばん!』の中で、山瀬まみが好きな映画の一つとして『ショーシャンクの空に』(1994)を挙げていた。当方の愛する山瀬まみが好きだと言っている映画なのだから、当然当方も見ておかなければならない。放送から随分時間が経ってしまったが、今夜やっと見ることができた。
そして、この映画はとても良い作品だった。こんなに良い作品をお気に入りとしている山瀬まみに惚れ直した。

映画の主人公は有能な銀行員だった男だ。しかし妻が不倫をしており、さらに悪いことには、妻とその間男が情事の最中に何者かによって射殺された。主人公の男が容疑者として逮捕された。無罪を主張するが認められず、彼は終身刑を受けてショーシャンク刑務所に服役することとなった。
主人公は刑務所の中の不条理に戸惑う。他の囚人たちからの嫌がらせだけではなく、看守たちも腐敗しきっていた。所長ぐるみで理不尽な暴力や収賄が横行していたのだ。良識があり有能な銀行家であった主人公は彼らとは距離をおきたがった。

しかし、終身刑という長い年月の孤独に耐えられようはずもなかった。
いつしか主人公には気のおけない仲間ができた。そればかりか、看守たちの無償の税理士として働くことで一目置かれるようになった。ついには、類まれな経理能力を活かして、所長の裏金作りの片棒を担ぐまでになった。

その一方、親しかった囚人との不慮の別れが彼を追い詰める結果となった。

・・・と、そんなお話。
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映画『ティファニーで朝食を』を見た。

アメリカに向かう飛行機のビデオ・オン・デマンドで見た。ネコとオードリー・ヘップバーンとミスター・ユニオシ(ミッキー・ルーニー)が最強に可愛い映画だった。いいフライトだった。

特にネコ。茶トラのかわいいネコ。カワイイくせに演技派のネコ。映画を見ながらニヤニヤが止まらない。そして、ネコとの別れの雨のシーンは泣けてくる。
ネコ好きは見逃してはならない名作。
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映画『真幸くあらば』を観た

尾野真千子の全裸オナニーシーンがあると聞いていきり立った当方が、映画『真幸くあらば』のDVDを見ましたよ。

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南木野淳(久保田将至)は遊ぶ金欲しさに空き巣に入った。留守だと思った家には住人の若い男がいた。顔を見られて焦った南木野は、台所にあった包丁でとっさに男を刺し殺してしまった。殺された男は家に情婦を連れ込んでいた。南木野は彼女を絞殺した。

南木野はすぐに捕まり、一審で死刑判決がくだされた。担当弁護士(佐野史郎)はすぐに控訴の準備に取りかかった。彼は死刑制度に反対しており、その是非を問いたいという思惑もあった。
南木野の死刑判決に反対する運動は、すぐに拡大したわけではなかった。けれども、敬虔なキリスト者であった川原薫(尾野真千子)がボランティアとして支援活動に参加してくれた。彼女は、南木野に面会して気軽な話し相手になることや、差し入れなどを進んで行った。

しかし、ほどなくして南木野は、誰にも相談することなく一人で控訴を取り下げてしまった。これにより南木野の死刑が確定した。
南木野は自分の罪を潔く認め、深く反省し、死をもってしか償うことができないと考えたのだ。
さらに南木野は、殺人よりも重い罪を犯したと思い込んでいた。彼は被害者女性を絞殺した後、彼女の下着姿に欲情した。殺人現場で彼女の死体に寄り添いながらマスターベーションをしたのだった。そのことを深く反省し、重く思い悩んでいた。しかし、そのことは誰にも打ち明けることができず、胸にしまったまま死んでしまうことを望んでいた。

他者との関係をことごとく拒絶する南木野であったが、薫だけは諦めることなく南木野の支援を続けた。ついに薫は、南木野と養子縁組することで関係を強固なものにした。薫の夫が半年間のロンドン出張となり薫も同行するよう誘われたのだが、薫は日本に残ることを選んだほどだった。

ある日面会に表れた薫は、南木野に聖書を読んで勉強するよう薦めた。薫が愛用している聖書を差し入れするとともに、南木野が読むべき箇所を指定した。差し入れを受け取り、独房に戻った南木野がその箇所を開くと、薫からの秘密の通信文が書かれていた。こうすることで検閲を免れたのだ。

