フジ『北の国から』第3回

このドラマは富良野の風景や動物をしっぽりと見せるシーンがかなり多く、ストーリーだけを追うなら密度がそれほど濃くないのでまとめ記事も割と簡単だな(面白くないということを意味しない)と思い始めた当方が、BSフジ『北の国から』の第3回を見ましたよ。

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蛍(中嶋朋子)が迷子になった日の翌朝。五郎(田中邦衛)はほとんど眠れない一夜を過ごした。純(吉岡秀隆)が東京に帰りたいと涙ながらに訴えたことをずっと思い出していたのだ。

その日は、家の外に燻製器を作る作業に取りかかった。五郎はクマ(南雲佑介/現・南雲勇助)と共に森へ入った。中が空洞で大きさも手頃な倒木を見つけたのだが、それを家の前まで運ぶのに苦戦した。純は設置予定地の地ならしをした。蛍と雪子(竹下景子)は炉を作るための石を拾い集める役となった。

タイミングを見計らい、純はみんなにわからないように雪子へ声をかけた。自分が東京に帰りたがっていることを打ち明け、そのことを五郎に伝えて説得して欲しいと頼んだのだ。
夜を待ち、雪子は五郎とふたりっきりになって純の伝言を伝えた。

五郎は何も言わずに聞いていた。純の気持ちは伝わったようだ。
加えて雪子は、自分の心境も赤裸々に語った。雪子が富良野にやってきた本当の理由は、自分もここに住もうと思ったからだ。しかも、もう後戻りはできないという。なぜなら雪子は、東京で妻のある男と付き合っていた。挙句に妊娠し、その子を堕胎したのだという。そのため、もう東京には居たくないのだ。

五郎はなんと答えていいかわからなかった。その時、雪子に惚れ始めている草太(岩城滉一)がやって来た。夜になったので雪子を富良野のホテルまで送って行くというのだ。そこで五郎と雪子の話は打ち切りになった。
また、雪子を送って行く様子は、草太の恋人のつらら(熊谷美由紀/現・松田美由紀)がそばで見ていた。本来、草太とつららは旭川に遊びに行く約束になっていたのだ。草太は雪子のことを遠い親戚付き合い(草太の父は五郎と従兄弟同士であり、その五郎の義理の妹が雪子である)だと言い、約束を反故にして雪子とともに走り去ってしまった

その翌日、日中は何もなく過ぎた。
夜、食事の後片付けも終わり、子供たちが寝室に行こうとしたところで、五郎が純に声をかけた。ただし、五郎は木を削る手を休めず、声も低く、純とは目を合わせようともせずに話しかけた。東京に帰りたいと思っているのか、純の意思を確認した。純は短く肯定した。そして、五郎が怒っていると思い、ひたすら謝るのだった。
それに対して五郎は、怒っていないと話した。その代わり、悲しくて仕方がないのだという。純が東京に帰りたがっていることは認める。しかし、それを直接言わず、雪子を介して伝えてきた態度が気に入らないのだ。純のことを卑怯だと断じた。息子が卑怯者であることが悲しいというのだ。
五郎が雪子をホテルまで送ることになり、話はそこで終わった。

翌日、五郎は分校に出かけ、凉子先生(原田美枝子)に相談した。しかし、涼子の態度は冷淡で、まとも取り合わなかった。自分は一介の教師であり、家庭の問題には助言のしようがないと言い張った。自分に相談するのではなく、別れた妻と相談するのが筋だといって突き放した。

五郎は令子(いしだあゆみ)に電話をかけ、純を東京に返すことで話がまとまった。家に帰るやいなや、五郎は純に東京へ帰ることを命じた。雪子には、純を東京へ連れて行くことを頼んだ。雪子にとっては、富良野での生活を五郎から拒絶されたことを意味している。それでも雪子は従わざるを得なかった。

それから3日後の朝。
純は雪子と共に家を出た。五郎の従兄の清吉(大滝秀治)が駅まで送ってくれることになった。五郎と蛍は家の前でふたりを見送った。
純は何度か家の方を見返した。五郎と蛍の姿を見て心が痛み、考えなおそうかとも思った。しかし、親子はいずれは別れるものだと自分に言い聞かせ、初志貫徹を心がけた。

布部駅にはずいぶんと早く着いてしまった。雪子は清吉に気兼ねして帰そうとするが、清吉は汽車が発つのを見送ると言って譲らなかった。時間まで駅前の食堂で待つことにした。

そこで清吉は朴訥と昔話を始めた。
それはトラクターが導入されて、農法が大きく変わった頃の話だという。ある年、運悪く冷害に襲われた。そのため4組の家族が一斉に離農した。清吉は、今日と同じように彼らを駅まで見送りに来たのだという。11月で雪が降り始めていて寒かった。誰も一言も口を利かなかったのだという。清吉は心の中でずっと考えていたことがあるという。
「お前らは負けて逃げていく。俺らを裏切って逃げ出していく」
それをずっと胸の内で思っていた。もちろん清吉はこの地の厳しい状況はよくわかっている。彼らと共に入植し、20年近くも一緒に働き、苦しみや悲しみ、悔しさなどを共有している。だから、他の誰にもその言葉を言わせるつもりはない。けれども、苦楽を共にした清吉にだけはそれを言う権利があると言うのだ。

