NHK『あまちゃん』第137回

仕事をサボってネットサーフィンしている時に、ふと『地元に帰ろう』の替え歌を思いついてしまい(歌詞は文末)、後ろめたい気分になってしまった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第137回めの放送を見ましたよ。

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第23週「おら、みんなに会いでぇ!」

2011年6月24日、アキ(能年玲奈)は高速バスで北三陸駅前に降り立った。実に1年半ぶりの帰郷だった。

2008年に初めて北三陸市に来たときも人気が少ないと感じたが、今はそれ以上に閑散としていた。町のあちこちに地震と津波の爪痕が残っている。大震災の津波は川をさかのぼって北三陸市街を襲ったという。ただし、川が二股に分かれていたおかげで勢いが弱まり、さほど大きな被害には至らなかった。それでも沿岸部では流された家屋や自動車も少なくなかった。覚悟してやって来たアキだったが、その光景にショックを受けた。

駅前ビルの観光協会を最初に訪ねてみたが無人だった。室内には支援物資や人々の安否情報が無造作に置かれていて、一層寂寥感を高めているのだった。観光協会長・菅原(吹越満)やヒロシ(小池徹平)が丹念に作っていた町の観光ジオラマも潰れており、アキは悲しい思いをした。もっと早くに帰って来るべきだったと後悔した。

袖が浜の夏(宮本信子)の家までは北三陸鉄道で向かうことにした。駅舎に入ると中は薄暗く、他の乗客の姿は一切見えなかった。駅員の大吉(杉本哲太)や吉田(荒川良々)もいない。線路の復旧は進んでおらず、今でも北三陸駅と袖が浜駅の1区間だけしか運行されていない。復興支援の運賃無料サービスは5月いっぱいで終了していた。アキは料金100円を無人の窓口に置いてホームに向かった。

車中でアキは、北三陸で暮らした日々のことを思い出した。この列車にはユイとの思い出がたくさんある。彼女と出会ったのも北鉄の車中であったし、ふたりで海女の装束を着てウニ丼の車内販売を行った。通学も一緒だったが、種市(福士蒼汰)を巡る三角関係の時にはアキはユイを車内で無視した。お座敷列車イベントではふたりで歌い踊った。たった3年以内の出来事であるにも関わらず、アキにはそれらが全て遠い過去の出来事のように思われた。あの楽しかった日々は二度と帰らないのではないかと思われ、ますます寂しい思いが掻き立てられた。

車両が袖が浜駅に近づくと、外から歓声が聞こえてきた。そして、それまで乗務員室に隠れていた吉田が姿を現した。吉田が窓を開けると歓声はますます大きくなった。アキが身を乗り出して見ると、袖が浜駅のホームには懐かしい人々が集まっていた。旗を振り、プラカードを持ち、アキの帰郷を盛大に歓迎していた。安部(片桐はいり)からアキの帰郷を知らされていた町の人々は、みんなでアキを驚かせようと待ち構えていたのだ。

アキがひとりひとりの顔を見ると、全員笑っていた。みんなの元気な姿にアキも大きな笑顔で応えた。アキは、みんなが以前にも増してよく笑っていると感じた。強さと明るさが増し、笑っていられること自体が嬉しくてたまらないのだろうと思うのだった。

吉田としおり(安藤玉恵)の夫婦には女の子が生まれた。余震と停電の続く中、急に産気づいたのだという。それでも元気な赤ちゃんが生まれ、ふたりはとても嬉しそうだった。シングルマザーで2人の子どもを育てる花巻(伊勢志摩)はパートに忙殺されているという。少しだけ仕事を抜け出してきたと言い、アキを出迎えるとすぐに仕事に戻っていった。かつ枝(木野花)と長内(でんでん)の暮らしていた集落(ふたりは離婚したまま一緒に住んでいる)は津波で全壊したという。今は親戚の家で世話になりつつ、仮設住宅の申込中だという。

それぞれ、大震災で生活が様変わりした。それでも落ち込むことなく、前向きに楽しげに生きている。笑っている。それにつられて、アキも元気をとりもどすのだった。

ただし、その場に夏の姿だけがなかった。一同と共に天野家に向かったが、やはり夏の姿だけはなかった。アキは漁港へ行ってみることにした。港には大量の瓦礫が残っており、津波から3ヶ月以上経った現在でも撤去作業が続けられていた。アキは大津波がどんなに恐ろしいものだったろうかと想像した。海の恐ろしさを見せつけられた以上、海女たちも仕事を続けることは無理だろうと思った。実際、夏に今年の海女漁のことをメールで訪ねても、まともな返事は一切返ってこないのだ。

アキが海のそばに立って放心していると、誰かにウニをぶつけられた。驚いてウニの来た方を見ると、夏が海から顔を出していた。体調不良や震災を乗り越えて、夏は海女漁の現場に復帰していたのだった。夏は、海女ほど面白いものはなく、そう簡単にやめられはしないと高笑いするのだった。そうしていると、他の海女たちも準備を整えて集まってきた。彼女らも夏と思いは一緒だった。

アキは、夏がメールへの返事をよこさないことを責めた。すると夏は何かを思い出したように懐をまさぐった。そこから出てきたのは携帯電話だった。夏はポケットに携帯電話を入れたまま海に潜る癖がついてしまったという。当然、携帯電話は故障していた。これで4回目だという。だから返事ができなかったのだ。

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NHK『あまちゃん』第136回

昨日の放送は完全に蛇口(松田龍平)のターンであり、またしても女性ファンの心をガッチリ鷲掴みにしたかと思うと敵意がメラメラと燃え上がって来たので、蛇口から放水される場面を晒して溜飲を下げようとしている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第136回めの放送を見ましたよ。

