猫日めくり争奪フォト575大会の締め切りが今日なのに、応募が1件しかなくて少し涙目になっている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』の第51回目の放送を見ましたよ。
昭和15年(1940年)、「ぜいたく禁止令」が発布され、嗜好品の売り買いができなくなった。
甘い物が大好きな糸子(尾野真千子)は、栗まんじゅうが食べたいのに大福しか売っていないと言ってカリカリしていた。国民に辛抱を強いているようでは戦争に勝てるわけがないと、糸子は声高に不平を漏らした。
妹の静子(柳生みゆ)らは、国や軍の聞きとがめられると困るといって落ち着かせようとするのだが、糸子の勢いは止まらなかった。
ぜいたく禁止令は、糸子の商売にも影を落とした。100円以上の洋服は贅沢だといって販売が禁止された。
しかし、それでも糸子はめげなかった。決められた価格の中でとびきり上等な洋服を作ろうと、むしろ意欲を燃やすほどだった。その努力は客たちにも認められた。金を支払えない代わりに、食料品を持って来てくれる者が大勢いた。そのおかげで、糸子の生活も助けられた。
けれども、儲けを度外視すた糸子の態度は、雇い人のリーダー格・昌子(玄覺悠子)の非難の対象となった。価格が規制されているのに、上等な生地を使ったり、丁寧な縫製をしているせいで微々たる利益しかあげられていないというのだ。
昌子の言い分は理解できるものの、糸子は洋服の質を落とすことだけはしたくなかった。さっきまで国や軍部の方針を批判していた舌の根も乾かぬうちに、糸子は国の非常時だから仕方ないと方便を使うのだった。この様な時局だからこそ、自ら率先して国民に奉仕することが重要だと主張した。
糸子の調子のいい様子に、一同は呆れてしまって、その場は収まった。
一方、糸子は仕事を進める上で、もう一つ悩みの種があった。次女・直子の子守が見つからないことである。直子は桁外れにやんちゃな子供だった。まだ1歳かそこらなのに、夜中に起きだして花瓶の花を振り回したり、住み込みの縫い子の布団の上に登ったりして暴れまくった。子守りをお願いした家の中もめちゃくちゃにしてしまうので、たった1日で断られる始末だった。
善作(小林薫)に面倒を看るよう頼んだが、長女・優子の世話で手一杯だといって断られてしまった。優子は体が弱いので目が話せず、直子にまで引き受けるのは難しいというのだ。
糸子は仕方なしに、直子を自分で背負って仕事をすることにした。しかし、それはなかなか難儀なことだった。
ある日、糸子は、善作からいい話があると言って呼び出された。
直子の子守りでも見つかったのかと思い、喜んで出かけていったのだが、そこで会ったのは生地問屋を営む河瀬(南条好輝)だった。河瀬のもとには高級な布地が大量にあるのだが、ぜいたく禁止令のあおりで売れなくなって困っているという。金糸がたった一筋入っているだけで販売禁止となってしまったのだ。
問題の生地を見せられた糸子は、それを気に入った。以前はこのような布をよく使っていたのだが、今は手に入らなくて残念に思っていたのだ。そしてまた、この布がぜいたく禁止令に抵触しないように仕立て上げる方法を考えることに意欲を燃やした。
糸子は、問題の生地を引き取ることにした。
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