NY生活(1): 小樽

 昨日、松本清張の『ゼロの焦点』を読み終わった。昨年、広末涼子主演で映画化(犬童一心監督)されているが、調べてみると1961年にも映画化されているそうだ(wikipedia 参照)。

 1961年版の主演は久我美子(wikipeida 参照)。どんな女優さんなのか存じ上げないので、Google の画像検索で探してみた。若い頃はなかなかのカワイコちゃんだ。彼女が活躍していたのと同じ時代に青春時代を過ごしていたら、現在の僕が広末涼子に向けるのと同じくらいの関心を彼女に注いでいたかもしれない。

 『ゼロの焦点』は、新婚ほやほやの夫が出張に出かけたまま行方不明になるという話だ。見合い結婚で日が浅く、相手の立ち寄りそうな場所や人間関係、彼の過去などの情報がほとんどないまま、妻が夫の捜索に奔走するというストーリーだ。小説はなかなか面白かったし、広末涼子や久我美子は僕の好みの顔なので映画も見てよいかなという気がする。しかし、ストーリーを一通り知ってしまった現在、中谷美紀が社長夫人やったり、木村多江が会社受付嬢をやるのは、ちょっと僕のイメージから外れるかなぁ、と思う。だから、出演者になんの先入観も無い1961年版を見るのがよいかな、と思っている。

 さて、1961年版の監督は、野村芳太郎(wikipedia 参照)という人で、親子二代に渡って日本の代表的映画監督らしい。彼の作品ラインナップを見ると、美空ひばり主演で『伊豆の踊子』を撮っているそうだし、松本清張原作もたくさん手がけている。彼が監督だとは知らずに、清張の『砂の器』の映画化作品は過去に見た。原作を読まなくてもいいやと思うくらい、良いできだったように思う。

 その上偶然にも、本日4月23日は野村芳太郎の誕生日でもあった(1919年生、2005年4月8日没)。

 そんなわけで、僕の中ではにわかに野村芳太郎ブームが巻起こりつつあり、これを称して「NY(のむら よしたろう)生活」と呼ぶことにしようかと思う。

いや、呼ばないけど

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NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』第23回

 「『ゲゲゲの女房』向井理、都内で追突事故」というニュースがあったが、相手の怪我は軽いようだし、番組にも影響が無い様子なのでほっとした当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第23回めの放送を見ましたよ。

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 汽車の中で突然出会った浦木(杉浦太陽)は、茂(向井理)の幼馴染だった。しかし、彼の馴れ馴れしく、失礼な態度に布美枝(松下奈緒)戸惑う。

 浦木は大阪で貸本出版社に務めていたが、漫画家がみな東京に出てしまったので仕事にならなくなった。そのため、自分も東京に行くのだと言う。彼は何かとセコく、ピンチになると汚いことをするので「イタチ」と呼ばれている。東京の住処を知らせたことを後悔する茂であった。東京に着いてからもまとわりつかれそうだったので、ふたりは急いで逃げ去るのであった。

 東京に住む姉は、駅まで迎えに来ることができなかった。その代わり、迎えの車を寄越してくれていた。車中から見える都心の風景に感激する布美枝であり、大都会での新生活に心を踊らせる。

 ところが、家のある調布は全くの田舎であり、住居もたいそうボロ屋で愕然とするのであった。

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