汽車の時刻になった。純と雪子は予定通り旅立っていった。清吉は黙ってふたりを見送った。
車窓を見ていた純は、富良野で暮らした数日間と清吉の言葉を何度も思い出していた。つい涙がこぼれた。

その日、蛍は小学校へ通いだした。
分校まで送ってきた五郎に涼子先生は謝った。純のことを相談された時の冷淡な態度を反省したのだ。さらに涼子は自分の暗い過去を打ち明けた。東京で教師をやっていた時、当時10歳の子どもが飛び降り自殺をしたのだという。涼子への当て付けの自殺であった。それからというもの涼子は教師としての自信をすっかり失くしてしまったのだという。五郎は何も言えなかった。

その日の夜。
蛍は学校での出来事を話した。自分の名前の由来を尋ねられたのだという。蛍自身が知らなかったので、この機会に五郎に尋ねたのだ。
五郎は、自分が家を出た時の話を始めた。夜、誰にも告げずにこっそりと家出し、富良野まで歩いた。その時、たくさんのホタルが五郎にまとわりついたのだという。まるで「行くな」と言っているかのようだったという。

蛍は自分の名前の由来について納得した。続いて、兄・純の名前の由来を尋ねた。五郎によれば、それは令子が名付けたのだという。

そこまで話した時、家の外で物音がした。
純と雪子が帰ってきた。

純はこの場所を好きになったわけではなかった。けれども、ここで暮らす覚悟は固めた。
翌日、初雪が降った。

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フジ『北の国から』第2回

週1回ずつの再放送だと思っていたのに、1日1回(月-金)ずつだと知ってにわかに焦った当方が、BSフジ『北の国から』の第2回を見ましたよ。

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一家が富良野の麓郷に暮らし始めて5日目の朝。
蛍(中嶋朋子)は新しい生活に順応し、むしろ毎日が楽しくて仕方がない。
一方の純(吉岡秀隆)は心底嫌になっていた。これから冬に向かっていくというのに、家はオンボロで寒くて仕方がない。生活の準備のため、毎日朝から晩までこき使われて疲労困憊している。

五郎(田中邦衛)の命令で、今日は室を作ることになった。石を積み上げて作る貯蔵庫で、冬の間の食料を蓄える重要な設備である。純と蛍は材料となる石を集める係となった。手押し車いっぱいに石を積み、何度も往復しなくてはならなかった。ここでも蛍は楽しそうに作業を行ったが、純はふてくされていたり、サボって昼寝をしたりしていた。

中畑木材の若衆・クマ(南雲佑介/現・南雲勇助)の手伝いもあって、その日のうちに室は完成した。夜、一人で仕上げ作業をしている五郎のところへ蛍がやって来た。

蛍が言うには、純が東京にいる母・令子(いしだあゆみ)に手紙を書いているのだという。手紙の内容は、子供たちを東京に連れ戻すよう懇願するものだという。口止めされていたのだが、蛍はそのことを五郎に知らせたのだ。
五郎は静かな声で蛍をたしなめた。蛍は純の秘密を勝手に漏らし、告げ口をした。蛍に対する純の信用を裏切ったことにほかならないと指摘したのだ。蛍はうつむいて黙りこんでしまった。しかし、五郎はそれ以上は叱らなかった。代わりに、純も呼び寄せ、蛍と共に山の高台へ連れて行った。そこからは富良野の街の夜景が一望できた。美しい光景に蛍はすぐに元気を取り戻した。

あくる日、五郎は子供たちが通う予定の小学校へ手続きに来た。そこは山村の子供たちのために開かれた分校で、児童も数人、教師は一人しかいなかった。分校の教諭である涼子(原田美枝子)が対応した。成績表を確認したところ、純は良好な成績であったが、蛍はいまひとつだった。純だけは東京で塾に通っていたのだという。
しかし、どうにも涼子はやる気が無さそうだった。五郎に面と向かって「気が進まない」と言う始末だった。今の分校は来夏に閉校することが決まっているので、始めから本校へ通っておいた方が何かと都合が良いと言うのだ。ついには、「東京の子どもは気が重い」などと常識はずれなことまで言い出した。

五郎と涼子が面談している部屋に児童が乱入してきた。正吉(中澤佳仁)がみずえ(清水まゆみ)のスカートを捲ったと訴えるのだ。涼子は顔色も変えず静かな声で、正吉のズボンを下ろして仕返ししろと命じた。それを聞いて、みずえは正吉を追い回した。

