NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』第14回

放送開始から2週間、やっとアバンタイトル(オープニング前の本編)が毎日あるスタイルに慣れてきた当方が、 NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第14回めの放送を見ましたよ。

布美枝(松下奈緒)は、兄嫁(桂亜沙美)と連れ立って川辺に散歩に来ていた。他家から嫁いできた兄嫁だが、ふたりはとても気が合うようだ。
ところが、見合いの話になると布美枝は急に元気を無くしてしまう。自分の内気な性格や、生まれて初めて故郷を出ることなどを心配し、結婚しても上手くやっていけないのではないかと思い悩んでいるからだ。それに対して兄嫁は、そんなことは嫁にいく女なら誰でも経験することだ、それにどこに住んでも日常生活は変わらないのだから普段どおりにやればいい、と自分の経験を話すことで布美枝の気を楽にしてやるのだった。

その時、予定日まで1ヶ月あるはずの兄嫁が、急に産気づく。慌てた布美枝は、通りがかったリヤカーを半ば強奪し、それに兄嫁を載せて運ぶことにした。兄嫁は無事に女の子を出産したが、後日、リヤカー事件を思い出しては布美枝の大胆な行動に言及し、その意気があれば結婚しても大丈夫だと、ますます布美枝を励ますのであった。

年が明けて、ふたりの見合いの2日前。
東京・調布市の茂(向井理)は、質屋に向かった。質入していたフォーマルウェアを受け出そうとしているのだ。しかし、どうしても金が足りず、靴とネクタイしか取り戻すことができなかった。最終的には、東京に住む兄(大倉孝二)から背広を借りることで、なんとか形を整えることができた。
茂は、母(竹下景子)がガミガミとうるさいから結婚するのだと兄に話す。つまり、結婚してしまえばそれ以上文句も言われないだろうという屁理屈である。

そして、見合いの前日。茂は実家の境港に帰省した。
仕事の都合上、茂の滞在は1週間が限度である。その期間で全て解決させるため、母は向こう5日間のスケジュールを全て決めてしまっていた。

  • 25日(友引):見合い。茂は黙らせ、父(風間杜夫)が話す。
  • 28日(大安): 結納
  • 30日(先勝): 結婚式。式場予約済み。急ぐことには縁起がいい日。

一方の飯田家は落ち着いていたが、布美枝は期待と不安の夜を過ごしていた。

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NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』第13回

8:15から放送されていた頃は、月曜の朝はマクドナルドで朝食を摂りながらケータイワンセグで見ることができていたのだが、放送時刻が8:00に変更になったおかげでちょうど移動時間にあたりリアルタイムで見ることができなくなってしまった当方が、HDレコーダーを使って NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第13回めの放送を見ましたよ。

昭和35年秋。

水木しげること村井茂(向井理)は、東京都調布市で貸本漫画家としてデビューから3年を数えていたが、貧乏な暮らしをしていた。
そこへ両親(風間杜夫、竹下景子)が尋ねてきて、見合いをするよう勧める。39歳になっても自分が貧乏であること、また仕事だけに集中したいことなどから、茂は見合いに気乗りがしない。
しかし、腹を立てた母が承諾するまで帰らないと言い張るのに根負けし、ついに茂は年明けに見合いすることに同意する。

茂が戦争で左腕を失ったことに関して、一応先方に説明はしてある。しかし、相手を驚かせすぎないように、見合い当日は必ず義手を付けて来るようにと母は念を押し、今日のところは茂のもとを去った。
一人になった茂は、自分が復員した当時のことを思い出した。茂の怪我を知った母は、一週間もの間、自分の左手を三角巾で吊り、茂の不自由さを自分でも体験してみたという。そんな母の愛情に感じ入ったのか、茂は押し入れの奥にしまわれていた義手を取り出し、少しだけ見合いにも前向きになった。

その頃、島根県安来の布美枝(松下奈緒)は、漫画雑誌で最近の動向を勉強していた。
彼女自身は、少女向けの可愛らしくて温かい気持ちになる漫画がお気に入りであった。そして、まだ見ぬ水木しげるは、どのような漫画を書くのだろうかと想像をふくらませるのであった。

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NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』第12回

昨夜、フジテレビの『我が家の歴史』(9-11日3夜連続; 脚本・三谷幸喜)に主演の柴咲コウを見ていて、「ああ、こういう男前顔の女優さんも悪くないな」と感化されたため、松下奈緒に対する寛容度合いがとても高まった当方が、 NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第12回めの放送を見ましたよ。

布美枝(松下奈緒)の家に、仲人(小林隆)が突如尋ねてきた。
釣書では布美枝の身長を5cmほどサバ読みしており、それがバレないように座ったままで絶対に立ち上がらることがないように策を練って対応することにした。なんとかその場は取り繕ったが、後でトイレの前でばったり出くわしてしまい、背の高さが露呈した。
しかし、仲人はほとんど意に介さず、後日見合いの日取りもトントン拍子に決まった。

しばらくして、おば(有森也実)がやってきて、今回の見合いに猛反対した。父は、つい成り行きで、家中で持て余し気味であり、なんでもいいから嫁にやるのだと言ってしまう。それを立ち聞きしてしまった布美枝は動揺する。

