木公 について

不良青年になりたいのですが、臆病で不良青年になれない当方です。 幸か不幸か、頭と顔と人格は、生まれつき不良品です。 職業は会社員で、やってることは研究関連。 大学での専攻は心理学。 そのせいかどうか知らないけれど、「理屈っぽいうえに、人の弱みを握ってそこをチクチクやるのが上手い。サイアクー」と言われ、あんまりモテない。 北海道出身のくせにスキーは一度もやったことがない。その上、スポーツ全般が苦手。 太陽光線もあまり浴びないインドア派。酔うとすぐにガンダムの話を始める。おかげで「あなたって、面白みのないオタクね。サイテー」と言われ、まったくモテない。 細かいことはあまり気にせず、ちょっとくらいの困ったことなら適当にジョークにして笑い飛ばすように、日々努力して生きています。 そのおかげで「そういう、明るく生きているところだけは、アナタのいいところかもね」と、ちょっぴりだけお褒めいただいております。

港の見える丘公園

NTTドコモのラジオCM「ドコモ スマートフォン『母の秘密』篇」というのがある。これがなかなか面白い。ちょっとヒネクレたオチが最高だ。ぜひ聞いてみて欲しい。
#多少、当方の大人の事情による贔屓目(耳?)があるかもしれないが。

僕がこのCMを初めて聞いたのは、今年の1月か2月ころだったように思う。
CMのストーリーの中に「港の見える丘公園」という場所が出てくる。当時、京都府民だった当方は、「港の見える丘公園」というのは架空の場所だと思っていた。あまりにそのまんますぎるネーミングなので、まさか実在していないだろうと思ったのだ。その、明らかに取ってつけたようなネーミングがCMの演出として面白みを醸し出しているのだろうと思っていた。

しかし、なんと「港の見える丘公園」というのは、神奈川県横浜市に実在していた(横浜市による説明)。

港の見える丘公園の銘板

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NHK『おひさま』第29回

今日は横浜スタジアムのバックネット裏で阪神タイガースを応援する(対横浜ベイスターズ、17:00試合開始。試合速報はこちら)予定の当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おひさま』の第29回目の放送を見ましたよ。

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第5週「失恋」

翌朝は雪景色だった。
川原(金子ノブアキ)とタエ(中村ゆり)は須藤家を辞した。
陽子(井上真央)は終始笑顔のままふたりを送り出すことができた。
一人になっても涙を流すことはなかった。しかし、高熱を出して寝こんでしまった。

何日かして、やっと体調を持ち直した。
嫌味な英語教師・飯田(近藤芳正)の授業中に遅刻して登校してきた。しかし、感情は不安定なままだった。親友たちの姿を見るやいなや、授業の真っ最中に泣き崩れてしまった。誰も事情がわからず、戸惑うばかりだった。

放課後になっても泣き続ける陽子であった。
育子(満島ひかり)は、片想いの相手が自分の目の前で他の女性に求婚する場面に出くわし、しかもその相手と同じ部屋で一晩を過ごすなどという失恋は前代未聞だと茶化した。怒り出す陽子ではあったが、それをきっかけに失恋のショックから少しずつ立ち直るのであった。

そんな失恋話について、現代の陽子(若尾文子)と房子房子(斉藤由貴)は、なんと古風でかわいらしい失恋であったろうかと言い合った。
その時、陽子の携帯電話が鳴った。相手は育子だという。育子は現在ガラパゴスにおり、近々日本に戻ってくるのだという。

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NHK『おひさま』第28回

激しいマジスパ陣痛に襲われ、放送直前までトイレにこもっていた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おひさま』の第28回目の放送を見ましたよ。

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第5週「失恋」

川原(金子ノブアキ)の恋人を目の当たりにして涙を流す陽子(井上真央)であったが、すぐにそれを引っ込め、気丈にも笑いながらふたりを祝福するのだった。

その場にいられなくなった陽子は食事の支度をすると言って台所に逃げ込んだが、すぐにタエ(中村ゆり)が手伝いのために追いかけてきた。
あらためてタエをじっと観察すると、彼女が立ち居振る舞いの可愛らしい人だとわかった。そして、彼女のことを気に入った。陽子は、自分の好きな人が愛している人だから、自分も彼女のことを好きなのだろうと思うのだった。

それでもなお、陽子は辛い思いをしていた。しかし、一人きりになるまでは絶対に涙を見せず、笑顔で通した。

須藤家の男達(寺脇康文田中圭、永山絢斗)は、陽子の心境を思いやると気が気ではなかった。
その夜泊まっていく川原たちの寝場所をどうするか密談を始めた。女性同士を同じ部屋で寝かせるのが筋だが、陽子とタエを一緒にすべきではないと考えたのだ。かと言って、結婚前の男女を同じ部屋に寝かせるわけにもいかない。議論は堂々巡りになった。