その様子を見ていた五郎は、涼子に話したくなった。これまで子供たちのことは妻に任せっきりだった。自分は富良野の農家のせがれで難しいことは全く分からないが、妻は東京出身で教育には熱心で物事をよく知っていたのだという。けれども、五郎には五郎なりの教育方針があるという。近頃の小学校は子供たちに知識ばかり詰め込むが、人間が一人で生き抜く知恵は授けていないように思われるというのだ。口下手な五郎はしどろもどろになってしまい、上手く話すことはできなかったが、涼子は意味を理解してくれたようだった。

涼子と面談を終えた五郎は、清吉(大滝秀治)の家に寄った。そこには思いがけず、義妹の雪子(竹下景子)がいた。令子に頼まれて来たのではないかと警戒する五郎であったが、全ては雪子の一存なのだという。実は雪子は、令子が家を出た直後、黒板家に居着いて家族の面倒を見てくれていた。その縁もあって、雪子は子供たちのことが心配なのだという。しかし、五郎はひどく困惑した。やっと子供たちが富良野の生活に慣れてきたところなのに、このタイミングで雪子に会うと東京のことを思い出して里心がつくというのだ。それでも、仕方なく家へ案内することにした。

清吉の家を去る時、そこの息子の草太(岩城滉一)が雪子に目を留めた。美人で東京風に小洒落ている雪子のことをいっぺんで気に入ってしまったのだ。雪子にちょっかいを出そうとする草太であったが、五郎は彼を冷たくあしらって車を発進させた。草太にはつらら(熊谷美由紀/現・松田美由紀)という恋人がいるし、軽薄な性格の草太と仲良くさせていいことがないと思ったのだ。

その間、純と蛍は家で留守番をしていた。
純は、母への手紙を書き終え、切手も貼った。内容はもちろん、自分たちを東京に呼び戻すよう願うものだった。ただし、手紙を出すためには街まで行って投函する必要がある。そこで純は、蛍に手紙を出しに行くよう命じた。その手紙には2人の運命がかかっているから作業を分担するのは当然だというのだ。純が手紙を書いたのだから、出しに行くのは蛍の使命だという。本当は山道を歩くのが怖かったのであるが、蛍にそれを指摘されても強がってみせた。蛍は断ろうとしたが、あまりに純がしつこいので渋々引き受けた。

それでも蛍は道を歩き出すとすぐに楽しい気分になった。足取りも軽く、街へ向かった。
途中、橋に差しかかった所で沿道にきれいな花を見つけた。蛍は手紙を橋の上に置き、その花を摘もうとした。その時通りがかった自動車の巻き上げる風に乗って、手紙が川に落ちてしまった。みるみるうちに手紙は流されていった。
蛍は川に沿ってどこまでも手紙を追いかけていった。

夕方になって、五郎と雪子が家に帰ってきた。蛍はまだ帰っておらず、珍しく純が食事の準備をしていた。
五郎に蛍の行方を聞かれると、純は知らないと嘘で答えた。そして、雪子の姿を見つけるや、感極まって彼女に抱きつくのだった。

日が暮れても蛍は帰って来なかった。純は根拠のない予想だと断った上で、蛍は街に行ったのではないかと述べた。確信の持てない五郎はもうしばらく待つことにした。

19時になった。純の話によれば、蛍は14時ころ家を出たという。
ついに五郎は蛍を探しに行く事にした。もっとも近所にあるつららの家で電話を借り、街に住んでいる中畑(地井武男)に応援を頼んだ。すぐに中畑とクマが捜索を始めた。中畑の妻(清水まゆみ)も電話であちらこちらへ問い合わせを始めた。

家に残った雪子は、純に何か知っていることはないかと尋ねた。しかし純は黙ってばかりいた。
そこへ草太がやってきた。本当は雪子に接近することが目的であったが、蛍が行方不明だと聞いて、すぐに純を伴ってバイクで捜索に出た。騒ぎはどんどん大きくなっていった。

雪子が留守番をしていると、分校の涼子がやって来た。彼女は子供たちの転校について話し合うつもりで来たのだ。しばし雪子とふたりで話し合った。涼子の意見は、この家で子供たちが暮らすことは不可能だということだった。五郎の子どもの頃と現代とは事情が全く異なるし、ましてや純と蛍は東京で生まれ育った子供たちなのだから絶対に無理だというのだ。そしてそれは子供だけではなく、雪子や五郎ら大人にとっても過酷な生活だと告げた。

21時半をまわり、五郎が中畑木材に一度引き上げた。そこには、草太に連れてこられた純もいた。事務所で五郎と純がふたりっきりになった。
純はついに自分から白状した。東京に帰りたいと母に頼む手紙を書いたこと、そして蛍に手紙を出しに行かせたことを告白した。蛍に万が一のことがあったら、責任は全て自分にあると述べた。加えて、自己弁護もした。自分は北海道では生きていけない、東京が性に合っている、それが根本原因だといって泣くのだった。
五郎は何も言わずに外へ出た。