そこには、薫が南木野を支援する本当の理由が書いてあった。
南木野が殺した男は、薫の婚約者だったのだ。ゆえに、薫は南木野が憎かった。南木野が裁かれる一部始終をそばで見届けたいと思ったのだ。
一方で、婚約者が殺された時、彼は別の女と一緒にいた。事件によって薫の婚約者の不実が暴かれたのだ。このことについて、薫は南木野に感謝したく思っていた。
婚約者の死と裏切りによりショックを受けた薫は、特に愛してもいない男と結婚した。不満もないが喜びもない夫婦生活の中で、薫は南木野に複雑な感情を抱き始めていたのだ。

ふたりは面会室の仕切りを越えることができない

南木野は、秘密の通信文が書かれた聖書をすぐに薫に返した。ただし、面会でさり気なく聖書の特定の箇所に言及した。そこには南木野からのメッセージが書かれていた。
南木野は、女性の死体でマスターベーションしたことを告白した。自分は童貞で女を知らないことも告げた。さらに、いつしか薫のことを女性として愛してしまったことを正直に伝えた。
どうあっても薫の肌に触れられないことを落胆し、死刑を受け入れてしまったことを激しく後悔していた。

それを受け取った薫は、ますます南木野に惹かれた。同じ方法でふたりは密通を続けた。
南木野は絵が達者であることを知っている薫は、自分の下着写真を聖書に埋め込んで送った。南木野は薫の裸体を想像画を送った。薫はそのイラストに満足した。

ついにふたりの肉欲は限界に達した。しかし、絶対にふたりが交わることはできない。
そこで、次の満月の夜に互いのことを思って自慰をすることを約束した。
実行した夜、ふたりは生涯でもっとも満ち足りた時間を経験した。

ほどなくして南木野の死刑が執行された。
踏切で電車の通過を待っていた薫は、向こうに見えた南木野の姿を追った。

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NHK『梅ちゃん先生』第1回

習慣とは面白いもので、『カーネーション』が終わったのだから少し起床時間を遅くして朝はゆったりと準備して出勤する生活に戻ろうと思っていたのに、適当な時間になれば目が覚めるし、自然にBSプレミアムにチャンネルを合わせるし、気づけばテキストエディタも起動していた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『梅ちゃん先生』の第1回目を見ましたよ。

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第1週「あたらしい朝が来た」

1945年(昭和20年)8月15日朝。
東京・蒲田に住む16歳の女学生・下村梅子(堀北真希)は夢を見ていた。軍事工場で勤労奉仕を行う自分が旋盤機を壊してしまい、みんなに迷惑をかけてしまうという夢だ。しかし、そんな酷い夢を見ても、目をさますことはなかった。
梅子はいつものように朝寝坊をした。梅子の家族も、梅子の寝坊の癖はもう直らないと諦めており、あまり真剣に起こそうともしない。梅子は朝食を抜いて出かけざるを得なくなった。これもいつものことである。

梅子ら下村家の隣には、旋盤職人の安岡家が住んでいる。朝も早くから、梅子の幼馴染で息子の伸郎(松坂桃李)と父の幸吉(片岡鶴太郎)が怒鳴り合いの喧嘩をしている。伸郎が仮病を使って仕事を休もうとしているので、幸吉が激怒しているのだ。幸吉に追い掛け回され、伸郎は下村家の中に逃げ込んだ。
ふたりが喧嘩をするのはいつものことで、下村家の者たちは特に気にしない。唯一、梅子の父で大学の医学部教授である建造(高橋克実)だけは、念のため医師の診察を受けることを勧めた。医学者として、万が一の事場合を心配するからだ。一方、昔ながらの職人である幸吉は病気など気合で治ると考え、診察の時間がもったいないと答える。そのような時間があったら、国のために働くべきだという考えた。建造と幸吉は隣同士だが、あまりウマが合うようには見えなかった。

梅子の兄・竹夫(小出恵介)は医学生である。本来なら徴兵されて戦地に行ってもおかしくない年頃であるが、医学生として徴兵免除されているのだ。竹夫は少し悩んでいた。国民が一丸となって敵国と戦っている中、自分だけ徴兵や勤労奉仕を免れ、勉強だけしていていいのかと呵責の念があるのだ。
そんな竹夫に対して、建造は医学の勉強こそ国への奉仕だと諭した。立派に医術を身につけ、人々の役に立つ人物となることが医学生の奉仕だと話すのだった。