川に佇む布美枝を、父が探しに来た。
この場所は、祖母(野際陽子)が亡くなった時に、ふたりでやって来て家を守っていくことを誓った場所でもあった。父は布美枝が一家の重要な働き手であることに依存しており、また布美枝はそのことに自分のアイデンティティを見出していた。その2つが噛みあって婚期を逃してしまったのだと話しあった。

そして父は、片腕、自由業、年増である村井茂(向井理)という人物と見合いさせるのは、藁にもすがる気持ちなのではなく、彼自身の人間性に興味があるのだと打ち明ける。ハンディキャップに打ち克って、強く生きている人間に興味がある。そういう人物だからこそ、布美枝を幸せにできるのではないかと信じているというのだ。
その意見に布美枝も賛同し、前向きな気持を得た。

その頃、鳥取県境港の村井家では、両親(風間杜夫、竹下景子)が東京に住む息子・茂が見合いに応じるよう強く説得する必要性を認めていた。

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NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』第11回

「美人すぎる運転手」なんてのがブームになって、カメラ小僧が駅に集結、僕も野次馬にいくという夢をみた当方が、 NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第11回めの放送を見ましたよ。

インスタントラーメンの実演販売で大失敗した布美枝(松下奈緒)は、普段お得意さんを相手にするだけの家事手伝いしかしておらず、そのために見知らぬ人々を相手に慣れていないことが原因だと思い込む。そろそろ家を出て働くことも必要ではないかと考え始める。

元気なく家に帰ると、電気冷蔵庫と電気洗濯機が導入されていた。家事の中心的役割を果たしている自分にまったく相談がなかったことで、布美枝は人知れず悲しい思いをする。家を継ぐのは兄夫婦だから問題ないと疑わない家族の中で、兄嫁(桂亜沙美)だけは布美枝の気持ちをわかっていた。

ある日、にわかに布美枝の見合い話が持ち上がった。相手の村井茂(向井理)は鳥取出身で東京に住んでいる貸本漫画家だという。見合い写真は普段着で自転車にまたがっている飾らない写真であった。その上、戦争で左腕を失くしているという。

母(古手川祐子)や幼馴染のチヨ子(平岩紙)はこの縁談にあまり乗り気ではない。しかし、なぜか父(大杉漣)は強く進める気になっている。
そして誰よりも、布美枝自身が何かの予感を感じて、見合いに乗り気になった。

そんな時、久しぶりに母校の学園祭の見学に来た布美枝は、急に校内放送で呼び出され、家へ飛んで帰ることになった。

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NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』第10回

主人公がどことなく きくちゃん(知ってる人は知っている当方の知り合い)に見えてきている当方が、 NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第10回めの放送を見ましたよ。

昭和35年。
布美枝(松下奈緒)は28歳になった。

家族も様変わりし、父(大杉漣)は市会議員になっていた。家業は弟(星野源)が継いだ。長男(大下源一郎)は教師となり、嫁(桂亜沙美)、息子と実家に同居している。布美枝は相変わらず家にいる。家族の中でうまくやっているつもりだが、兄嫁がやりにくく思っているのではないかと少々心配もしている。

また、女学校時代の同級生と久しぶりに会う。彼女らは子育てをしたり、仕事をしたりなど、社会の中で立派な役割を果たしている。布美枝は自分だけが取り残されているのではないかと気に病む。

ある日、幼馴染のチヨ子(平岩紙)から、即席麺の実演販売の仕事を手伝うよう頼まれた。ところが、大勢の客に囲まれて緊張し、試食品の配布が遅い、商品の合計金額の計算に手間取る、子供に万引きされる、在庫品を床にぶちまけてしまうなどの大失態をおかしてしまう。

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NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』第9回

昨日の放送で、和菓子屋の女将になることを想像するシーンにおける、ちょっとハイソな松下奈緒はとてもきれいだった。それに引き換え、庶民的で垢抜けない衣装を着けているシーンの松下奈緒は目を覆わんばかりに似つかわしくないと思っている当方が、 NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第9回めの放送を見ましたよ。

何かと商売を広げたがる父(大杉漣)が、今度は家を担保に借金をして米子の酒屋を買うことを計画しはじめた。
祖母(野際陽子)は、家を先祖から預かって守ってきたこと、また、自分が店と共に生きてきたことなどから猛反対する。

そんな矢先、祖母が脳梗塞で倒れた。
倒れた時、そばには古い大福帳が落ちていた。頼りない字が書かれているが、父によれば、それは若い頃の祖母の字だという。嫁に来たときに読み書きのできなかった祖母は、昼は店に出ながら、夜中に独学で字を学んだという。

祖母は床に伏せつつも、布美枝(松下奈緒)の嫁入りを心配し励ます。
そしてついに、祖母が亡くなった。

祖母の大福帳を川に流して弔いながら、父は家を借金の形にしようとしていたことを深く反省するのであった。

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NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』第8回