その時、やっと蛍が見つかった。清吉が見つけて、車で中畑木材まで連れてきた。
蛍は「ごめんなさい」と行ったきり、街へ出かけた理由も、道に迷った原因も一切話さなかった。泣きながら五郎に抱きつくだけだった。五郎は何も言わず、優しく蛍を撫でてやった。

家に帰ると、涼子は2つのことを五郎に告げた。五郎の家と分校は大人が歩いて40分かかるという。今夜、彼女が実際に歩いて計測したのだ。もう一つは、子供たちを学校で引き受けるという事だった。
そうして、涼子と雪子は清吉に送られて帰って行った。雪子は富良野のホテルに泊まるという。

純と蛍はすでに寝床に入っていた。
蛍は手紙を紛失してしまったことを純に詫びた。そして、手紙のことは一切他言していないと説明した。
純は何も答えられなかった。

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フジ『北の国から』第1回

このドラマを一言で表すなら「クズばかり出てくるドラマ」とあちこちで吹聴している当方が、BSフジ『北の国から』の第1回を見ましたよ。

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1980年(昭和55年)秋。
黒板五郎(田中邦衛)は、小学4年生の長男・純(吉岡秀隆)と小学2年生の長女・蛍(中嶋朋子)を連れ、北海道富良野市の布部駅に降り立った。

それまで五郎は、東京で妻・令子(いしだあゆみ)と家庭を持っていた。しかし、令子は別の男と不倫関係になり、半年前からその男と一緒に暮らしている。五郎と令子は別れることになったが、五郎は2人の子供を決して手放そうとはしなかった。そして、子供たちを連れて、自分の生まれ故郷に帰ってきたのだ。

五郎の生家は、富良野市街から20kmほど離れた山の中にある麓郷にあった。現在その家には誰も住んでおらず、何年も打ち捨てられたままになっている。五郎が上京した直後、貧しかった五郎の両親は夜逃げしてしまったのだ。その両親も夜逃げから3年後に次々に死んでしまった。

五郎の故郷とはいえ、ほとんど身寄りはなかった。唯一、従兄の清吉(大滝秀治)が富良野で酪農を営んでおり、妻の正子(今井和子)と共に五郎の両親の墓を守ってくれていた。駅に到着した五郎たちを車で迎えに来てくれたのも、清吉の息子の草太(岩城滉一)だった。草太はひょうきんで人懐っこい性格だった。初対面で緊張する純や蛍たちとすぐに打ち解けた。その晩は清吉の家に泊まった。

翌朝、五郎は幼馴染みの中畑(地井武男)、および中畑の部下のクマ(南雲佑介/現・南雲勇助)の助けを借りて、生家の修繕と掃除を行った。そこに一家で住むつもりなのだ。その家は、そもそもが粗末な小屋であった上に、屋根や壁が破れてボロボロだった。しかも、隣家が一軒もなかった。それどころか、水道も電気も引かれていなかった。水は家の裏の森を抜けた沢まで汲みに行かねばならないし、炊事や暖房は薪でまかなわなければならない。

蛍は、北海道の大自然をたいそう喜び、環境をひどく気に入った。沢に水を汲みに行く途中に見かける動物には目を輝かせて見入り、ランプの下での素朴な食事も楽しくて仕方がなかった。

一方の純は、気分が滅入って仕方なかった。テレビも冷蔵庫もない生活は、純には到底信じられなかった。このような所に住むと自分の人生が台無しになると思った。一刻も早く東京に帰りたいと願った。
しかし、純は自分が東京には帰れないだろうことも知っていた。純は両親が別れたこと、母に好きな人ができたことを知っている。母がどんなに頼み込んでも父が子供たちを手放さなかったことも知っている。母のいる東京に帰りたいと言ったところで、父が承諾しないだろうことは簡単に予想できた。純は、妹にだけは東京に帰りたいと本音を漏らしたが、言っても無駄だと思い父の前では何も言わなかった。
その上、純は父と母が夫婦として釣り合っていなかったと思っている。母・令子は美人で頭もよく、美容師として忙しく働いている。それに比べて、父・五郎は愚鈍で学もない。とても相性が良いとは思えなかった。

その頃、東京の喫茶店では、令子と雪子(竹下景子)が喫茶店で会っていた。雪子は令子の実の妹であるが、令子を責めていた。雪子ですら五郎らを見送るために上野駅に行ったのに、令子が全く姿を見せなかったことが気に喰わないのだ。別れの原因は令子にあるにも関わらず反省の色を見せないことが不満で堪らないのだ。
令子は子供がかわいくないわけではない。実際、令子も上野駅まで行ったのだが、姿を見せることを躊躇していたのだ。そのように言い訳するが、雪子の腹の虫は収まらなかった。

手伝いを終えた中畑は、清吉の家に顔を出した。五郎の家の現状を説明し、これからやって来る冬を越すのは難しいだろうと話した。五郎はよくても、子供たちに越冬は無理だというのだ。清吉の妻・正子も納得し、五郎を翻意させることに同意した。
しかし、清吉だけは、五郎には五郎の考えがあるのだろうと言って、彼らのしたいようにさせて見守るべきだと主張した。