そうこうしているうちに、陽子がぱっと部屋割りを決めてしまった。自分がタエを一緒に寝ると言い出し、狼狽する男達を尻目に、さっさと準備を整えてしまった。

夜、陽子とタエは寝る前に話をした。
タエは、生家の口減らしのために辛い人生を送ってきたのだという。いくつか勤め先を変え、今のカフェで川原に出会った。学生と交際を始める女中もたくさんいたが、自分はそんなことをするつもりはなかった。読み書きもできないような自分は、エリート学生たちとは身分が違いすぎると考えたからだ。いいように遊ばれて、彼らの卒業とともに捨てられることだろうと思っていたのだ。

しかし、川原の熱意だけは別だったという。
自分にはタエが必要なのだと言ってくれた。これまでの人生でいつも邪魔者だった自分が、誰かから必要だとされることはとても嬉しいことだと思った。だから、ずっと川原のそばにいたいと思ったのだという。
見知らぬ土地である満州に渡ることも、川原と一緒である限り、なんの不安もないという。

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NHK『おひさま』第27回

昨夜の『マドンナ・ヴェルデ』を見てドキドキしまくったせいなのか、夜中に興奮して目が覚めて、そのまま眠れなかった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おひさま』の第27回目の放送を見ましたよ。

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第5週「失恋」

初詣の帰り、真知子(マイコ)は陽子(井上真央)に少しだけ腹を立てた。最近、陽子が川原(金子ノブアキ)のことを少しも話さない。許婚のために春樹(田中圭)への恋を諦めた真知子に対する遠慮だとするなら、友人としてとても失礼なことだと立腹しているのだ。

その言葉に反省した陽子は、その日の夜に川原が家へやって来ることをみんなに打ち明けた。
一同は、川原が陽子に会うために安曇野に来るものだと思い、たいそう盛り上がるのだった。陽子にとってとても幸せな時間だった。

その頃、陽子の初恋について、次男の茂樹(永山絢斗)が父(寺脇康文)と兄に話していた。春樹が送った写真を陽子が独り占めにし、二つ折りにして川原だけが見えるようにして所有していることが証拠だという。
以前に川原が遊びに来たとき、陽子がおならをしたと濡れ衣を被せられた時の慌てよう(第11回)も恋の証拠だと指摘された。春樹も、松本で川原に対面した時(第15回)に陽子の様子がおかしかったことを思い出した。今日も、川原が来ると聞いてから、陽子の落ち着きがなくなった。全てつじつまがあった。

いつしか一同は、今日の川原の訪問は陽子への求婚かもしれないと思うのだった。父・良一は、川原が満州に渡りたがっていることを思い出し、陽子が外地に行ってしまうことを今から心配するのだった。そうして、須藤家の男達も落ち着きを無くしてしまった。

そこへ陽子が帰宅した。家族の様子がおかしいことに気づいたが、その理由までは思い至らなかった。

そして、川原が須藤家へ到着した。
しかし、彼はタエ(中村ゆり)という女性を同伴していた。

タエは松本高校のそばのカフェで働いており、すでに交際して1年を経ているという。川原は実家に紹介したが、進路について対立していることもあり、交際を猛反対されたという。実家からは勘当同然でもあり、今や自分の家族は親友の春樹しかいないと言っても過言ではない。そこで、須藤家のみんなにふたりを祝福して欲しいと思い、タエを連れてきたのだという。
そして、卒業を待たずに、タエを連れて満州に渡るつもりだと発表した。

陽子の気持ちを考えると、どうしていいかわからなくなる一同だった。
陽子は今にも泣き出しそうだったが、同じくどうしていいかわからなくなっていた。

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amazon のほしい物リスト

ちょっと前に、ていうか当方の誕生日頃、ある人と amazon のほしい物リストを公開する、しないで一悶着あったり、なかったり。

その時は、
「あの、なんていうか、ご好意は嬉しいんですけど、僕にはいただけません。・・・あなたに物を恵んでもらう理由がありませんので。」
などと、『機動戦士ガンダム』第19話「ランバ・ラル特攻!」のアムロ・レイみたいな口の聞き方をしたり、しなかったりで、結局ほしい物リストを開示しなかった。

つーか、ほしい物リストをメンテナンスしていなかった。

その後、久しぶりにほしい物リストをいじってみるか、と軽い気持ちで登録し始めた。そういえば、引越しから1ヶ月。生活必需品は一通り揃えたはずだが、いろいろと欲しい物も出てきた。自分のメモがわりに使おうと思った。
そんなこんなで、やり始めると楽しくなってきた。