梅子の母・芳子(南果歩)と祖母・正枝(倍賞美津子)は、梅子におにぎりとさつまいもを弁当として持たせてくれた。それを持って、梅子は軍事工場へ出かけた。その工場では姉・松子(ミムラ)も同じく勤労奉仕している。

寝坊した梅子だったが、朝食の時間を省略することで、工場には遅刻せずに着いた。しかし、根っからの不器用さと空腹のせいか、またしても失敗してしまった。縫製に使う手縫針を折ってしまったのだ。今日の夢で見たように、いつも失敗ばかりの梅子は工場の監督官(徳井優)に目を付けられており、失敗がすぐに露呈した。監督官にこっぴどく怒鳴られ、梅子は小さく縮こまってばかりだった。

そうしているうちに、昼になった。今日は正午に、ラジオで天皇陛下から特別のお言葉あるということで、女学生たちは広場に整列した。腹の減ってしかたのない梅子は、外に出る前にこっそりとおにぎりを頬張った。急いで食べたつもりだったが、他の女学生たちよりも大きく遅れてしまった。一人だけ遅れて出てきたせいで、またしても監督官に見とがめられ、怒鳴られた。
恐縮して小走りになった梅子は、ラジオのコードに足を引っ掛けてしまった。そのせいでコードが切れてラジオが壊れてしまった。予備のラジオを持ってきて事無きを得たが、梅子は監督官にひどく叱られた。

放送が始まった。梅子たち女学生は、言葉の意味がわからなかった。しかし、監督官が日本が戦争に負けたのだと説明したのを聞いて、みなその場で崩れ落ちるように泣いた。

そんな中、姉の松子が列を飛び出して建物の陰に隠れた。その姿を見た梅子は、すぐに後を追った。
他の女学生たちが泣き悲しむ中、松子だけは静かに喜んでいた。戦争が終われば、松子の婚約者のサトシが帰ってくるというのだ。サトシは父・建造の教え子で、軍医として従軍しているのだ。松子は戦争が終わって嬉しいのだ。

梅子は、戦争が終わったことの意味を考えた。梅子には、喜んでいい事なのか、悲しむべきことなのかわからなかったのだ。梅子は竹槍の軍事教練やバケツリレーによる消火訓練が苦手で、いつも失敗ばかりだった。それをしなくて済むようになったのは嬉しいことかもしれない。姉も婚約者の帰国を待ち望んでいる。一方、周りの人々を見ると、どの顔も皆、悲しみに沈んでいる。
ますます、自分と周囲と、どちらの感情が普通なのかわからなくなるのだった。

3月に行われた東京の大空襲で、梅子の住む蒲田も焼け野原となっている。あちこちに瓦礫が散乱し、土砂が山盛りになっている。
帰路に着いた梅子は、今朝仮病で騒いでいた伸郎が土を掘り返しているのを見つけた。土砂から大きな時計が覗いているのを見つけたので、それを掘り出して売るのだという。勝手にそんなことをしてはいけないと思った梅子は、やめるように言った。しかし、伸郎は耳を貸さない。

かわりに伸郎は
「新しい時代を掘る」
などとうそぶいた。

その言葉に何かを感じた梅子は、伸郎を手伝って一緒に掘った。
しばらくして土を取り除くことができたが、それは本物の時計ではなく、単なる看板に書かれた絵だった。ふたりの苦労は水泡に帰した。

けれども、伸郎はめげなかった。すぐに別の場所を掘り返し始めた。

梅子は「新しい時代を掘る」という言葉を胸のうちで反芻した。その言葉に誘われるかのように、自分も手近な場所を掘り始めた。

戦争がやっと終わった。しかし、梅子の「人生」という新しい戦いが今始まろうとしていた。

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NHK『カーネーション』最終回(第151回)

「ついにこの日です。長いと思ったけれど、あっという間でした。最後は一部グダグダなところもありましたが、思い返せば総じて楽しい思い出です。本当にありがとうございました。」とひとりごちている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』の最終回(第151回)を見ましたよ。

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最終週(第26週)「あなたの愛は生きています」

2010年(平成22年)9月。
今年も岸和田ではだんじり祭が行われている。
糸子が2階に作ったサロンには大勢の客が集まった。どの顔も笑顔で、明るく賑やかな雰囲気に包まれた。

