この日めくり、誰んだ?カレ/カノジョんだー: フォト575を作って「まいにちにゃんこ2012」をもらおう!

当方の生き別れの飼い猫・あるにゃんが、FELISSIMOの日めくりカレンダー「まいにちにゃんこ2012」に採用されたことは以前にお伝えした通り。

あるにゃん写真の掲載日は縁起の良いことに、山瀬まみ誕生日イヴ(10月1日)に決まった。
写真を応募してくれたのはあるにゃんの里親さんだ。ひじょうにありがたい。
さらにありがたいことに、里親さんがカレンダーの現物をいくつか提供してくれた。

まいにちにゃんこ2012 を2名様にプレゼント

そんなわけで、当ブログの読者2名様にプレゼントしようと思います。
以下の応募要項にしたがって、どしどしとご応募ください。

締め切り: 2011年11月30日 23:59:59

【応募の決まり】
1. フォト575 を考え、それを添えて応募しなればなりません。
フォト575 とは、1枚の写真に川柳や俳句(五七五)を付けるものです。元ネタはNHKの番組『カシャッと一句!フォト575』です。同番組のウェブサイトにサンプルがあります。

2. 句を付ける写真は2つの部門があります。いずれかを選んでください。
A. 「あるにゃん部門
ブログ『あるむのママになった私の独り言』に掲載された写真の中から、どれか1枚を選び、その写真に句を付ける部門です。
このブログは、今年の春以降、あるにゃんの写真が毎日1枚ずつ掲載されています。当方と生き別れになったあるにゃんの毎日の様子がわかるようになっています。
そんなあるにゃんの写真に、グッとくる句を付けてください。

B. 「自由写真部門
応募者が自由に撮影した写真に句を付けて応募する部門です。
日々の生活の中であなたがグッと来た風景や事物に、グッと来る句を付けて応募してください。
なお、原則としてご自身で撮影した写真に限ります。

3. 応募はメール、twitter、facebook、自分のblog等々、なんでもOK。
僕が応募作品を確認できるならば、どんな手段でもいいです。
なお、メールに写真を添付して応募してくださるのがありがたいと言えばありがたいです。僕の方で整理しやすいですし、応募者もライバルに手の内が知られずに済むというメリットがあります。
#メール以外で応募したからといって、審査で不利になることはありません。

お一人様何回でも応募できます。同じ写真に別の句を付けても良いです。けれども、同じ句を別の写真に付けるのは禁止します。

4. 当選者の決定と賞品の発送
締め切り(2011年11月30日 23:59:59)後、速やかに当方が審査します。「あるにゃん部門」と「自由写真部門」のそれぞれについて優勝者1名ずつを決定します。
審査の基準は、当方がグッと来るかどうかです。「グッと来る」というのがどういう状態かは自分でもよくわかりませんが、笑えるとか感動するとか感心するとか、まぁそういった類のことです。

さらに、応募者全員(複数応募の人はそれだけチャンスが増える)の中から抽選で1名に「残念賞」として、サントリー ザ・プレミアム・モルツのオマケでついてきた竹内結子の卓上カレンダーを差し上げます。上の写真に一緒に写っているカレンダーです。「残念賞いらない」と言ってもダメです。僕もこのカレンダーいらない。

当選者が決まったら、あらためてその人に賞品の送付先住所をお聞きします。送料は当方で負担します。

以上。

【参考作品】
あるにゃんは あるむっていうんだ ホントはね

NHK『カーネーション』第30回

キッチュ・松尾貴史twitterでかまってもらい、すごく嬉しいミーハーな当方が、NHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』の第30回目の放送を見ましたよ。

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第5週「私を見て」

糸子(尾野真千子)は、翌朝までにパッチを100枚作る仕事を引き受けた。困難な仕事を勝手に受けたことに善作(小林薫)がへそを曲げてしまった。失敗すると店の評判が落ちること、家族に手伝わせることを当然だと思っている態度などが許せなかったのだ。糸子は父の言い分も理解するが、自分も間違っていないと信じていた。そして、家族の助けを借りずにやり遂げる覚悟を決めた。