「それ、めちゃめちゃ帰りたがってるよ!」

「それ、めちゃめちゃ帰りたがってるよ!」


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第23週「おら、みんなに会いでぇ!」

これまで本心を隠していたアキ(能年玲奈)だったが、ついに春子(小泉今日子)の前で北三陸に帰りたいと明言した。

春子は呆れて怒りだした。アキがそれまでの生活を中途半端なまま捨て、新しい世界に飛び込みたいと突然わがままを言うのがこれで4回目だからだ(1:海女になること、2:南部潜りを始めること、3:アイドルになること、4:北三陸へ戻ること)。春子は、アイドルとしてのアキは今が踏ん張りどころであり、ここで活動をやめるとB級アイドルのままで一生を終えることになると説得した。

しかしアキは、今は芝居や歌よりも、北三陸市の人々のことが気になって仕方ないのだと力説した。アキが一度言い出したら聞かないことを知っている春子は、諦めざるを得なかった。アキの好きにさせることにした。

そして、春子も一緒に北三陸へ帰る素振りを見せた。するとアキは、即座にそれを留めた。春子は正宗(尾美としのり)と寄りが戻りつつあるのだから、東京で一緒に暮らすべきだと主張した。この1年半、親子3人で楽しく暮らしたことをアキは喜んでいる。春子と正宗がこのまま仲良くしていることを望むのだ。それから、スリーJプロダクションに移籍した鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)のことも気にかかった。彼女は震災で大きなショックを受け、被災者に対して何もしてやれない自分を思い悩んでいる。スランプに陥った鈴鹿を立ち直させることを春子に託すのだった。

アキは居住まいを正し、春子に「社長」と呼びかけた。自分が去ることへの謝罪と春子の使命への期待を込めて、深く頭を下げた。春子はアキに背中を向けて目を潤ませた。正宗とやり直すこと、娘に託したアイドルの夢が挫折すること、子どもだと思っていたアキが一人前の口を聞くようになったこと、アキと別れてしまうことなど、相容れない多くの思いが去来したからだ。

一方のアキは、震災以降で初めて心からの笑顔を見せた。

それからアキは、東京の人々へ別れの挨拶回りを始めた。

水口(松田龍平)は喫茶アイドルで繰り広げられたアキと春子のやりとりの一部始終を聞いていたが、カウンターに座ったまま一切口を挟まなかった。アキから「お世話になりました」と頭を下げられたときも、背中で聞くばかりで何も話さなかった。

翌日、アキは撮影中の鈴鹿を訪ねた。仕事に身の入らない鈴鹿はアキとの別れを惜しみ、自分も一緒に行きたがった。しかし、事務所社員として水口がそれを押し留めた。アキは、鈴鹿から贈られた言葉を引用し、それを生涯忘れないと約束した。その言葉とは、「向いてないのに続けるのも才能だ」というものだ。自分で言ったことをすっかり忘れていた鈴鹿は、それに感銘を受け勇気づけられた。女優の仕事を続けることに悩んでいたことが馬鹿らしくなり、鈴鹿は完全にやる気を取り戻した。鈴鹿は快活にアキの背中を押して送り出すのだった。

それから、ハートフルの荒巻(古田新太)や河島(マギー)に挨拶をし、無頼鮨でGMTメンバーや梅頭(ピエール瀧)に別れを告げた。その場には、東京に残ることにした(片桐はいり)も駆けつけた。
ただし、種市(福士蒼汰)だけは厨房で真剣に玉子焼きを焼いており、客席に一切顔を出さなかった。アキはその背中を見つめるだけだった。

アキは、人にはそれぞれの生活や目標、立場のあることを理解していた。地元へ帰る者(今の自分)、東京に残る者(震災直後の自分)、逆に、東京が地元なのに地方へ行く者(初めて北三陸へ行った自分)。アキにはそれぞれの気持ちがよく分かるのだった。

岩手行きのバスに乗る直前、種市が駆けつけ。自分で焼いた卵焼きをアキに持たせた。種市は、今は東京で修行を積み、一人前になったら北三陸へ帰ると約束した。それまでは遠距離恋愛を頑張ろうと爽やかに送り出した。

アキと種市は、南部ダイバーを歌いながら別れた。バスで一人になったアキは、種市の玉子焼きを涙ながらに頬張った。

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NHK『あまちゃん』第135回

車の中では『あまちゃん 歌のアルバム』をヘビロテ中の当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第135回めの放送を見ましたよ。

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第23週「おら、みんなに会いでぇ!」

春子(小泉今日子)はアキ(能年玲奈)の様子のおかしいことが気にかかった。アキは何も言わないが、北三陸市に帰りたがっているように思えるのだ。そのことを水口(松田龍平)に相談した。そんなことを少しも想像していなかった水口は動揺してしまった。

5月20日、アキは雑誌のインタビューを受けていた。現場に立ち会った水口は、確かにアキの表情が硬いことを認めた。特に、話題が北三陸市の被災状況に及ぶと、アキは如実に顔を曇らせるのだ。

それでも東京に残り、健気に頑張るアキの様子を見ていると、水口は辛くなった。アキが北三陸に帰りたがっているなら、それを叶えてやるべきではないかと思うのだ。一方で水口は、ここでアキを北三陸に帰してしまうと、売れ始めたアキの芽を摘んでしまう結果になることを心配した。これまでの苦労が全て水の泡となるのだ。水口は、アキを北三陸に帰してやりたいという考えと、東京でアイドルの仕事をさせたいという考えが葛藤しはじめた。