そして、できあがってみると、ちょっと所帯臭いリストになった。
で、それをネタに軽く笑ってもらおうと思い、この度公開するに至った次第。

特に誰かから恵んでもらおうというわけではなく、
それを買うなら、こっちの方がいいぜ
みたいなアドバイスとかが貰えれば有益かと思っております。

もちろん、お恵みいただけるのを断る理由は全くありません。
お恵みも大募集中です。

>>> 木公の「ほしい物リスト」(amazon) <<<

NHK『おひさま』第26回

昨日の『笑っていいとも!』テレフォンショッキングの井上真央を見逃したのはもちろん、大好きな永作博美が『徹子の部屋』のゲストだったのも見逃して失意のどん底にある当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おひさま』の第26回目の放送を見ましたよ。

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第5週「失恋」

ユキ(橋本真実)との再会をきっかけに、教師になる決意を固めた陽子(井上真央)。親友の育子(満島ひかり)と真知子(マイコ)にも報告した。

しかし、師範学校の試験では裁縫の実技があることを失念していた。ふたりにそのことを指摘され、裁縫が何よりも苦手な陽子は困ってしまった。
育子も、親に反対されてでも絶対に東京女子大を受験すると決意していた。しかし、育子は英語が苦手なことを悩んでいた。
そこで、成績の優秀な真知子がふたりの指導役を買って出た。女学校卒業後は結婚することになっている真知子を勉強に付き合わせるのは申し訳ないと恐縮するふたりだが、真知子自身は親友の役に立てるほど嬉しいことはないと、少しも苦にする様子がなかった。

年も押し迫り、松本の春樹(田中圭)から正月に帰省する旨の手紙が届いた。
そこには、春樹と川原(金子ノブアキ)が並んで撮った写真も同封されていた。陽子はその写真を誰にも見せず、自分だけのものにした。しかも、写真を半分に折り、川原だけが見えるようにしてしまった。

たまたま茂樹(永山絢斗)が辞書を借りるために陽子の部屋に入ってきた。陽子は慌てて写真を隠すが、茂樹は目の端に留めてしまった。そして茂樹は、陽子の恋心に気付くのだった。

昭和14年の正月を無事に迎えた。
翌年からは、戦地の軍人に考慮して門松など派手な正月飾りは禁止されたので、この年が最後の門松だった。また、家族4人が揃った穏やかな正月も、今にして思えば、この時が最後だった。

その日の夜に川原がやってくると聞いて、陽子は有頂天になった。

それまでの時間、陽子はふたりの親友と初詣に出かけた。
日中はとても楽しい時間だった。

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『おと・な・り』ロケ地: 神奈川県清川村と埼玉県所沢市

先日、映画『おと・な・り』を見て激しく感激してしまったた当方。

ちょっと調べたら、ロケ地の一部が当方宅からとても近いことがわかった。車で20分くらい。
映画と関係なく、地元の同僚の人々からも観光名所として勧められていた場所でもあった。

そんなわけで、一昨日、神奈川県愛甲郡清川村の宮ケ瀬湖に行ってきた(参考: 宮ヶ瀬ダム周辺振興財団のページ)。
ここは10年ほど前にダム開発に伴ってできた人工湖。

そして、映画『おと・な・り』で主人公(岡田准一)の高校時代の思い出の場所として出てくる所。

映画のシーンはこれ。
『おと・な・り』の宮ケ瀬湖カヌー場のシーン

遠くにはランドマークのひとつであり、オレンジ色の塗装が木々によく映える「宮ケ瀬湖虹の大橋」が見える。

このシーンが撮影されたのは、宮ケ瀬湖カヌー場だと特定した。
現地の写真はこちら。

宮ケ瀬湖虹の大橋


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NHK『おひさま』第25回

やっと当blogに「おひさま」カテゴリを作った当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おひさま』の第25回目の放送を見ましたよ。

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第5週「失恋」

ある日、陽子(井上真央)へハガキが届いた。小学校の時に離れ離れになってしまったユキ(橋本真実)が、半日だけ安曇野へ来るのだという。陽子は待ち合わせ場所の小学校へ向かった。

ふたりは抱き合って再会を喜んだ。
ユキは勉強が大好きだったが、名古屋へ奉公に出されたのだ。そんな彼女のために、陽子は新しい教科書をもらうたびに書写し、今日までユキに送り続けていた。ユキもそれを使って独学していた。努力の末、読み書き・計算・英語を身につけたユキは、社長に認められて神戸で社員として働くことになったという。
スキルを身に付けることができたのは陽子のおかげだし、辛い時にも陽子という友達がいるということを心の支えにしてきたという。ユキは陽子に感謝するのだった。