家族は善作の目を盗んで糸子を助けてやるつもりだった。しかし、善作が仕事場で監視し続けるのでそれができなかった。母・千代(麻生祐未)が果敢にも陰に隠れながら手伝おうとしたが、それも目ざとく見つけては怒鳴った。

けれども、善作も仕事を失敗させようというつもりはなかった。本当は手伝ってやりたい気持ちもあったが、意地の張り合いになり、引込みがつかなくなっただけなのだ。夜中に糸子が居眠りすると、キセルを灰皿に叩きつけて大きな音を出し、間接的方法で糸子を何度も起こした。
結局、朝まで付き合ったのは善作だけだった。

明け方、糸子はついに100枚を縫い上げた。
真っ先に善作が検査をした。すると、裾が細すぎて足の通らないことがわかった。善作は即座に全員を叩き起こし、一家総出で縫い目をほどかせた。糸子が全てを縫い直し、なんとか時間には間に合った。

他に頼むこともできず、困っていた客(国木田かっぱ)はパッチ100枚を引きとって大喜びした。その場で代金を支払ってくれたが、封筒にはなんと相場の倍の金が入っていた。昨日は双方慌てていたので代金の相談をしていなかったが、無理な仕事を頼む以上、客は初めから倍額払うつもりだったという。糸子はありがたくそれを受け取った。

奥でやり取りを聞いていた善作は、糸子をなじった。代金のことを確認せずに仕事を引き受けるなど商売人としては失格であると言って、糸子のことを叱った。しかし、思わぬ報酬を手に入れ、善作は見えない所で顔をほころばせていた。糸子から差し出された分厚い封筒を受け取ると、中から札を1枚だけ引きぬいて糸子に渡し、残りは全て自分の懐にしまった。

それでも糸子は、自分の仕事で小遣いをもらえたことが嬉しかった。妹たち(柳生みゆ、眞木めい、吉田葵依)と一緒にわいわいと和菓子を買い食いに出かけた。

4月になった。
学校を卒業後は糸子を手伝いたいと言っていた静子であったが、結局は外に働きに出ることになった。善作の呉服も、糸子の洋裁も、全くといっていいほど仕事がなかった。そのため、静子を働かせる余裕も必要もなかったのだ。
小原家の生活は少しも改善されていなかった。

* * *

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映画『ジョゼと虎と魚たち』を見た

2003年公開の映画。原作は田辺聖子
脚本が渡辺あや。この人はNHK『カーネーション』の脚本も書いており、同ドラマはすごく面白い。それで渡辺あやの他の作品が気になって、彼女のデビュー作と言われている『ジョゼと虎と魚たち』を見てみた。

映画の舞台はおそらく寝屋川。もしくは東大阪辺りかもしれない。いずれにせよ大阪市近郊。
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NHK『カーネーション』第29回

尾野真千子さん、30歳のお誕生日おめでとうございます、と、お喜び申し上げる当方が、NHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』の第29回目の放送を見ましたよ。

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第5週「私を見て」

糸子(尾野真千子)の作った制服は検品に問題もなく無事に納品された。報酬もその場で現金で受け取ることができた。
疲労の極限に達していた糸子は何度も居眠りしてしまった。検品を待つ間も、帰りの電車の中でも座ったままうつらうつらした。家に帰っても、食事もとらず、その日はずっと眠り続けた。

翌日は心斎橋百貨店の初売で、糸子の制服のお披露目の日だ。
糸子は妹ら(柳生みゆ、眞木めい、吉田葵依)と共に百貨店に出かけた。妹たちは百貨店での買い物を楽しんだが、糸子だけは制服のことが気になった。商品ではなく従業員ばかり見て歩いた。糸子から見れば店の雰囲気に合っていると思われた。着用している従業員(辻本瑞貴)も糸子と目が合うと満足気な表情を送ってくれた。
そして、一人の客が花村(國村隼)に話しかけているのを耳にした。そこでは制服の評判は上々だった。糸子は嬉しくなったし、花村も糸子に笑顔を見せてくれた。

