NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』第3回

本作は映画化企画も同時期に動いている(制作blog「スローラーナー」)とにわかに知って驚いている当方が、『ゲゲゲの女房』の3回目の放送を見ましたよ。

昭和17年。前年から始まった太平洋戦争で、国内の生活も厳しくなり始めていた。家業の呉服屋も物資統制で思うようにいかない。

布美枝(佐藤未来)は10歳になった。
他の子供よりもずいぶん背が高いことを悩んでおり、周りからも「電信柱」と呼ばれて馬鹿にされている。

もうすぐ開催される子供盆踊り大会へ向けて練習に余念が無い。一等賞にはラムネがもらえるからである。しかし、ガキ大将に練習場所を横取りされたり、出場すると背のことでまた笑われるのではないかと心配したりで、出場する気をなくしてしまう。

一方、家族に対しては、美人で評判の姉・ユキエ(足立梨花)に対して憧れを持ち、自分も彼女のようになりたいと考えている。
そんな時、ユキエが父親(大杉漣)にウソをついて男子生徒と映画を見に行くところを目撃する。すぐにウソはバレてしまうが、布美枝はユキエに頼まれた通り黙っていた。布美枝の協力に感謝したユキエは、お土産のリボンをくれたり、素敵な外国映画の話を聞かせてくれたりした。内気な自分とは正反対であるユキエの自由奔放さに、布美枝はますます憧れを強くするのであった。

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私のしごと館、閉館へ

京都府精華町の職業体験施設私のしごと館が今日閉館する。

産経が空撮写真とともに記事にしている。

581億円「私のしごと館」再就職先なし あす閉館、巨大廃墟に

「税金の無駄遣いの象徴」といわれた関西文化学術研究都市の職業体験施設「私のしごと館」(京都府精華町、木津川市)が31日に閉館する。所管する厚生労働省は今夏にも入札を行って建物を売却する方針だが、景気が低迷する中で甲子園球場の総面積に匹敵する施設の引き受け先が見つかるかどうかは不透明。地元自治体や学研都市の関係者からは「巨大な幽霊屋敷になる恐れもある」と懸念する声が出ている。
私のしごと館の空撮写真

ていうか、この写真、私のしごと館の裏手から撮影したものだ。なぜこの方向?

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大竹文雄『競争と公平感: 市場経済の本当のメリット』

アンチ小泉・自民党やら、今日の友愛・民主党やらを支持する世論として「行き過ぎた経済競争が格差を生み出し、人々を不幸にしている」という意見があろう。

それに異を唱えるのが本書。

確かに経済競争によって何らかの損失は生まれることは認める。
しかし、その損失を低減する方法はあるし、多くの場合に現行制度よりもマシな結果をうむだろうことが説明されている。そして、経済競争によって、最終的には人々の生活が豊かになるだろうことを啓発する。

現代経済学のオーソドックスにして学術的な議論に基づきつつも、男女や年齢の格差、非正規雇用の問題、乳幼児教育の是非などが例題として挙がっていて、わかりやすく興味も持ちやすい仕上がりになっている。

一方で、オムニバス的内容で、いまひとつまとまりに欠けるような印象も受ける。この点を逆に評価するとするなら、目次を見て興味のあるところだけつまみ食いするのにもってこい。

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NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』第2回

初めての冒険で往路は楽かったのに、帰り道に心細くなってしまう子供というお話に、つい芥川龍之介『トロッコ』を思い出してしまった当方が、『ゲゲゲの女房』の2回目の放送を見ましたよ。

林の中で姿の見えない何者かに追われている気配を感じる布美枝(菊池和澄)。その時、「しげ」と呼ばれる少年と出会う。
彼によれば、足音の正体は「べとべとさん」だという。2人で道の脇にそれ、「べとべとさん、御先にお越し」と唱えて道を譲るとそれっきり足音はしなくなった。
少年は妖怪に詳しく、布美枝が物置で感じたのが「小豆はかり」であること 腹が減っているとヒダル神に取り憑かれて行き倒れてしまうことなどを話してくれた。

その頃、布美枝の家を叔母の輝子(有森也実)が尋ねてきた。小さな女の子が何も言わずにキャラメルを預けていったと聞いたのだが、それは布美枝ではないかと思い確かめに来たのだ。
その時になってやっと布美枝がいなくなっていることに気づき、家は騒動になる。

布美枝は家のそばですぐに発見された。父(大杉漣)は彼女の軽率な行為を叱責する。一方、母(古手川祐子)や祖母(野際陽子)は、叔母が夏風邪をひいたという噂を聞いて見舞いに行ったという布美枝の心優しさを認め、かばってくれた。

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NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』第1回

2009年度下半期の『ウェルかめ』については倉科カナの巨乳以外ほぼスルーしていた当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第1回めの放送を見ましたよ。

『ゲゲゲの女房』は、漫画家 水木しげるの妻である武良布枝の自伝を原案にしたドラマ。番組のラストに「このドラマはフィクションです」とある。
実際、松下奈緒が演じるヒロインの名前も「飯田布美枝」とされていた(水木しげるの妻の旧姓は飯塚布枝)。