その頃、GMTが岩手県大船渡市で被災地応援イベントを開いたというニュースがテレビで流れていた。「地元に帰ろう」の歌詞が時流に合い、被災地の人々も大いに盛り上がったという内容だった。アキと水口は、それを複雑な思いで見ていた。
一方、アキの主演映画『潮騒のメモリー: 母娘の島』やその主題歌は大津波を連想されるとして、上映や演奏が自粛されていた。

6月1日、水口がアキの新しい仕事を取ってきた。『私らの音楽』へ、GMTと共に出演して『地元に帰ろう』を歌うという依頼だった。水口の説明によれば、そもそもGMTの出演のみが決まっていたのだが、荒巻(古田新太)やGMTからアキと共演したいという強い要望があったのだという。3月12日に開催されるはずだったアキとGMTのコンサートは結局中止になってしまった。その埋め合わせとして是非共演したいとオファーがあったと言うのだ。アキは喜び、即座に出演を決めた。

ただし、GMT側が希望したという水口の説明は嘘だった。本当は水口が荒巻に持ち込んだ企画だったのだ。荒巻は水口に恩を売るため、渋々ながら希望を叶えてやることにしたのだ。

水口は、アキを東京に留めておきたかった。そのため、なりふり構わぬ手段に出始めていた。荒巻に企画を持ち込んだのもその一環だ。ついには、種市(福士蒼汰)にも協力を仰ぐのだった。アキを東京に繋ぎ止めるためには、種市との恋愛も必要だと決断した。種市に会い、アキと積極的に恋愛関係を進めるよう告げた。予備校との広告契約でアキの恋愛は禁じられていたが、それを破ることを認めるのだった。そうでもしないと、アキは北三陸に帰ってしまうと思われたのだ。

そして、番組『私らの音楽』の収録が行われた。アキとGMTは『地元に帰ろう』を熱唱した。その模様を見ていた水口は感極まってしまった。席を外し、陰でひっそりと泣くのだった。

収録が終わってしばらくしてから、アキは春子と正宗(尾美としのり)の前で岩手に帰りたいと宣言した。

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NHK『あまちゃん』第134回

昨日の放送の最後でアキ(能年玲奈)のミサンガが1本切れたのに合わせて、公式サイトのアキの写真からもミサンガが1本消えたことを確認した当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第134回めの放送を見ましたよ。

公式サイトのトップ画像。2013年9月2日閲覧。

公式サイトのトップ画像。2013年9月2日閲覧。


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第23週「おら、みんなに会いでぇ!」

3月11日夜。
アキ(能年玲奈)はやっとユイ(橋本愛)と電話で話すことができた。ユイは緊急停止した車両から出て、線路を歩いて避難の途中だという。アキは延期されたコンサートをぜひ見に来て欲しいと励ましたが、ユイはもう東京には行くことができないと言う。北三陸の惨状を伝え、東京に行く手段は絶たれたと言うのだ。しかも、あまりに恐ろしくて仕方がないと言う。自分が東京に行くのではなく、アキに北三陸へ来て欲しいと言うのだ。そこまで話すと、ユイは一方的に電話を切った。

それからアキは、上野から世田谷の自宅まで徒歩で帰路についた。交通機関は麻痺し、自分と同じように歩いて帰る人々で街はごった返していた。アキは東北の悲劇やユイの心境を思うと、自分も暗くふさぎこんでしまった。

深夜に自宅へたどり着くと、春子(小泉今日子)と正宗(尾美としのり)は寝ずに待っていた。アキが自宅に連絡をしなかったので、ふたりはアキのことを心配して待っていたのだ。アキの無事を確認すると、ふたりは安堵した。

春子は夏(宮本信子)と連絡がとれないと言って心配していた。ところが、夏はアキにだけはメールを送っていた。20時ころに届いたメールには「御すんぱいなく」とだけ記されていた。アキがそれを春子に見せると、やっと春子は落ち着いた。

翌12日。
北三陸市では、早くも人々が総出で復旧作業が開始された。

大吉(杉本哲太)は早急な鉄道の運行再開を決意した。袖が浜付近のレールはほとんど損傷がなかった。安全さえ確認されれば運行に問題はないというのだ。津波によって多くの自動車が流され、道路も瓦礫で壊滅している。そんな中、鉄道こそが交通の要となることは間違いない。しかも大吉は、北三陸鉄道が走っている事実こそ重要なのだと力説した。北鉄が走っているのを見るだけで人々が勇気づけられるに違いないと言うのだ。それを復興のシンボルにしたいという強い意思を持っていた。

それから5日後の3月16日、運行を再開することができた。ただし、1日3便のみ、北三陸駅-袖が浜駅間だけを時速20kmで走行するという限定されたものだった。その代わり、大吉は運賃を無料とした。北鉄の再開が人々を勇気づけるという大吉の思惑は当たった。北鉄が走りだすと、町の人々は復興作業の手を休め、線路脇から笑顔で手を振った。体を壊してからは仕事を減らしていた夏も、販売用のウニ丼を張り切って作り、駆けつけた。

震災から1ヶ月半ほど経過し、4月29日になった。
日本中がすっかり様変わりしてしまった。「節電」「デモ」「風評被害」「自粛」などといった暗いキーワードが巷にあふれた。一方で、その日から東北新幹線の運行が再開されたり、「絆」という言葉が人々にもてはやされていた。

アキの初主演映画『潮騒のメモリー: 母娘の島』は3月5日の公開後、1周間で打ち切られてしまった。アキの歌う主題歌CDの販売は継続されていたが、宣伝は自粛していた。「寄せては返す波のように 激しく」という歌詞が津波を連想させて不謹慎だからという理由だ。アキの人気幼児向け番組『見つけてこわそう』は辛うじて打ち切りを免れたが、タイトルが『じぇじぇじぇのぎょぎょぎょ』に変えられてしまった。