糸子はやっと年が明けた気分になった。

しかし、小原一家の家計に目を向けると、現実は厳しいものだった。
百貨店の仕事で一時的に金は手に入ったが、その後の仕事のアテが全くなかった。ミシンの購入資金にするため店の反物を全て処分してしまったので、店には売り物がほとんどなかった。善作(小林薫)は、糸子の洋裁の技術が認められ百貨店から継続的に仕事を受注できると目論んで反物を処分したのだ。しかし、その後、百貨店からは一切仕事がもらえなかった。

糸子には、店が潰れるのも時間の問題だと思われた。
唯一の希望は、次女・静子があと2ヶ月で女学校を卒業することだった。成績優秀な彼女は、就職も決まっていた。外から給料をもらってくるようになれば、一家が路頭に迷う事だけは避けられると期待していたのだ。

ところが、静子は糸子に就職をやめたいと打ち明けた。一家で制服作りをしたのが楽しかったから、卒業後は家で糸子の仕事を手伝いたいと言い出した。
聞いた途端、糸子は激しく怒り出した。のんびりした性格の静子は、一家の経済状況を何もわかっていなかったのだ。糸子はこんこんと静子を説教した。売るべき反物もなく、洋裁の仕事もない。ついカッとなった糸子は、どうしても手伝いたいなら自分で仕事を取ってこいと言ってしまった。
文字通り受け取った静子はどこかに出かけていったが、すぐに現実の厳しさを知って反省するだろうと、糸子は放っておいた。

すると、小一時間ほどして、静子が本当に仕事を見つけてきた。ただし、それは相当に非常識なものだった。
その客(国木田かっぱ)は、翌朝までにパッチが100枚必要だと言って、リヤカーに大量の生地を搭載してやってきた。あまりに無茶な要望のため、どこに行っても断られ続けたという。その矢先に偶然静子と出会い、わらにもすがる思いでやってきたのだ。
一瞬困惑する糸子であったが、困っている人を放っておけなかったことと、仕事がありがたかったことにより、引き受けてしまった。客が生地を降ろして帰るやいなや、静子とふたりで作業に取り掛かった。

そこへ善作が帰ってきた。そして、話を聞いてすぐに怒り出した。無理な仕事を受けて一家総出の仕事になったら、先日の制服作製のように家族全員が巻き込まれて迷惑するというのだ。

一方の糸子は、今は仕事を選べる状況ではないと口答えした。その一言は善作の火に油を注ぐ事となった。糸子一人に100枚のパッチを押し付け、仕事を取ってきた静子ですら手伝うことを禁じてしまったのだ。

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33歳と37歳の間には深くて暗い谷がある

芸能プロダクションWACに所属する2人の女優。

桝井志穂、1977年生まれ33歳。最近のTV出演はNHK『カーネーション』の女性客役。

山野さゆり、1974年生まれ37歳。最近のTV出演は同じく『カーネーション』。ただし、中年女性客役。

毎日目を皿のようにして『カーネーション』を見ている僕も、彼女らがどこに出ていたかわからない。ほんのチョイ役で、ほとんど似た様な役どころなのに、一方にだけ「中年」がつけられるなんて。残酷だなぁ。35歳あたりが境目なのだろうか。

同じ1974年生まれである当方は、中年ブロガーとして山野さゆりさんを全力で応援していきたいと思います。

NHK『カーネーション』第28回

「カーネーション: オリジナル・サウンドトラック」は amazon で MP3版が売られている(全曲試聴可)こと、および、椎名林檎の主題歌は収録されていない(別途MP3版がある)ことに気づいた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』の第28回目の放送を見ましたよ。