番組冒頭は、28歳の飯田布美枝(松下奈緒)の家で見合いが始まろうという場面。彼女の父親(大杉漣)は何かと落ち着きが無く、その様子が伝染したのか布美枝もソワソワしている。
一方、後に夫となる、水木しげること、村井茂(向井理)が両親とともに飯田家の前に到着する。息子の39歳という年齢から世間体を気にする両親は、この縁談をまとめることに躍起になっている。しかし、本人は呑気に「座敷わらしが住んでいそうだ」などと独り言を言っている。

いよいよ、二人が顔を合わせる・・・、というところで主題歌。
そして、時間が昭和14年の島根県安来へと逆戻りする。
布美枝7歳の時である。

布美枝は5人きょうだいで、両親と祖母の8人家族に暮らしている。
大家族である上に、声も小さく内気な性格のせいで、彼女は周りからあまり顧みられない。そのことを不満に思うも、なかなか自分で改善できないでいる。

そんな中、唯一自分を可愛がってくれる叔母、輝子(有森也実)のことをふと思い出し、叔母の嫁ぎ先である安来の港まで6kmの道のりを徒歩で尋ねていく。やっとたどり着いたものの、忙しそうに働く叔母を垣間見るだけで、声をかけることもできず帰路につくのだった。

林の中をひとり心細く歩いていると、背後から何者かの足音が聞こえてくるのだった。
布美枝はまだその存在を認めていないが、それは妖怪の足音だった。

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「ポケベル女優」じゃねーだろ、「北の国から タマコ」だろ!

『機動戦士ガンダムUC [ユニコーン]』(1) を見た

悪くない。僕は好きだ。

時代は宇宙世紀0096年。ガンダムの歴史でいえば、「逆襲のシャア」から3年後となる。
僕のガンダムの規準は「宇宙世紀であること」なので、この作品は正統なガンダムと認めるにやぶさかではない。

ちなみに、小説版等は未見。
ほとんど予備知識無しに、今回アニメ版を見た。

アムロやシャアは死んだ事になってるので出てこない。
その代わり、ガンダム界の名艦長ブライト・ノアは存命で、「ロンド・ベル部隊の司令官」(逆襲のシャアでも出てきた部隊です)として、セリフで言及されていた。オリジナル声優の鈴置洋孝はすでに無くなっていることもあるし、この後のストーリーを僕は知らないので、ブライト本人が画面に登場することがあるのかどうかは知らないが、旧作ファンにはちょっと嬉しい。

連邦軍のモビルスーツはジェガン(これまた逆襲のシャアにおける主力量産機)が現役。
ネオジオンが存在していて、同軍のサイコミュ搭載MS「クシャトリア」はクインマンサに似ているデザインで、これまた旧作ファンには嬉しい。

そして、一番びっくりするのが、ネオジオンで「姫」って呼ばれてるハイティーンの少女。
前髪の大きなウェーブといい、こりゃ、ミネバ様だよねぇ。

なにやら、100年近く前(西暦から宇宙世紀へ年号が変わる頃)から、地球連邦軍とある財団との間に何らかの密約があったようだ。それをめぐって、地球連邦軍とビスト財団、そしてネオジオン(ザビ家?)が入り乱れるというストーリーらしい。

今後とも目が離せない感じです。

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俺たちは、いい時代に生まれた

東直己『探偵、暁に走る』を読んでる。
世の中の不条理な格差をシニカルに表現。当方好みの一節を見つけた。

 俺たちは、いい時代に生まれた。抗生物質があり、よく利く痛み止めがあり、手術も大概は麻酔が有効だ。酒は洗練され、夢のようにうまいスピリッツがあり、その上にサウナまである。それらの幸せに比べたら、核兵器の悲惨さも、ジャンジャウィードによる虐殺も、こども兵士の悲惨も、肩をすくめてやり過ごすことも不可能ではない。・・・胸はものすごく痛いけどな。滅茶苦茶な話だ。
 そんなことをぼんやり頭の中で転がしながら、俺はサウナの仮眠室のソファの上で、ややぐっすり眠った。

あるむにさつまいも

近頃、あるにゃんは便秘気味だ。トイレの中の便が少ない。

あるむ

2週間くらい前にドライフードの種類が変わった時期とちょうど符号するように思う。
以前はヘアボール・コントロールタイプを与えていた。猫は舌で毛づくろいをするときに、毛を飲み込んでしまう。体内に溜まった毛を嘔吐することがある。ヘアボール・コントロールタイプの餌は、吐き出させる代わりに便と一緒に排泄するよう促す種類のものである。
通販であるにゃんの餌を買う時に、誤って通常タイプのものを購入してしまい、今は毎日それを与えている。確信はないのだが、通常タイプのドライフードは毛を絡めとるための繊維質などが少ないのではないかと思っている。それが便秘の原因ではないかと思っている。

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