一夜が明けた。
蛍はご機嫌で朝を迎えた。すでに起きて作業をしていた五郎と連れ立って、沢へ洗顔に行った。
そこで五郎は、蛍の本音を聞こうとした。六郷へ連れてきたことを恨んでいないか、率直に聞いた。すると蛍は、心の底からの笑顔を見せ、恨んでいないと元気よく答えた。

続いて五郎は、純はどう思っているか蛍に尋ねた。蛍はよくわからないと断りつつ、きっと大丈夫だろうと答えた。本当は純に愚痴を聞かされていた蛍であったが、父に対しては善意の嘘をついた。

逆の蛍が質問した。自分たちがいなくても五郎はここに住むつもりか尋ねた。五郎は即答できなかった。しかし、寂しくてもきっと一人で暮らすだろうと答えた。人は誰だって最期は一人になる、だから一人でも構わないというのだ。
その答えを聞いて、蛍は自分がずっと一緒に居るから心配はいらないと勇気づけた。五郎は慌てて川の水をすくって顔を洗った。

その時、一人小屋に残っていた純は、東京に逃げ出す作戦を考えぬいていた。

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NHK『おしん』第1-6回(第1週)

空前の大ヒットを記録した名作ドラマだということは知っていたけれど一度も見たことがなく、総集編を見たらすっかりハマってしまった当方が、NHK連続テレビ小説アンコール『おしん』の第1週を見ましたよ。

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(第1回)
1983年(昭和58年)早春。
三重県の志摩半島一円にチェーン展開するスーパーたのくらがあった。同チェーンは田倉一家によって経営されており、全16店舗が順調に運営されていた。この日、新たに17店目が華々しく開店しようとしていた。地元の名士を集めての開店記念式典も開かれる予定であった。

その直前、社長である田倉仁(高橋悦史)の家ではトラブルが発生していた。会社の副社長であり、仁の母であり、一家のご意見番でもあり、83歳と高齢である しん(乙羽信子)が姿を消したのだ。しんの部屋を調べてみると、お気に入りの着物や帯と共に、大量の下着も一緒に消えていた。どうやら、何かを思いつめて家を出ていったようである。

家族への伝言や置き手紙は一切なかった。しんの親族は彼女の真意をはかりかね、憶測を始めた。
しんの実の娘である崎田禎(吉野佳子/現・吉野由志子)や、養子である八代希望(野村万之丞/現・野村萬)は嫁姑の確執を疑った。仁の妻・道子(浅茅陽子)の実家からはスーパーの経営に関して資金援助を受けていた。そのため道子は家の中で大きな顔をしていた。しんも気の強い性格であり、道子と衝突したこともあったというのだ。家長であり社長であるはずの仁であるが、母にも妻にも頭が上がらず、そのせいで嫁姑問題をこじらせているというのが兄弟たちの見立てであった。
一方の道子は、しんの家出を自分のせいにされてはたまらない。新店舗の設置に関して、しんが反対していたという事実を指摘した。まさにその開店日に出奔したことを引き合いに出し、仁に対する無言の抗議こそが家出の理由であると言って引かなかった。

血縁の有無を別にすれば、現在しんには4人の子がいる。
次男の仁は道子を妻とし、3人の子がおり、長男・剛(宮本宗明)も同じスーパーで働いている。しんの次女・禎は崎田辰則(桐原史雄)と結婚し、夫もスーパーの役員として働いている。しんの養女として初子(佐々木愛)がおり、彼女は実子たちへの遠慮もあってほとんど家には寄り付かず、今日の式典にも顔を出していない。
もう一人の養子に八代希望がいる。彼はしんからかわいがられており、その息子・圭(大橋吾郎)も特に気に入られていた。そのかわいがり方は、他の親族から軽いやっかみを受けるほどだった。

圭はしんのいなくなった部屋で古ぼけたこけしを見つけた。そのこけしは、希望が小さかった時にはすでにあったものだという。圭は、しんからそのこけしのいわくを聞いたことを密かに思い出していた。

(2回)
スーパーの開店式典に出る気のわかない希望と圭は自宅へ帰ってきた。

圭は、おしんの部屋で見たこけしのことを考えているうちに閃くことがあった。
父に旅に出たいと願い出て、行き先を告げないまま10万円を無心した。希望は圭の真意がわからなかったが、深く問いただすことはしなかった。東京の一流大学にストレートで合格し、今や20歳になっている息子に全幅の信頼を寄せており、彼が理由を言わないことには余程のことがあるのだろうと思い、言われるままに金を用意した。
圭は、大学の春休み中帰らないかもしれないと言って家を出た。

圭が夜行列車で向かった先は、山形県の山深くにある銀山温泉だった。
朝早くに現地に着くと、温泉街を歩くおしんの姿を見つけた。圭の予想通り、おしんは銀山温泉に来ていたのだ。

