昨日書いた3つの記事は、いずれも「山瀬まみ」にかんして書くというバカっぷりを発揮した当方が、NHK連続テレビ小説『てっぱん』の第3回めの放送を見ましたよ。
あかり(瀧本美織)は悪夢を見ていた。鬼に追いかけられ、自分が養子であることを責め立てられる夢だ。鬼の形相の初音(富司純子)も現れ、自分の孫だと迫るのだった。
一夜明けた。
村上家に泊まっていた初音は、誰にも告げずにこっそりと家を出て帰路についた。彼女の娘・千春(木南晴夏)の形見のトランペットは残したままだった。
あかりは、そのトランペットは初音が持っているべきだと考え、すぐに後を追った。
渡船場に来てみると、初音を乗せた船がちょうど出航したばかりだった。船着場から声をかけるあかりに対して、初音はトランペットは捨ててしまえと言う。そして、自分の出生の秘密のことは全て忘れてしまえと叫ぶのだった。
いつもどおりに明るく振舞い、朝食を摂って学校に向かうあかりであったが、その日はずっと様子がおかしかった。産みの母が別におり、そしてその母親も自分と同じくトランペットをやっていたことに複雑な思いがあった。
親友の篠宮加奈(朝倉あき)が音大への推薦入学が決まったと聞いた。高校を卒業したら、音大のある大阪へ一緒に行こうと誘われる。しかし、大阪には初音が住んでおり、それを思い出したせいであかりは突然不機嫌になってしまった。加奈にはわけが分からなかった。
加奈の父・篠宮久太(柳沢慎吾)は造船所の社長である。また、あかりの父・錠(遠藤憲一)とは幼なじみであり取引相手でもある。そのため、錠が篠宮造船に顔を出した。そこへ、同じく幼なじみで、寺の住職をしている隆円(尾美としのり)もやって来た。
錠は、幼なじみの2人とあかりの秘密を共有しており、力を借りていた。あかりが秘密を知ってしまったことを報告するが、今後のことについて3人にはいい知恵が浮かばなかった。
学校の帰り道、あかりは母・真知子(安田成美)が花を持って街を歩いているのを見つけた。こっそり後をつけていくと、高台の墓地にたどり着いた。陰から覗き見るつもりだったのだが、ドジなあかりはすぐに見つかってしまった。
あかりはおずおずと自分の産みの母(木南晴夏)の事について聞いてみた。照れくささと混乱のため、産みの母のことを「写真の人」としか呼べないあかり。それに対して真知子は、ちゃんと「千春」という名前があるのだと諭す。
そこから、「あかり」の名前の由来の話になった。名付け親は千春だという。千春は尾道の夜景が好きだった。その夜景から「あかり」という名を付けたという。あかりは、船や人の道しるべとなる。どんな人にもそういうあかりがあって欲しいという願いが込められているという。
母と落ち着いて話すことで、あかりは少しだけ状況を受け入れることができるようになった。
大阪の自宅に帰った初音は、仏壇の前で亡き娘に話しかけた。「千の春がくるように」と願って千春と名付けたのに、自分より先に死んでしまったことを悔やんでいた。
夜、自室であかりは進路希望調査用紙に記入しようとしていた。自分の氏名を記入したところで、自分が何者なのかわからなくなってしまい混乱した。状況を打開するために、何かしなければならないと焦り始めるのだった。