東京に暮らす芸能関係者たちは、自らの仕事に疑問を持たざるを得なかった。人が生きていくためには、水や食料、電気が必須である。一方で、映画や歌などの娯楽は生命維持に必ずしも必要ではない。自分たちのやっている事が無駄なのではないかと思うようになったのだ。スリーJプロダクションに移籍した鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)に仕事のオファーは幾つもあったが、東北の人に申し訳ない気持ちになってやる気が出ず、全て断ってしまっていた。荒巻(古田新太)は所属タレントを使って東北での食糧支援を行ったが、それが単なる売名行為ではないかと自問自答して苦悩していた。

アキも、すっかり落ち込んでいた。世の中がすっかり変わってしまい、震災前の暮らしや芸能活動がどんなものだったのか思い出せないほどだった。これから自分がどうすればよいかもわからなかった。

アキは種市(福士蒼汰)に会い、自分の悩みを打ち明けた。ニュースで被災地の状況を見聞きすると、自分も駆けつけたいとは思う。しかし、自分が行っても何もできることがないし、却って迷惑をかけるとしか思えないと言うのだった。
アキは北三陸で1年ほど暮らした。そこでたくさんの人と出会い、楽しい思い出がたくさんできた。しかし、近頃ではそれらの記憶が失われたり、悲しいニュースで上書きされるようになってきており、それが辛いと話した。彼らのことを忘れないように、アキは頻繁に北三陸の人々の笑顔を思い出すようにしているという。ただし、ユイの笑顔だけはなぜか思い出せないという。アキはユイに会いたいという切実な思いを種市に話した。

その後、帰宅したアキは、何も言わずに春子のそばに座り、彼女に甘えた。アキは何かを話したそうにしていたが、春子に問われると、何も言わずに寝室に引きこもった。

寝室からアキは、夏にメールを送った。「今年の夏は潜らないよね?」という短いメッセージを送ったところ、夏からは「お構いねぐ」と一言だけ返ってきた。

それからアキは、北三陸の人々の笑顔を再び思い返した。種市と話している時から気になっていたのだが、誰か一人だけ忘れているような気がする。それが誰なのか、アキには思い出せなかった。

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NHK『あまちゃん』第133回

8月分のスタンプラリーをコンプリートできたのでオリジナルTシャツに応募する権利を得た当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第133回めの放送を見ましたよ。

8月分スタンプラリー

8月分スタンプラリー


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第23週「おら、みんなに会いでぇ!」

2011年3月11日14時46分、大きな地震が発生した。

アキ(能年玲奈)とGMTは東京EDOシアターの地下リハーサル室で、翌日のコンサートの稽古をしていた。宮城を震源とする地震だという情報が伝わり、仙台出身の小野寺薫子(優希美青)の家族の安否が心配された。アキは、仙台経由で東京に向かっているユイ(橋本愛)のことを思った。すぐに小野寺の母(石田ひかり)やユイに連絡を連絡を取ろうとしたが、いずれも電話は通じなかった。

初めは気楽に考えていた一同であったが、情報が入ってくるにつれて緊張感が高まった。地震発生の1時間後には、テレビで大津波の中継が行われた。それはまるで映画のようであり、とても現実のものとは思えなかった。一方でアキは、やっと夏(宮本信子)のことが心配になった。夏の家は海に近いので、津波の被害をまともに受けそうだったからだ。しかし、電話は一向に繋がらなかった。

地震発生時、ユイは北三陸鉄道に乗っていた。ちょうど畑野トンネルにさしかかった頃に大きな揺れに見舞われた。列車は緊急ブレーキをかけ、車両は真っ暗なトンネルの中で停止した。その列車には、乗務員として大吉(杉本哲太)が乗り込んでいた。トンネルの中では外の様子がわからず、携帯電話も繋がらなくなった。列車には鉄道無線が搭載されていたが、運転指令所でも事態が把握できておらず、その場で待機するよう命令されるだけだった。

乗客はユイも含めて10人弱だった。大吉は、内心ではひどく動揺した。しかし、乗客を安心させ、彼らの安全を確保するため、つとめて落ち着いているように装った。状況を説明し、余震が続く中、ひとりひとりに笑顔で話しかけた。

大吉の無線に、大津波警報が発令されたという連絡が入った。そのため、運転指令所も全員が避難するという。大吉たちの列車への指示はなかった。そのため、大吉はその場に留まることとした。北三陸鉄道の車両はディーゼル車なので自前で発電することができ、照明や暖房の心配はなかったからだ。

地震発生から約2時間、ついに大吉はトンネルの外へ様子を見に行くことにした。暗いトンネルの中を、前方に見える出口の小さな光だけを頼りに歩いて行った。乗客の前では気丈に振舞っている大吉であったが、恐ろしくてたまらなかった。大好きな「ゴースト・バスターズ」を口ずさみながら自分を奮い立たせて歩いて行った。

大吉がトンネルの外で見たのは、凄惨な風景だった。津波の押し寄せた痕跡がまざまざと残されていた。線路上には瓦礫が散乱していた。一歩間違えて、車両がトンネルの外で停止していたらと考えるとゾッとした。勝手に車両を出て、大吉を追ったユイもその光景を見た。ふたりは放心状態になってしまった。

19:30を過ぎた。東京EDOシアターには、タレントやスタッフのほとんど、そして社長の荒巻(古田新太)までが残っていた。荒巻は翌日のイベントの延期を決定した。中止ではなく、あくまで延期だという。誰もそれに反対するものはいなかった。

