端末の前で「遅刻するわけねーだろ、くそがっ」とつぶやいた(下図参照)当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第147回めの放送を見ましたよ。
2012年2月。北三陸市の市長選挙が行われた。立候補した功(平泉成)は、北鉄全線運行や海女漁などの観光資源の復旧を優先するという公約を掲げた。アキ(能年玲奈)とユイ(橋本愛)が再結成させた潮騒のメモリーズも功の選挙戦を応援した。そして、無事に功が当選した。
功の当選祝賀会がスナック梨明日で行われた。ヒロシ(小池徹平)は宴席を抜け出し、駅舎の待合室で一人でビールを飲んでいた。それを見つけたアキが近寄り、ふたりで少し話しをした。
二十歳になったアキは、みんなに付き合ってビールを飲んでいた。ヒロシはそんなアキの姿を見て、少々驚いた。しかし、16歳で初めて北三陸に来た時から、アキは少しも変わっていないと話した。アキは北三陸にやって来て海女になった。その後、東京に戻り、アイドルとなって主演映画も公開された。そして、再び北三陸に帰ってきた。それだけ波瀾万丈な青春時代を過ごせば、普通の人なら気がいい気になったり派手になったりするものだ。ヒロシは、それなのに少しも変わらないアキのことを評価するのだった。
その話に対して、アキは自分でも変わりたくないと思っていると答えた。東京や芸能界では、成長しないと怠けているように言われてしまう風潮に反対なのだ。人は、身長や体重、おっぱいの大きさなど、意図せずに変わってしまう部分もある。一方で、変わらない部分もある。アキはその部分を大事にしたいと言うのだった。
東京のスリーJプロダクションに、鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)と荒巻(古田新太)がやって来た。なんと、鈴鹿が勝手にチャリティーリサイタルを開催することを決めてしまったのだ。これまで鈴鹿は、女優として役を演じることで東北の人々を応援してきた。しかし、もっと直接的に、自分の声で人々を励ましたいと思ったというのだ。まだ会場や日時は本決まりではないが、告知ポスターも既に刷り上がっていた。
所属タレントが勝手に仕事をすることに春子(小泉今日子)は怒りだした。春子は鈴鹿が音痴であることを果てしなく婉曲的に表現したが、鈴鹿はそれが問題であることを認識していた。鈴鹿は前年の夏から秘密裏にボイストレーニングを受け、実力をつけたと主張した。それに、春子は自分が鈴鹿の影武者だったことを告白してスッキリしたかもしれないが、鈴鹿は未だその渦中にいると言うのだ。自分の実力を証明し、暗い過去と決別したいというのだ。
鈴鹿は、自分の特訓の成果を披露した。事務所には春子、荒巻、そして正宗(尾美としのり)がいた。奇しくも、春子の影武者就任が決まったタクシーの中にいたのと同じ3人だった。
鈴鹿は自信満々に「潮騒のメモリー」を歌い上げたが、3人は絶句するほどひどいものだった。リサイタルの開催は不可能に思われた。しかし、春子だけはリサイタルの開催を認めた。鈴鹿のボイストレーナーを首にし、春子自らが歌唱指導をするというのだ。
そして、チャリティーリサイタルの会場探しが始まった。春子は北鉄の大吉(杉本哲太)にポスターを送りつけ、電話で開催の相談をした。鈴鹿は、北三陸の海女カフェで開催したいと言っているというのだ。
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