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第5週「私を見て」

糸子(尾野真千子)はミシンを借りるために神戸の祖父母(宝田明、十朱幸代)の家に泊まりこんだ。彼らは糸子が来たのを喜び、大歓迎した。しかし、のんびりしている暇の無い糸子はすぐに仕事にとりかかり、食事以外はミシンの前を離れることはなかった。

夕食は、神戸の親戚が勢ぞろいし、豪華で美味しい料理が提供され、楽しい時間であった。けれども、神戸での時間が楽しく有意義であると思うのに比例し、岸和田の家のことが気になり始めた。糸子の神戸行きについて機嫌を損ねている父・善作(小林薫)と、その矢面に立たされているであろう母・千代(麻生祐未)のことが心配になってくるのだった。

その時、妹・静子(柳生みゆ)から電話がかかってきた。彼女は驚くべき事件を報告し、すぐに岸和田に帰ってくるよう伝えるのだった。

静子によれば、糸子の神戸行きを知った善作は激怒したという。予想通り、一番立場の弱い千代に詰め寄った。それに対して、家族の女たちは全員一丸となって善作の前に立ちふさがり、千代をかばった。家庭内に一触即発の緊張がみなぎった時、善作は諦めたように部屋を出ていった。
そして、店の売り物を全て持って、行方をくらましたという。
夕食になっても善作が帰って来ない。あんな父親であっても、家族は全員善作のことが心配になってきた。

その時、店の方から大声が聞こえたかと思うと、善作は上機嫌で帰ってきた。
なんと、糸子のためにミシンを入手してきたのだ。

その話を電話で聞いて、糸子は翌朝一番で岸和田に帰った。
ミシンに対面した糸子は嬉しかった。しかし、立派なミシンとは対照的に売り物が全てなくなった呉服屋の様子を見て、少々物悲しくもあった。
父にさっそく礼を言う糸子であったが、善作は照れているのか、まともに取り合わなかった。

ぼんやりしている暇は無いので、糸子はさっそくミシンで作業を開始した。
呉服屋が洋裁をするのはきまりが悪いので、これまでは2階の部屋で隠れるように作業をしていた。しかし、今日からは店の中で堂々と洋裁を始めた。店の真ん中にミシンが鎮座し、その背後で家族総出で手伝った。
品物がなくて驚く客に対して、善作は悪びれるところもなく、洋裁も始めたと説明するほどだった。

昭和8年(1933年)、元日。
納品を明日に控え、小原一家は相変わらずの大忙しだった。今年ばかりは正月気分を味わうわけにもいかなかった。近所の幼馴染の勘助(尾上寛之)は小原一家の様子を見かねて、おせち料理を持ってきてくれたばかりか、作業の手伝いまでしてくれた。

その甲斐もあって、納品日の早朝に製品すべてが完成した。もちろん糸子は徹夜であったし、家族は今で倒れるように雑魚寝していた。

糸子は勘助に手伝ってもらって、心斎橋百貨店へ納品に向かった。支配人室へ続く階段を登りながら、きちんと受け取ってもらえるかどうか、そればかりを心配していた。

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NHK『カーネーション』第27回

本日発売の『カーネーション: オリジナル・サウンドトラック』の1曲目は「ふたりの糸子のうた」だと知り、これはーーー!!と叫び声をあげた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』の第27回目の放送を見ましたよ。

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第5週「私を見て」

自作の制服を来た糸子(尾野真千子)は百貨店の支配人・花村(國村隼)の前に飛び出した。判断のつきかねる花村は、糸子を百貨店のあちらこちらに立たせ、印象を確かめた。
そうしていると、一人の客が糸子を本物の従業員だと勘違いし、声をかけてきた。その時、糸子は成功を確信した。

花村からも、すぐに採用の返事をもらった。
ただし、1週間以内に20着を納品することが条件だった。せっかく素晴らしいデザインなので、翌週にせまる新年初売で大々的にお披露目したいというのだ。納品が無理なら、デザイン料だけ支払って、縫製は他の洋服屋に発注すると告げられた。