誰にも行き先を告げずに出てきたはずなのに、圭が追ってきたことをおしんは驚き、不思議に思い、呆れた。しかし一方で、思いがけない道連れができたことを嬉しくも思うのだった。

(3回)
圭が言うには、おしんの部屋にあった古いこけしを見て、居場所を推測したのだという。
普段は昔話や物に執着しないおしんが、なぜかそのこけしだけは大切にしていた。それを不思議に思った圭が、以前にそれについて聞いてみたことがあるのだ。いつもなら何も言わないおしんであるが、その日だけはこけしの由来を説明したのだ。

そのこけしは、幼い頃のおしんが初めて母と一緒に旅館に泊まった時に買ってもらったものだという。その時の旅館というのが、銀山温泉だったというのだ。圭はその時の話を覚えていて、一か八か銀山温泉へおしんを探しに来たのだ。
おしんは圭にうっかりと昔話をしてしまった過去の自分を呪った。しかし、圭がその話を覚えていて、こうして自分を探し当ててくれたことを愉快にも思うのだった。

一息ついた圭は、三重の父に電話でおしんの無事を知らせた。ただし、居場所については固く口止めされていたので伝えなかった。家出の理由はまだ聞き出せていなかったので、それは知らせることができなかった。父・希望も、おしんの頑固さをよく知っているのでそれ以上は聞こうとはしなかった。
希望は早速スーパーに出かけていって、他の兄弟たちにおしんの無事を知らせた。すると、他の兄弟たちは自分たちに連絡がないことを不服に思い、希望ばかりがかわいがられていることにますます腹を立てた。ついに、同居している嫁の道子の怒りは頂点に達し、もう家には帰ってこなくてよい、他の兄弟で引き取って欲しいとまで言い出す始末だった。

電話連絡を終えた圭は、おしんをたしなめた。おしんが家出の理由を言わないことで、親族が憶測にもとづいて疑心暗鬼になっていると言うのだ。嫁姑問題、もしくは会社経営に不満があると思われており、関係が悪化するばかりだと言って聞かせた。しかし、おしんは自分の真意はそこにはないと言って、笑い飛ばすだけだった。

おしんは圭を伴い、タクシーで山奥の村に向かった。タクシーの運転手(西村淳二)によれば、そこにあった集落はすでに廃村になり、誰も住んでおらず、今の季節では雪で閉ざされていてたどり着くのも困難だという。それでもおしんは聞く耳を持たず、とにかく車を向かわせるよう命じた。

途中まで向かうが、やはり雪が積もっており、車が通れる状態ではなかった。おしんはタクシーで行く事を諦めた。そのかわり、雪山用の準備を整えて、翌日に歩いて行くといって聞かなかった。
圭は、どうしておしんがそれほど頑なに行きたがるのかはわからなかった。しかし、彼女の思いつめた表情を見ていると、理由を問わずに助けてやりたくなった。圭は、自分がおしんを背負ってでも連れて行ってやると約束した。彼は中高生時代に登山をやっており、重い荷物を背負って雪山を登るのには慣れていると胸を張った。

(4回)
翌朝、旅館で長靴や防寒具を借り、おしんと圭は旅館を出た。
おしんは雪道には慣れているつもりだった。しかし、年老いた現在では思うように足が動かなかった。彼女には珍しく弱音を吐き、雪が溶けた時に再訪するといって引き返そうとした。しかし、どうしても彼女の願いを叶えてやりたい圭が本当におしんを背負って歩き始めた。
そうして、やっと目的地に着いた。

そこには、打ち捨てられた村落があった。みすぼらしい小屋が数件あるきりで、どれもほとんど朽ち果てていた。
その中の1軒の前に立ったおしんは、流れる涙を隠そうともしなかった。その小屋こそ、おしんの生家だったのだ。

旅館に帰ってきたおしんは呆然としていた。
一方、圭は感激していた。大好きな祖母の生家を見ることができて、心の底から嬉しいと思っていたのだ。
そんな圭の様子を見ていると、おしんは柄にもなく自分の身の上を話したくなった。

おしんは以前から何度も山形に来たいと思ったことがあったのだという。けれども、そう思っても実行しなかった。ところが、新店開店の前夜、どういうわけか眠りにつけず、山形のことばかり思い出されたのだという。山形に生まれ育った者は、誰しも長くて寒い冬や深い雪のことを忘れることができない。そんなことを思いながら眠れぬまま朝を迎え、辛抱ならずに家を飛び出してしまったのだという。
また、おしんは息子・仁の育て方を間違えてしまったと後悔している。今の仁のような商売のやり方では、早晩スーパーたのくらは潰れてしまうと予想している。仁がそうなってしまったのは、自分の育て方のどこかに間違いがあったはずなのだが、それがどこなのかわからない。