そして、やっと小野寺の母の無事が確認された。小野寺のファンが、仙台の避難所小野寺の母を見たという情報をブログのコメント欄に書いてくれた。それで一同はひと安心することができた。

しかし、アキはまだ夏やユイの安否を確認できずにいた。けれど、アキのミサンガが1本切れた。今はそれが吉兆だと信じることで希望が持てた。

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NHK『あまちゃん』第132回

フジテレビの『世にも奇妙な物語’13秋の特別編』(放送日時不詳)の「ある日、爆弾がおちてきて」というドラマにセーラー服姿の黒木華が登場すると聞いて胸をときめかせたのだが、なんだか昭和のビニ本のモデルみたいな雰囲気で少々微妙な気分になりつつも、むしろそれがいいんじゃない!と気持ちを切り替えたらニヤニヤが止まらなくなった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第132回めの放送を見ましたよ。

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第22週「おらとママの潮騒のメモリー」

2011年3月5日(土)映画『潮騒のメモリー: 母娘の島』が公開された。まずまずの好評で、アキ(能年玲奈)の地元・北三陸市でもグッズ販売が好況だった。

東京EDOシアターでは、3月12日(土)にアキとGMTのジョイント・コンサートが開催されることとなり、アキはその稽古に参加していた。アイドルになることを夢見て上京し、いつか自分も立ちたいと思っていたステージで歌えることとなり、アキは大いに喜んだ。一緒に下積みをしたGMTのメンバーと共に、思い出のリハーサル室「奈落」で練習できることも喜びの一つだった。アキは昔のことを忘れておらず、すぐにみんなと馴染んだ。

そんな中、鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)が春子(小泉今日子)を訪ねた。自分をスリーJプロダクションの所属女優にして欲しいというのだ。長い間、個人事務所として仕事をしてきたが、それにも限界を感じ、良い事務所を探していたのだという。春子が業界の悪しき風習にこだわらず、自分の信念を貫く押しの強さに感服し、春子にマネージメントを頼みたいというのが理由だ。アキを一人前のアイドルに育て上げた手腕も高く評価している。荒巻(古田新太)は、夫としてはいい人だが、仕事のパートナーとしてはほとんど評価していないという。春子は、鈴鹿が自分に白羽の矢を立たことに困惑するとともに、私生活をひた隠しにしている彼女が自分の婚姻関係についてさり気なく告白したことに激しく驚いた。しかし、その雰囲気に飲まれ、鈴鹿の申し出を受け入れた。

アキと春子は、東京の街を歩いていた。ふと春子は、自分の来し方を振り返った。これまで春子は、アイドルに憧れて家出したことを後悔して生きてきたのだという。しかし、上京したことで正宗(尾美としのり)と出会い、アキが生まれた。自分の叶えられなかった夢をアキが実現してくれた。しかもアキは、自分と鈴鹿が和解するというおまけまで付けてくれた。春子は何もかもが信じられなかった。しかし、アキのお陰で今の幸せな自分があると思うのだ。春子はアキに「ありがとう」と感謝した。
アキは気恥ずかしかった。自分の話題からはぐらかすために、春子が正宗と正式に復縁する気があるのか聞いてみた。春子は気軽い口調でそれを肯定した。

アキは、ユイ(橋本愛)にコンサートのチケットを贈った。ユイは東京でアキの晴れ舞台を見ることをとても楽しみにしていた。3月11日に北三陸を出発し、翌12日の朝に上野に着く計画を立てた。その日にアキのコンサートを観て、しばらく東京に滞在し、3月16日(水)には北三陸に帰るという。

北三陸の人々は、ユイの上京がついに実現できそうなことを喜んだ。その一方で、誰も口には出さなかったが、みんなにはユイがこのまま帰ってこないという予感もあった。ユイは誰にも何も言わなかったので、彼女の本心はついにわからなかった。

東京では水口(松田龍平)が荒巻にユイのことを話していた。ユイが上京するので、一度会ってみて欲しいと言うのだ。荒巻はそれに応じ、会う約束をしてくれた。

3月11日の午後、アキとGMTのリハーサルは大詰めをむかえていた。明日のリハーサルは絶対に成功させようと、気合も十分だった。

北三陸駅では、町の人々のほとんどが集まり、ユイの旅立ちを見送っていた。ただし、夏(宮本信子)だけは体調が良くないと言って自宅で寝ていた。最近は地震が頻発し、一人暮らしの夏の身が案じられたが、今はユイの出発を祝福することが優先された。

14:30ころ、ユイを乗せた列車は北三陸駅を出発した。

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NHK『あまちゃん』第131回

ダウンロード版のみで発売されたSachiko Mの歌う「潮騒のメモリー(秘蔵デモ)」を購入した当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第131回めの放送を見ましたよ。

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第22週「おらとママの潮騒のメモリー」

2010年暮れ、アキ(能年玲奈)は主題歌「潮騒のメモリー」のレコーディングを行った。レコーディングには荒巻(古田新太)の他、春子(小泉今日子)と水口(松田龍平)も立ち会った。

レコーディングが始まって1時間、アキは5回ほど歌った。上手く歌えていないことは誰から見ても明らかだった。

そんな中、荒巻は集中力を欠いていた。時計を気にして、ケータイでメールをやりとりしてばかりいる。春子は荒巻の態度に腹を立てた。この歌はアキにとってのデビュー曲であり、彼女の人生を左右するものだ。プロデューサーの荒巻が気もそぞろでは困ると言って食ってかかった。