本心では、糸子も難しい条件だとわかっていた。しかし、この機会を逃してなるものかと、胸を張って請負った。

一刻も無駄にできない。
代金の2割を先払いしてもらったので、そのまま心斎橋で大量の生地を買い、電車で家に持ち帰った。家族全員に生地の裁断を手伝ってもらうことにした。そちらの作業はなんとかなりそうだった。
その時間を利用して、糸子はミシンを貸してくれる所を探しに出かけることにした。

大きな仕事を取ってきたことで、いつも気難しい善作(小林薫)ですら生地の裁断を進んで手伝ってくれた。善作の腕前は信用できたし、何よりも彼の機嫌がいいことに糸子は安心した。裁断の全てを家族に任せ、桝谷パッチ店にミシンの相談に行った。

桝谷(トミーズ雅)は糸子との再会に大喜びし、いくらでも力になるつもりでいた。しかし、年の瀬の繁忙期でもあり、1台しかないミシンはフル稼働だという。どうしても糸子を助けてやることはできなかった。糸子は、パッチ店の職人たちの応援だけを受けて、次を探しに行った。

電話で神戸の祖父母(宝田明、十朱幸代)に相談した。紡績工場を所有し、孫のかわいい祖父がすぐにミシンを都合してくれることになった。岸和田まで輸送するのでは間に合わないので、糸子が神戸に泊まりこんで作業することになった。
岸和田で裁断を行い、妹・静子(柳生みゆ)が電車で生地を搬送、神戸で糸子が仕上げるという計画を立てた。

しかし、その計画に善作がへそを曲げた。義父母と折り合いの悪い善作は、糸子が彼らの元に行くことに我慢ならないのだ。口ごたえする糸子を張り倒し、神戸行きを禁じた。怒った善作は作業も放り投げていなくなってしまった。

八方塞がりになってしまった糸子にやさしく声をかけたのは祖母・ハル(正司照枝)だった。善作の言い分が明らかに間違っていると言って、糸子の味方をしてくれた。善作のことは自分たちで何とかするから、糸子はすぐに神戸へ行けと言ってくれた。
それでも糸子は、踏ん切りが付かなかった。父は機嫌が悪くなると必ず母(麻生祐未)に八つ当たりをする。母が自分の身代わりになることを耐えられなく思った。

しかし、母も心配はいらないと言ってくれた。その言葉に後押しされて、糸子は神戸へ向かった。迷っている時間は全くないのだ。

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NHK『カーネーション』第26回

國村隼といえばサントリーオールドのCM(参考映像)を真っ先に思い出し、それにともなってCMの相手役の伊藤歩のことを思い、彼女は前作『おひさま』で夏子先生役だったよなぁ・・・と遠い目になる当方が、NHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』の第26回目の放送を見ましたよ。

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第5週「私を見て」

糸子(尾野真千子)は百貨店の制服のデザイン画を持っていったが相手にされなかった。平凡すぎると言って断られたのだ。

しかし、それくらいのことでへこたれる糸子ではない。帰りに大量の婦人雑誌を買い込んで勉強し、休むまもなく新たなデザイン画を描き始めた。しかし、それはワンピースに振袖をつけるなど奇をてらい過ぎており、自分で見ても駄作だった。時間がかかり過ぎると、他の洋服屋に仕事を取られてしまうかもしれない。糸子は焦る一方だった。

八重子(田丸麻紀)が様子を見に来てくれた。彼女に相談しながら、百貨店の支配人・花村(國村隼)に言われたことを反芻した。従業員の制服は目立つほうが良い。一方で、店の象徴となるので奇抜すぎるものはふさわしくない。八重子の助言は「この人に接客して欲しいと思えるものが良い」というものだった。
その一言で糸子は蒙が啓かれる思いがした。和服を基調とした現在の制服はどこかしら地味で、一緒にいてもあまり嬉しくないし、ワクワクもしない。どこか素敵な所へ案内してくれる、そんな期待を抱かせる制服が必要だと考えた。
見ているだけで嬉しくなる制服。そういったものをつくろうと決意した。