自分の人生を見つめなおし、自分の子育ての失敗点を見つけることが今回の旅の目的であると告白した。済んでしまった事をくよくよ思い悩む事は大嫌いだが、何か大切なものを忘れてしまったそれを取り戻さなければ、自分も息子もダメになってしまう。それを避けるために旅に出たのだと説明した。
圭の知っているおしんは、いつも冷静で感情を表に出す人ではなかった。そんなおしんが急に家出したり、故郷の村に執着したり、自分勝手なことをする姿を初めて見た。圭は、おしんの旅に最後まで付き合うことを決めた。

おしんの生家は、当時も小さくてみすぼらしい藁葺の小屋だった。すきま風がひどく、暖房といえば囲炉裏だけだった。それでも、おしんにとっては暖かくて幸福な家だったという。祖母と両親、6人の兄弟で身を寄せ合っていると、心の底からポカポカと暖かくなる心地がしたという。

おしんは、自分が数えで7歳(満6歳)の時のことを話して聞かせた。
当時、おしんは貧乏とは何かを知らなかった。周りの世帯も同じように貧しい暮らしだったので、自分たちの生活がしごく当たり前のものだと思っていたのだ。
おしんの家は小作農で、地主から5反の田んぼを借りていた。豊作の時でさえ、25俵(約1,500kg)しか米が獲れなかったが、半分は地主に収めなければならなかった。残りの12俵を9人家族で1年間食いつなぐのである。ましてや、不作の年には田植え前に米が尽きるなどという事もあった。その際には地主から米を借りることはできたが、結局、秋に返すことになるため少しも楽にはならなかった。当時、3年ばかり凶作が続いており、おしんの家の生活はどん底だった。

けれども、おしんの歳では貧乏というものがわからなかった。
4月からは学校にいけると信じ、母(泉ピン子)に学習道具を買ってくれとせがんでばかりいた。

(5回)
おしんは1901年(明治34年)に最上川の上流域で生まれた。
7歳当時のおしんの家は貧困であった。2反ある自分の畑で大根を栽培し、それをピーナツほどの大きさに刻み、同量の米と一緒に炊くことで飯をかさ増ししていた。
祖父は亡くなり、祖母なか(大路三千緒)はリュウマチのため農作業も機織りもできなくなってしまった。母・ふじと父・作造(伊東四朗)は、朝から夜中まで働き詰めだった。日中は農作業を行い、夜はわらじを編んで現金収入にしていた。冬は炭焼きに従事し、年中寝る間もなく働いていた。母ふじは新しい子を妊娠しており、折からの凶作と相まって、おしんの生家・谷村家の生活はこのままでは立ち行かなくなる瀬戸際だった。

おしん7歳の春、村にはまだ雪が残っていた。
父・作造は、おしんを奉公に出すことを決めた。母・ふじと祖母・なかは、年端のいかないおしんを奉公に行かせることを猛反対した。しかし、父の決意は固かった。このままでは一家全員が餓死するというのだ。作造はおしんに説明した。最上川を下ったところにある材木屋で子守りの奉公に行くこと、奉公先では腹いっぱい飯が食えること、2人の姉も奉公に行っているのだからおしんも同様に働かなければならないこと、家にももうおしんに食わせるコメがないことなどを言って聞かせた。

しかし、おしんは反発した。学校に行きたい、食事を減らしてもいい、農作業も手伝う、故に家に置いてくれと頼み込んだ。
当時、極貧がどういうものかわからなかったおしんは、ちょっとの我慢で物事が好転すると思っていたのだ。

おしんが圭にそんな話をしている頃、三重では小さな問題が持ち上がっていた。
仁の義理の弟で、スーパーたのくらの役員をやっている辰則がある情報を入手した。スーパーたのくら17号店の近所の商店街が、土地を大手スーパーに売り渡す契約を交わしたというのだ。地元商店街はスーパーたのくらの進出で壊滅的ダメージを負った。どうせ潰れるなら、大手スーパーに売り渡して廃業しようというのだ。商店街のある地域は、スーパーたのくら17号店よりも立地が良く、その話が進めば、今度はスーパーたのくらが大きな損害を受けることになるのだ。

(6回)
翌日、おしんと圭は最上川を訪れた。

幼いおしんは、その川で魚を1匹釣った。
近頃、祖母の食が細くなってきたのを心配したおしんは、滋養のある魚を食べさせてやろうと思ったのだ。ところが、釣った魚は同年代の男の子に奪われてしまった。釣り道具の持ち主はその男の子であり、その道具で釣った魚の所有権は自分にあると言い張るのだ。おしんと男の子は、魚をめぐって揉みあった。すると、足を滑らせたおしんは、雪解け水で冷たい最上川にはまり込んでしまった。

濡れて家に帰ると、母・ふじに叱られた。女が男と一緒に釣りなどしてはいけないと言うのだ。一方で、急に魚釣りを始めた理由を問われたおしんは、祖母に食べさせるためだと説明した。祖母・なかは、自分は魚は嫌いだから、もう二度と魚を獲るなと言うのだった。