すると荒巻は、春子に手本を示して欲しいと返した。「潮騒のメモリー」を上手に歌えるのは春子だけだと言うのだ。春子は躊躇した。春子がオリジナルの「潮騒のメモリー」を歌っていたことは一生の秘密であり、その場には何も知らないスタッフもいる。荒巻が不穏なことを言い出したので、春子は困惑したのだ。

しかし、アキも春子の歌が聞きたいと言う。春子の歌を聞けばコツが掴めるかもしれないと説得した。春子は意を決してスタジオに入った。春子の歌声は少しも錆びついておらず、みんなの心を掴んだ。

そこへ、鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)が現れた。実は荒巻がメールで呼び出したのだ。荒巻は春子の歌を聞かせながら、鈴鹿のデビュー曲で歌声を差し替えていたことを白状した。荒巻は死ぬまで秘密を厳守するはずだった。しかし、アキに会ってしまったことで、鈴鹿に真相を明かす気になったのだという。鈴鹿は言葉を失う中、ずっと昔に気付いていたような、今はじめて知ったような、不思議な気持ちがするとだけ答えた。

鈴鹿に気付いた春子が録音スタジオから出てきた。鈴鹿は誰よりも先に春子に声をかけ、これまでのことを謝った。自分のせいで春子が表舞台に出られなかったことを深く詫びた。荒巻もそれにならった。そもそも荒巻が春子をゴーストシンガーにすることを決めたのだ。自分のせいだったと言って謝った。

ふたりから謝罪されたが、春子は何も答えなかった。春子はアキに歌えと言って、スタジオへ促した。春子がはぐらかしたため、ふたりの謝罪は有耶無耶になってしまった。しかし、3人はそれで十分に分かり合えた。

そうして、アキの録音が即座に再開された。今度のアキは上手に歌いあげることができた。

レコーディング中、春子と鈴鹿は隣に座っていた。春子は鈴鹿にポツリと話しかけた。アキのお陰で鈴鹿に会えたことを感謝するというのだ。鈴鹿は、アキはいい娘だとだけ答えた。

こうして、主題歌も含めて、映画『潮騒のメモリー: 母娘の島』は完成した。試写会が開かれ、関係者一同はその出来栄えに感動した。

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NHK『あまちゃん』第130回

サントラCD『あまちゃん 歌のアルバム』には、初回特典として、GMTメンバーのカラーロゴステッカーがどれか1枚ランダムに封入されているのだが、うちに届いたのは喜屋武エレン(蔵下穂波)の紫色だったことをご報告申し上げる当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第130回めの放送を見ましたよ。

『あまちゃん 歌のアルバム』に付属していたGMT推しメンカラーロゴステッカー

『あまちゃん 歌のアルバム』に付属していたGMT推しメンカラーロゴステッカー


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第22週「おらとママの潮騒のメモリー」

春子(小泉今日子)が東京に帰ってきた日は、映画『潮騒のメモリー: 母娘の島』の撮影最終日でもあった。春子は自宅に荷物を置くと、撮影スタジオへ直行した。

撮影最終日は、映画のクライマックスシーンの撮影が行われていた。ヒロインが母に別れを告げて島を去るシーンであり、アキがNGばかり繰り返していたシーンだ。

本番中、鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)は突然台本を大きく逸脱し、アドリブで演技を始めた。セットの中を勝手に歩きまわり、タンスを勝手に開けたりした。タンスの中にはセット作成用のペンキなどが収められており、カメラに写りこむとNGになってしまう。スタッフは慌てたが、監督の荒巻(古田新太)は鈴鹿の演技に流れを任せることとし、ガラクタが写らないよう上手くカメラを回すよう指示した。アキ(能年玲奈)も大いに慌てたが、鈴鹿のアドリブに即興で応じた。

鈴鹿は、タンスの中からボロ雑巾を取り上げた。それをアキに手渡し、「辛いことがあったら、これで涙を拭け」と言った。それは、アキが北三陸を出る時に夏(宮本信子)に言われたとのそっくりな言葉だった。夏は「北の海女」手ぬぐいをアキに渡し、同じことを言ったのだった。その時のことを思い出し、アキは感極まった。自分の経験と演技が重なりあい、感情のこもった名芝居をすることができた。

そのシーンの撮影が終わった。すぐさま映像を確認し、カメラワークを気に入らない荒巻はNGにしようとした。しかし、鈴鹿はアキの演技が最高だったと褒め、そのまま使用するよう主張した。鈴鹿に頭の上がらない荒巻は、それに従わざるを得ない。こうしてカットが採用され、撮影は全て終了した。

花束の贈らえたアキは、スピーチを行った。最初こそ自分の拙い演技が皆に迷惑をかけたことを謝り、憧れの女優である鈴鹿ひろ美と共演できたことに感謝を述べていたが、次第に遠慮のない物言いとなった。荒巻が一度は自分を干したことをあげつらい、それにも関わらず自分をヒロインに抜擢するなど見どころがあると偉そうに述べた。鈴鹿ひろ美のことを何かとめんどくさい性格だと腐し、それさえ直せばもっと良い女優になれるなどと不遜な発言をした。立ち会っていた水口(松田龍平)はヒヤヒヤしたが、みんなは笑って聞き流してくれた。

スピーチの最後で、そこにはいない春子への感謝も述べた。春子は何かと口やかましいく、自分と衝突してばかりだったと言う。しかし、実の母子だからこそ言いたいことも言えるのであり、それを許してくれる母は立派なものだと締めくくった。ちょうどスタジオに到着した春子は、陰からそれを聞くことができた。春子は一人でにんまりとするのだった。