糸子は徹夜でデザイン画を描き上げた。自分でも満足できる物ができた。

朝一番で心斎橋に出かけようとしていたところ、家族の誰も起きてこないのに、善作(小林薫)だけが糸子の様子を見に来た。躊躇する糸子にかまわず、なかば強引にできたてのデザイン画を見た。
善作はデザインについては何も言わなかった。その代わり、画などではなく、現物見本を持参すべきだと助言した。「そっちの方が面白い」と。

糸子もその考えに賛成した。しかし、材料を購入する金がない。善作も貸す金は無いという。しかも、失敗したら金を失うことになる。
糸子と母・千代(麻生祐未)は、神戸の祖母(十朱幸代)から贈られてきたガラクタをかき集めた。神戸の祖母は外国の品物を頻繁に送ってくれる。それらは美しく珍しいものなのだが、小原家には似つかわしくない調度品(異国情緒満点の民族仮面など)ばかりで使い道がないのだ。
そういったガラクタを古道具屋に振り払って金を作った。最上級品を買うことはできなかったが、3番目くらいに上等な生地を買うことができた。

材料を手に入れると、糸子は寝食を忘れて見本を手で縫い始めた。一晩かかり、2日連続の徹夜の末に完成した。それは自分でも満足できるできだった。
早速、家族に披露した。家族は異口同音に褒めてくれた。糸子はますます自信を得た。

善作の指示は、それを着たまま百貨店に行けというものだった。制服で突然現れて披露すると効果的だというのだ。糸子はまったくその通りだと思い、すぐに実行に移した。

そのまま隣の履物屋(上杉祥三)に靴を買いに行った。これ以上金は無いので堂々とツケで買った。
岸和田の街をハイヒールで颯爽と歩いた。根岸(財前直見)の洋服レッスン初日に「胸を張って歩け」と言われた時以来であったが、2年前の教訓を忘れずに堂々としていた。

ところが、いざ百貨店に到着すると、糸子は緊張で押しつぶされそうになった。堂々と快活な立ち居振る舞いをしなければ印象が悪くなり逆効果だ。頭ではそう思っていても、支配人・花村に見せることを考えるとどうしても顔がうつむいてしまった。自分を奮い立たせようとすればするほど、背中は丸くなるのだった。

店内の陰で花村が来るのをじっと待った。すると彼が歩いてくるのが見えた。
意を決し、制服姿の糸子は花村の前に飛び出した。

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映画『サルベージ・マイス』は広島以外でいつ見ることができるのか?

週末から空前の谷村美月マイブームが巻き起こっている。

それでいろいろ調べていたら、『サルベージ・マイス』という映画で谷村美月が主演を務めていると知った。

この映画は、盗難美術品を逆に盗むという義賊の話だそうだ。その女盗賊を谷村美月が演じるという。谷村美月がアクション映画初挑戦だという。
この女盗賊は覆面をして盗みに入るそうだ。ウェブサイトを見ると、キャッツアイみたいでカッコイイぞ。

キャッツアイみたいでカッコイイのはいいんだが、トップページに谷村美月の素顔が一切でてこないのはどういうことだ?アリか?アリなのか!?
予告編を見ても、助演の長野じゅりあばかりが目立つし。

それでも、予告編を見ると痛快爽快系で悪くなさそうだ。これはぜひ見てみたい。

しかし、劇場情報を見ると、広島でしか公開されていない。映画の舞台が広島市なので、同地で10月22日に先行公開したのだという。
いや、ロケ地で先行公開するのはいいけど、それ以外の地域のスケジュールが決まってないってどういうことですか!?

配給会社がんばれ。俺の谷村美月マイブームが終結する前にちゃんと神奈川でも公開してくれ。頼むよ。