陽子は、自分は教師になりたいのだと話した。陽子が自分の夢を人に話すのは初めてだった。
ユキはその考えに賛成した。そして、陽子はまさに自分の先生だったと言うのだった。陽子は喜びとともに自信を得た。

その日、父(寺脇康文)にも師範学校へ進学したいと打ち明けた。父は、子供は国の宝であり、それを教育することは立派な仕事だと言って、笑顔で認めてくれた。
祖母(渡辺美佐子)によれば、母(原田知世)も教師を目指していたことがあったのだと知らせると、家族はますます応援してくれた。

翌朝、育子(満島ひかり)と真知子(マイコ)にも早速話した。
しかし、重大な見落としがあることに、陽子だけが気づいていなかった。

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NHK『おひさま』第24回

本当は今日を限りに本まとめシリーズをやめるつもりでいたのだが、昨日オルニオ氏がコメントを残してくれたので、最低もう1週間以上は判断を保留しようと思った当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おひさま』の第24回目の放送を見ましたよ。

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第4週「母の秘密」

松本で出会った春樹(田中圭)と真知子(マイコ)は互いに惹かれあった。しかし、双方とも相手の気持ちに気づいていなかった。陽子(井上真央)だけはふたりの気持ちを知っていたが、真知子の境遇を考えると素直に喜ぶことはできなかった。

兄との約束は果たさねばならぬと思い、陽子は意を決して、預っていた詩集を真知子に手渡す。感激した真知子は、いつもの寄り道を断り、一刻も早く貰った本を読みたいと、笑顔を浮かべて駆け足で家に帰った。

残された陽子と育子(満島ひかり)は、普段どおり村上堂に寄った。そこで、陽子は春樹と真知子のことを育子に打ち明けた。
陽子は、自分の大好きな春樹と真知子の恋が成就するのはたいへん嬉しいことだと思う。しかし、許婚との結婚という運命を受け入れ、春樹のことを諦めかけている真知子にそのことを伝えるべきかどうか悩んでいることを告げた。
それを聞いた育子は、ふたりには絶対に秘密にしておくべきだと意見した。他人の運命を左右するようなことを不用意に行うことは許されないと言うのだ。その考えに賛成した陽子は、黙っておくことに決めた。

一方で陽子は、育子の様子がおかしいことに気づいた。朝から、顎に絆創膏を貼っていることも気になった。本人は大きなおできができたと主張していたが、それが嘘であるらしいことを見抜いていた。
正直に話し始めた育子は、進路の事で父親と揉めたのだという。東京女子大学に進学したいと打ち明けたところ猛反対された。父が娘に直接手を出すことはなかったが、激昂してちゃぶ台をひっくり返し、割れた茶碗の破片が育子に当たって腫れたのだという。
娘に怪我を負わせた原因を作ったことに、父はしょぼくれてしまったという。育子の方もショックを受けた。意見が衝突したことではなく、父を愛しすぎていることで自ら板挟みになってしまっていることが辛いのだという。大嫌いな父親であったなら家を飛び出すこともできただろうに、父を愛しているがためそれができないのだ。

現代の陽子(若尾文子)は、当時の女生徒は学校を卒業したら結婚するのが当たり前で、進学や就職することはとても特殊なことであったと、房子(斉藤由貴)に改めて説明した。そして、陽子自身も教師になる夢を抱いていたが、それを誰にも言えなかったと回想した。

ある決意を持った当時の陽子は、小学校に向かった。

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『おと・な・り』(監督・熊澤尚人/主演・岡田准一/助演・麻生久美子)

『おと・な・り』タイトル

ある男性カメラマン(岡田准一)と女性花屋店員(麻生久美子)は古いアパートの隣人。このアパートの壁は驚くべきほど薄く、隣室のちょっとした物音は全て筒抜けだ。
都会に暮らすふたりは、互いに相手の顔も素性も知らない。隣から聞こえてくる雑音に、時には腹を立てつつも、自分の生活の一部として心地良くも感じている。

それぞれがそれぞれに、自分の将来を大きく左右する重大な局面を迎えている。もちろん、相手がそうだとは知らないし、相手に伝えようとも思わない。薄い壁1枚で隔てられているのみだが、ふたりの人生は決して交わることはない。

・・・そんなお話。

ネタバレしない程度に作品紹介をしようと思うと、どうしても地味な内容になってしまう。
けれども、これは僕の大好きな映画ベスト5にランクイン。ぜひオススメしたい。

単に麻生久美子が見たくてレンタルした映画だが、麻生久美子が出演していなかったとしても、この脚本と演出は気に入ったことだろうと思う。

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