しかし春子は、水口を見つけるや否や、彼を人目のつかないところに連れ込んだ。ユイ(橋本愛)から、アキと種市(福士蒼汰)が付き合っていると聞いたことについて、水口を問い詰めた。予備校の広告契約の条件でアキは1年間の恋愛禁止が課せられているのだ。その約束を破ったことについて、マネージャーの水口の責任を追求したのだ。もとスケバンの春子は暴力に訴えた。水口の襟首を掴み、殴る蹴るの暴行を加えた。水口は震え上がり、ふたりの関係はプラトニックなものだから大事にはならないと弁解するのがやっとだった。

開放された水口は無頼鮨へ向かった。種市にのみ、春子に交際がバレたことを知らせた。プラトニックな関係だと報告してあるので、それを厳守するよう年を押した。しかし種市は、アキとキスしたことを正直に述べた。それを聞いて水口は怒り出すのだった。

その時、アキと鈴鹿は無頼鮨の座敷でふたりだけの打ち上げを行っていた。いつも鈴鹿に食べさせてもらうばかりのアキだったが、今日ばかりは自分が鮨をご馳走すると胸を張った。

ふたりは撮影を振り返り、アキの女優としての才能について話し合った。鈴鹿によれば、相変わらずアキの演技は稚拙で、女優の才能はないと切り捨てた。今日の撮影でのアキの芝居は確かに良かったとは認めた。しかし、あの時カメラの前にいたのは映画のヒロインではなく、自分の経験を思い出して感極まった「天野アキ」本人でしかなかったと指摘した。女優として他人を演じる才能がアキにはないのだ。

鈴鹿は、アキはそのままのアキでよいと付け足した。「天野アキ」という個性的な人物を続けていけば良いとアドバイスした。「天野アキ」を演じる女優としてやっていけばいいというのだ。たとえ女優に向いていなくても、何かを一心に継続していくことも才能である。アキはその才能を伸ばすべきだと助言するのだった。

その日、種市は初めて板場を任された。種市が初めて作った刺し身がアキと鈴鹿に供された。アキはそれを美味しく食べるのだった。

そして、2010年の暮れ、主題歌のレコーディングが行われることとなった。アキは録音スタジオへ向かった。

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NHK『あまちゃん』第129回

今から25年くらい前、山瀬まみさんまのまんまに出演した際(この時は、「二段だもん号泣事件」が起きたことでも有名)、2つに切ったメロンのまん中に牛乳を注いで食べていたわけだが、メロンが手に入れば当然この「山瀬食い」をする当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第129回めの放送を見ましたよ。

メロンの山瀬食い。なお、山瀬まみのデビュー曲は「メロンのためいき」

メロンの山瀬食い。なお、山瀬まみのデビュー曲は「メロンのためいき」


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第22週「おらとママの潮騒のメモリー」

映画『潮騒のメモリー: 母娘の島』の撮影が始まって1ヶ月ほどが経った。海女姿のシーンで、鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)は夏(宮本信子)を参考に演じているという。鈴鹿から見ても夏はかっこいい女性なのだという。アキ(能年玲奈)は、鈴鹿が夏を参考にしてくれたことを嬉しく思った。

荒巻(古田新太)は公開日や宣伝の計画を立てた。映画の公開日は2011年3月5日(土)と決められた。それに合わせて、2010年末から宣伝活動を始めるという。

そして、映画の主題歌は「潮騒のメモリー」のカバーと決まった。歌うのは「天野アキ feat. GMT&アメ女」とするという。そもそも荒巻の映画プロジェクトはハートフルのアイドルを売り出すためのものである。ヒロインこそアキにしたが、せめて主題歌では荒巻の事務所のアイドルを起用しなければビジネスにならないというのだ。アキの歌唱力にも問題があると指摘された。水口(松田龍平)は不服に思ったが、荒巻の剣幕に従うしかなかった。

北三陸市では、夏がすっかり回復して元気を持て余し始めた。ベッドから起き出て家の中を見て回ると、春子(小泉今日子)のずさんな家事にイライラした。春子は夏の小言を大人しく聞いた。春子は、夏が元気になれば自分と衝突することを予想していた。自分が夏の介護をするのも潮時だと思うのだった。

春子は夏と外出し、ケータイ電話を勝ってやった。自分がいなくなっても、いつでも連絡がとれるようにするためだ。それからスナック梨明日に連れて行った。町の人々は夏の久しぶりの外出を喜んだし、夏もみんなと一緒にいることが楽しそうだった。春子は、夏と町の人々の歓談の輪に入れなかった。自分は蚊帳の外だと思い、疎外感を感じ始めるのだった。

その時、水口から映画の主題歌について連絡が入った。春子は駅の待合室に移動し、ケータイ電話で水口と話した。春子は激しい剣幕でアキとGMTの抱合せに反対した。GMTやアメ横女学園の人気は下降線をたどっており、落ち目のアイドルグループと一緒に売り出すことなど我慢がならないのだ。荒巻は水口から電話を奪って春子と話した。荒巻はビジネスとして映画や歌を売っているのであり、アキ一人では商品価値がないと言い捨てて電話を切った。

駅の待合室を通りがかったユイ(橋本愛)がしばらく前から春子の様子を見ていた。ユイは、電話を終えた春子に話しかけた。ユイは、アキが母親や彼氏に守られていて羨ましいなどと話した。

春子は、ユイが「彼氏」と言ったことを聞き逃さなかった。アキが種市(福士蒼汰)と交際していることは春子に対して秘密にしていたのだが、ユイのうかつな一言でバレてしまった。それで春子は東京に帰ることを決意した。

翌朝早く、春子は夏には内緒で家を出た。

元気になった夏は、今朝からウニ丼販売を再開することにしていた。海女仲間と共に、小屋でウニ丼を作っていた。出荷準備が整った時、夏はウニ丼を一つ取り除けた。夏によれば、今日あたり春子が東京に帰るだろうから、土産に持たせるというのだ。夏は春子を起こしに行った。しかし、春子の寝室はすでにもぬけの殻だった。