サロンには糸子(夏木マリ)の肖像写真が飾られている。優しい笑顔をたたえた糸子は、まるでそこにいて、大勢の客をもてなしているかのようだった。

その喧騒の中、優子(新山千春)が直子(川崎亜沙美)と聡子(安田美沙子)を部屋の隅に呼びつけた。
テレビ局の職員が挨拶に来て、糸子のことを朝ドラにしたいと申し込んできたのだという。直子と聡子は大喜びした。糸子は朝ドラが大好きだったので、自分が主人公になることはとても喜ぶだろうというのだ。しかし、優子は、当然自分達も登場することになり、全国に恥を晒すのではないかと不安になるのだった。

糸子は死んだが、魂はまだこの世にあった。この世にあって、娘や親しい人達をいつも見守っている。
娘たちが朝ドラについて相談しているときにもそばにいた。彼女らに声は聞こえないが、糸子はしきりにオファーを受けろと説得するのだった。

2011年(平成23年)10月3日8時1分。
ある病院の待合室で、車椅子に乗った高齢の老婆がテレビを見ていた。彼女は以前からこの日を楽しみにしていたという。黙って画面に見入った。

尾野真千子という女優と、二宮星という子役が歌を歌っていた。


時は大正、岸和田に、生まれた一人の女の子。
名前を小原糸子と申します。
着物の時代にドレスに出会い、夢見て、愛して、駆け抜けた。
これはそのお話。

第1回に続く)

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NHK『カーネーション』第150回

英詞の意味がさっぱりわからなかった中坊の頃から、とにかく the Beatles の “Golden Slumbers; Carry That Weight; The End” のメドレー(アルバム”Abbey Road”に収録) が大好きで、かつ、いつ聞いてもしんみりしてしまう当方が、NHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』の第150回目の放送を見ましたよ。

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最終週(第26週)「あなたの愛は生きています」

糸子(夏木マリ)の入院生活は明るかった。多くの見舞い客が訪れ、彼らの持ってくる花で病室内がいっぱいになった。糸子は人が来るのを何よりも楽しみにし、いつも化粧をして綺麗に装った。看護師長・相川(山田スミ子)に顔色がわからなくなるから化粧はやめろといわれても、糸子には馬の耳に念仏だった。

入院する前よりも若返って見える糸子について、吉岡(茂山逸平)は恋をしているようだと軽口を叩いた。糸子は静かに笑うだけで何も答えなかったが、それを図星だと思った。

ただし、糸子は特定の誰かに恋をしたのではない。世の中の全てのものが美しく綺麗に見えるのだ。
意識を取り戻した朝、糸子に変化が訪れた。カーテンの隙間から漏れる陽の光、外から聞こえてくる小鳥のさえずり、横で穏やかに眠っている娘たち。それらが綺麗に思えてしかたがなくなった。それからというもの、何もかもが綺麗に思えるようになったのだ。

糸子は穏やかな入院生活を送った。綺麗なものを愛で、周囲の人々のどんな小さなことにも感謝するばかりだった。

2006年(平成18年)3月26日。
糸子は息を引き取った。

奇しくもその日は、イギリスにおける母の日だった。聡子(安田美沙子)のパートナーのミッキー(エリオット・クロプトン)はカーネーションのブーケを買ってきて、楽しげにしている。まさにその時、聡子は糸子の訃報を知った。

日本では、遺族が糸子の家に帰ってきた。
孝枝(竹内都子)は、優子(新山千春)と直子(川崎亜沙美)を2階のサロンへ案内した。2人がそこを見るのはこれが初めてだった。
2人はサロンを見て歓声を上げた。酒がたくさん収蔵されており、家の前を通るだんじりがよく見えるような作りになっていた。糸子の好きなものが全て揃ったサロンなのだと感心した。

直子は、壁に作り棚があるのを見つけた。その棚の前にはテーブルが置いてある。今はどちらも空いているのだが、直子はそこに糸子の意図を感じ取った。自分が死んだ後は、そこに自分の大きな写真と花を飾って欲しいという意味なのだ。無言の遺言を伝えた糸子の手腕に、優子と直子は自分達はまだまだ敵わないと舌を巻くのだった。

翌日、聡子が帰国した。イギリスから持参したカーネーションのブーケを棺に収め、糸子の亡くなった日はイギリスの母の日だったと話しかけた。そして、見送ることができなかったことを深く謝るのだった。

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