しかし、それは祖母の方便だった。祖母が食事を摂らなくなった本当の理由は、家族の食い扶持を減らすためである。リュウマチで働けなくなってしまった自分が、一人前を食べる訳にはいかないと遠慮しているのだ。そのことは、母・ふじにもわかっていた。ふじは、おしんが心配するといけないので、祖母にはちゃんと食事を摂って欲しいと頼んだ。すると逆に、祖母はふじが身重であることを指摘し、ふじこそたくさん食べるべきであり、そのために自分の食事を減らすといって聞かなかった。

そのやりとりをおしんは聞いていた。そして、無性に悲しくなった。自分の家には全員に行き渡るだけの食料がないこと、そして、働けない者には居場所がないという世の無情を知ったのだ。

さらにショッキングな出来事があった。
ある日、夕方になっても母が帰って来なかった。おしんが探しに行くと、母が川に入っていくのが見えた。腰まで雪解け水に浸かり、腹の子を流そうとしていたのだ。

おしんは、ついに奉公に出されることを承諾し、家族の前で宣言した。自分が奉公に行く事で、祖母も一人前の飯が食えるし、生まれてくるはずの弟や妹が死ぬこともない。自分も奉公先で腹いっぱい食べられる。悪いことはないというのだ。

そう言ってはみたものの、幼いおしんにはまだ自分の決定の重大さがわかっていなかったし、迷いもあった。本心では、家を離れたくないと思っていた。
その矢先、口利きの源助(小倉馨)が米を1俵持って来た。おしんの奉公1年分の給金を先払いしてくれたというのだ。その米を見て、おしんは自分が売られたことを実感として知った。もう後には引けないと諦めざるをえなかった。

* * *

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あけおめことよろ2013

毎年、年明けのテレビをアップするのが恒例なわけですが、今年はテレビの電波状況が悪くてこんな感じになってます。ぐすん。
2013年があけました
このままでは「年の初めはさだまさし」の視聴も危ぶまれるわけですが、今年も前向きに行きていこうと思います。
どうぞ、今年もよろしくお願い致します。

俺の年越し準備 2012

2011年の12月同様twitterの壁紙を和服姿の山瀬まみにした。

Twitter の背景画像 2013年バージョン

Twitter の背景画像 2013年バージョン


その他、今日は朝からひたすら大掃除をした。年末にこんなに一生懸命掃除をするのは、一人暮らし歴20年弱にして初めてのことかもしれない。床から埃がなくなって、窓の汚れがなくなり、キッチンまわりがピカピカになるだけでこんなに気持ちがいいとは。もっと早くに気づくべきだった。

この後は、紅白歌合戦年の初めはさだまさしを見つつ年越しをする所存。その間、海鮮鍋を食べたり、年越しそばを食べたりする予定。

続きはtwitterで。

それではみなさま、良い年をお迎え下さい。

松井秀喜と俺

松井秀喜が現役引退!今日NYで引退会見 (http://www.nikkansports.com/)

プロ野球巨人や米大リーグのヤンキースで長距離打者として活躍し「ゴジラ」の愛称で親しまれた松井秀喜外野手(38)が現役引退を決意したことが27日、分かった。

松井秀喜と僕はドンパだ。
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冬至ミステリー: サンタは誰だ?

昨夜、荷物の不在通知が届いていた。

発送主はamazonとなっているが、僕は最近 amazon で買い物はしていない。だから荷物が届けられる筋合いはない。

考えられることは、誰かがクリスマスプレゼントを贈ってくれたということだ。「どこのどなたか存じませんが、本当にありがとうございます。メリークリスマス☆」と心のなかで呟いて昨夜は寝た。
ただし、翌日も早い時間に帰れそうになかったので、近所のコンビニに転送してそこで受け取ることにしておいた。はたして本日、23時ころに荷物を受け取った。

やはり誰かからのクリスマスプレゼントだった。

「これでカボチャを切って、日々の健康的な自炊生活を目指してください サンタ」

「これでカボチャを切って、日々の健康的な自炊生活を目指してください サンタ」

ただし、匿名のサンタさんだった。amazon のギフトは贈り主を記入する欄があるのだが、そこには周到にも僕の名前が記載されていた。贈り主は自分の正体を完全秘匿したいようだ。

贈り主の欄には僕の名前が書いてあった。

贈り主の欄には僕の名前が書いてあった。

なお、プレゼントの中身はツヴェリングの包丁だった。


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月曜日の雲仙普賢岳

去る12月10日(月)、知人数名と共に熊本県宇城市へ出かけてきた。その道中、その知人らと一斉にツイッターへ写真を載せた。被写体は雲仙普賢岳である。


こうやって並べてみると、なかなか愉快なものである。当日は天気が良くて、対岸の雲仙普賢岳がよく見えた。ちょっとしたドライブで気分も良かった。こうやって写真を並べてみると、その時の楽しい気分がまざまざと思い出される。
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