夏は、春子に先を越されたことがおかしくて高笑いするのだった。

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NHK『あまちゃん』第128回

ドラマ『夫婦善哉』で尾野真千子が森山未來に膝枕してやるシーンを見ていて、「俺のファーストキスは、女の子に膝枕してもらいながらだったよなぁ」と思い出して甘酸っぱい気持ちになった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第128回めの放送を見ましたよ。

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第22週「おらとママの潮騒のメモリー」

映画『潮騒のメモリー: 母娘の島』では、アキ(能年玲奈)の演じるヒロインが海で溺れる。そこへ偶然通りかかったイカ釣り漁船の漁師・トシヤに救助される。そして、以前からヒロインに心を寄せていたトシヤが愛の告白をするというシーンがある。ト書きには、ふたりが「貪るような接吻」をすると書かれていた。

アキは困惑した。アキは生まれてから一度もキスをしたことがなかったのだ。大好きな種市(福士蒼汰)以外の男にファーストキスを捧げることはどうしても避けたかった。無頼鮨の裏に種市を呼び出し、相談した。種市も承諾しかねたが、仕事だから仕方がないと言う他なかった。

これまでアキは種市とキスをするチャンスが何度もあった。しかし、その度に怖気づいてしまいキスから逃げていた。けれども、意を決して種市とキスしようとした。けれども、水口(松田龍平)や梅頭(ピエール瀧)に見つかってしまい、未遂に終わった。そのままアキは撮影所に向かった。

アキの相手役は、TOSHIYA(勝地涼)だった。TOSHIYAはツーストリート・ボーイズというダンスチームのメンバーで、若い女性の間で大人気だった。本人が言うには、芝居には全く興味が無いが、たまたまスケジュールが空いたのでオファーを受けたという。彼は当世風の個性的な髪型で、金属製のアクセサリーを身につけている。体は筋肉質であるが、常にクネクネと踊っているかのような立ち居振る舞いだった。いけ好かない男であり、アキの最も嫌いなタイプの男性だった。アキは、こんな男とキスをすることが心底嫌になった。

リハーサルが始まったが、アキはNGを連発した。TOSHIYAへの嫌悪感がすぐに表情に出てしまうのだ。しかも、TOSHIYAはがっつくようにアキへ迫ってくる。それがますますアキの嫌悪感を掻き立てた。まだキスまではしていなかったが、リハーサルと本番を合わせて複数回キスするのかと思うと、アキは身の毛がよだつのだった。

開店前の無頼鮨に鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)が現れた。鈴鹿の撮影は休みであるが、アキの事が心配で居ても立ってもいられなくなったのだという。鮨を差し入れしたいと申し入れ、種市を伴って撮影所へ向かった。

鈴鹿の付添いを装ってやって来た種市だったが、アキに近寄ると「仕事だから仕方がない、頑張れ」などと話した。しかし、種市の心中が穏やかでないことは明らかだった。TOSHIYAの顔がアキに近づくと、我慢ならずに叫び声を挙げてしまった。種市が撮影の邪魔になるので、みんなから帰るように言われた。アキも種市に去るように告げた。種市はそれに従って撮影所を後にした。

休憩時間になり、アキはトイレからユイ(橋本愛)に電話をかけた。好きでもない人とキスなどしたくないと弱音を吐いた。それを聞いたユイは、アキが語るに落ちたと指摘した。好きでもない人うんぬんということは、別に好きな人がいるという意味だからだ。しかもユイは、アキが種市と交際していることに勘づいていたと話した。仕事なのだから別の男とキスするのは仕方がないと割り切り、撮影後に種市に優しくしてもらえばいいと励ますのだった。

電話を終えると、鈴鹿ひろ美がトイレに入ってきた。鈴鹿は自分の経験を話して聞かせた。鈴鹿のファーストキスもデビュー作『潮騒のメモリー』の撮影だったのだという。鈴鹿もそれが嫌で仕方がなかったという。しかし、マネージャーだった荒巻(古田新太)に強く説得されたのだという。女優は好きでもない男を好きになる演技を見せることが仕事であり、本人の気持ちに嘘をつく仕事である。女優であり続ける限り、自分の気持ちに正直でいることはできない。それが嫌ならば、デビューする前に女優を辞めてしまうべきだとと言われたのだ。

荒巻にそう言われ、鈴鹿は腹をくくったのだという。鈴鹿は自分の気持ちに正直に生きることをやめ、女優の道を選んだ。自分の本当の気持ちはひた隠しにし、台本に書いてある通りに生きることにしたのだ。映画を見る人が、それが本当の鈴鹿ひろ美だと思うように人生の全てを捧げたのだという。アキもそれで腹をくくった。種市が焼いて持ってきた玉子焼きを頬張り、スタジオへ戻った。

アキが決意してスタジオに戻ると、荒巻とTOSHIYAが揉めていた。TOSHIYAは本番ではキスをしたくないと言い出したのだ。TOSHIYAは若い女性に人気であり、映画でキスをすると人気が落ちることを心配していたのだ。しかも、アキが心を開かないからキスができないなどと文句まで言い出した。

結局、本番はカメラの角度で上手くごまかし、アキとTOSHIYAはキスをしなかった。

撮影が終わると、アキは無頼鮨へ向かった。TOSHIYAとキスをしなかったこと、種市の卵焼きが美味しかったことを報告した。

そして、アキは種市にキスをした。一番好きな男性に無事ファーストキスを届けることができたことをアキは喜んだ。

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