微熱&悪寒の当方が、 NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第8回めの放送を見ましたよ。

まだ見合いもしていないのに、布美枝(松下奈緒)は老舗和菓子屋の妻になったも同然だと思い込んでいる。周りもそんな布美枝をはやし立てる。

しかし、程なく先方から見合い話を一方的に断られてしまった。釣書に書かれていた布美枝の高身長に難色を示したのだ。女将が客を見下ろすことになるから好ましくないという。

家族はタイミングを見計らって布美枝に告げようとするのだが、父(大杉漣)がうっかりと漏らしてしまった。
気丈に振舞う布美枝であったが、誘いを受けていた裁縫学校の助手見習いの仕事も逃してしまうなど、物事がうまくいかなくなってきた。

祖母(野際陽子)は、本人に会いもせずに見合いを断った和菓子屋は、そもそも布美枝にとって相応しくない、破談になって良かったと励ます。そして、縁結びのお守りとして彼女が嫁入りの時に母からもらったという簪を布美枝に贈るのだった。

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NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』第7回

いつもにもまして静かな当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第7回めの放送を見ましたよ。

戦争が終わり、昭和28年。
布美枝(松下奈緒)は21歳になった。

実家は酒屋となっており、布美枝は家事に商売にと一家の中心的役割を果たしている。

布美枝はそろそろ年頃ということもあり、本人も周囲も結婚のことを考え始める。ちょうど、老舗和菓子屋の跡取りとの見合い話が持ち上がった。

布美枝は幼馴染のチヨ(平岩紙)と一緒に相手の店をこっそりと覗きに行く。見合い相手は好青年で、気を良くするのであった。

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NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』第6回

本日は1週間の区切り。さて、どのような形でまとまるのかと楽しみにしていた当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第6回めの放送を見ましたよ。

母(古手川祐子)がミツバチに刺され、ショック症状で倒れてしまった。
医者は往診で留守であったが、緊急事態だと思った布美枝(佐藤未来)は往診先まで医者を探しに行った。たどり着いた先は、横山(石田法嗣)の住む集落だった。横山は医者を背負い、布美枝の家まで駆けつけてくれた。

母は難を逃れた。
祖母(野際陽子)は、横山が破談になった見合い相手だったことに触れながらも、丁重に礼を述べる。ちょうど、家出をしていたユキエ(足立梨花)が、見合いを一方的に破談にした横山家の悪口を言いながら帰って来た。それを耳にした横山は、いたたまれなくなり、そそくさと帰って行った。

そこで初めて、布美枝は全て自分が横山に頼んだのだと打ち明ける。見合いの話がなくなれば、父(大杉漣)とユキエが仲直りするだろうと思ったこと、さらに、横山は困ったときには必ず助けてくれる男であるし、口の堅い男であることなどと彼を擁護する。

ユキエと父は和解した。さらに、病床の母とそれを熱心に看病する父の睦まじい姿を見て、ユキエは母のような生き方も悪くないと思い始める。その結果、横山と一度見合いをすることとなり、彼と結婚することになった。

ユキエの嫁入りの日、今度は布美枝が家族の中心になって頑張るのだと家族らから期待を込められる。これまで内気だった布美枝は、家族に頼られることが自信となり、少し成長したのだった。

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NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』第5回

正直なところ、「妖怪アニメさえ出なければ最高に面白いのになぁ」と思っている当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第5回めの放送を見ましたよ。

農家の息子との見合いを拒否し続けるユキエ(足立梨花)に業を煮やし、父(大杉漣)は独断でユキエの学校に乗り込み、校長に仕事を辞めさせると告げた。職を失えば、嫁に行くしかないだろうと考えたからだ。

ユキエはますます父への反抗を強め、家出を決意する。夜中に布美枝(佐藤未来)を自室に呼び出し、安来の叔母の所へ身を寄せ、父が態度を改めればすぐに帰ってくることを約束した。
そして、布美枝が寝床でユキエの身代わりとなり、朝まで時間稼ぎをするよう頼んで家を出た。

ユキエがおとなしくしているか見回りに来た父は、布団に入っている布美枝のことをユキエだと思って、娘の幸せを願っているという胸の内を明かす。農家へ嫁げば食料の心配はないし、ユキエは誰よりも自分の気性を受け継いでいるからどこへ行っても要領よくやれるだろうから幸せになれる、そう告げるのであった。

しかし、すぐに布美枝が身代わりを演じていることが露呈する。布美枝は自分が叱られたことよりも、父とユキエの仲直りが遠のいたことをますます思い悩むのであった。

数日後、布美枝の家の前に横山(石田法嗣)と名乗る若い軍人が現れる。彼は以前に布美枝と衝突し、割れてしまった卵を交換してくれた青年だった。話を聞くと、彼はユキエの見合い相手であり、なかなか見合いの日程が決まらないことに業を煮やし、食料物資を持参して懐柔しようというのであった。

布美枝は、見合いを諦めるよう懇願した。その甲斐あって、その日のうちに横山家から見合いの断りの連絡があった。
横山は布美枝の関与を秘密にしてくれていたようであるが、彼の優しそうな姿を思い出すと、少し心が痛むのであった。

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