東直己・原作(『バーにかかってきた電話』)、大泉洋・主演の映画『探偵はBARにいる』の公開が2011年9月10日決まったようだ。
特報映像も公開されている。
しかし、なんだかビミョーな空気が流れてる。僕が原作の大ファンなのでそう感じるだけだといいのだが。杞憂だといいのだが。
東直己・原作(『バーにかかってきた電話』)、大泉洋・主演の映画『探偵はBARにいる』の公開が2011年9月10日決まったようだ。
特報映像も公開されている。
しかし、なんだかビミョーな空気が流れてる。僕が原作の大ファンなのでそう感じるだけだといいのだが。杞憂だといいのだが。
出張から帰宅し、久しぶりに家庭菜園の世話や洗濯物を干したりしようと思ったのに、雨模様でげんなりしている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おひさま』の第61回目の放送を見ましたよ。
1943年(昭和18年)暮れ。和成(高良健吾)が出征して4ヶ月が過ぎた。その間、陽子(井上真央)は幾度も和成へ手紙を書いたが、彼からの返事は一度もなかった。
安曇野では、父・良一(寺脇康文)が名古屋の飛行機工場へ旅立った。子供たちが戦場で頑張っているのに負けていられないと自分を奮い立たせて出発した。無人となった須藤家はタケオの両親(村松利史、角替和枝)に託された。
大晦日。
丸庵は大忙しだった。物資窮乏で蕎麦の代わりにうどんしか出せなかったが、年越し蕎麦の雰囲気を味わおうとする客がひっきりなしだった。
忙しい中にも明るさを忘れず、互いに仲の良い和成の両親(串田和美、樋口可南子)である。彼らの姿を間近で見る陽子は、自分と和成はどんな夫婦になるのだろうかと想像するのだった。そのうち、戦地の和成のことが恋しくなると同時に、彼の身を案じるのだった。
明けて1944年元旦。
ついに和成からのハガキが届いた。
和成は毎日太陽を見上げ、幸せな気分になっているという。それは、陽子のことを考えてばかりいるという比喩であった。そして、昔映画で見た南方の太陽のことを思い出すと付け足してあった。和成は自分の赴任先が南方戦線であると他人にはわからないように知らせてきたのだった。
和成からのハガキは、陽子にだけはわかる、陽子への恋文に違いなかった。
陽子は、自分と年の近い啓子(初音映莉子)親子と独楽遊びをしていた。その時、戦死公報の配達員が目の前を通りがかった。その瞬間、啓子は自分の夫の戦死の知らせかもしれないと酷く怯えた。それは杞憂に終わったが、その様子を見ていた陽子は夫が戦地にいることの恐ろしさを初めて知るのだった。
昨年の7月、以下のような問いかけを発した。
以下の情報だけで、それがなんという漫画なのかわかる人はいるだろうか?
(1) 時代劇漫画(幕末物である可能性が高い)
(2) 作者は女性である
(3) 最近(少なくとも 2010年)、この作家初となる単行本が出た
(4) この作品は1巻で完結ではないらしい
(5) 講談社か集英社(もしくは小学館かも)あたりの大手からの出版らしい
その答えがわかった。
昨夜は3ヶ月ぶりにリゾラ・フェリーチェでお食事をし、自分たちの結婚記念日を覚えていない某夫婦に「なんでアンタのblogに記録がないの!?ちゃんと書いておいてよ」みたいなメチャメチャな文句を言われたような気がしたり、しなかったりする当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おひさま』の第60回目の放送を見ましたよ。
育子(満島ひかり)と真知子(マイコ)が遊びに来た。陽子(井上真央)は女学生に戻ったかのように大はしゃぎだった。
結婚1日で和成(高良健吾)が出征したことについて聞かれた陽子は、通常の寂しさとは少し異なる感情だと答えた。初めて会ってから間もなかったので、長く一緒にいた者を失う寂しさとは違うのだという。もっと一緒に居たかった、もっと話をしたかったという、不思議な寂しさなのだという。
次に、4年ぶりに再会した育子の近況が報告された。彼女は婦人雑誌の編集部で大活躍しており、夫や息子を戦地に送り出した女性たちのことを記事にしているのだと語った。しかし、それは育子のホラ話であり、実際には苦しい代筆屋であった。
育子はお手洗いに行くふりをして、家の物陰でひっそりと泣いた。幸せそうな親友たちと自分の落差を見せつけられて悲しくなったのだ。しかし、すぐに涙を拭いて、自分を奮い立たたせて、座敷に戻った。
その間、陽子と真知子も、育子のカラ元気に気付いていた。詳しくはわからないが、東京でうまくいっていないだろうことに気付いた。けれども、育子の話に合わせて、彼女をがっかりさせないように務めた。
時を同じく、丸庵に飯田(近藤芳正)が来店した。彼が陽子の英語教師だったことを知っていた徳子(樋口可南子)は、陽子らに引きあわせた。
当時、英語は敵性語として使うことが禁じられていた。そのため、飯田は職を失い、繊維工場で働きながら細々と暮らしていた。陽子たちに再会しても、気詰まりで、居心地が悪そうだった。
育子は、自分たち3人が親友になれたのは飯田のおかげだと話しだした。飯田が嫌な教師で、それに対抗するために3人で結託したことなどを明るく滔々と語った。陽子と真知子は、育子の遠慮のない物言いを止めようとしたが、飯田は自分でも誰かの役に立ったこともあったのだと涙ぐんだ。教師になって良かったと涙ぐんだ。
陽子たちは、卒業式で飯田に貰った言葉を飯田に返した。
「Well ladies, enjoy your life. 女性たちよ良き人生を。」
敵性語の英語を使い、飯田も良き人生を送れるようにとエールを贈った。
飯田はますます感激し、いっそう涙を止めることができなくなった。
楽しい時間も終わり、育子は東京に戻っていった。
ある日、隣組で消火活動訓練が行われた。丸庵が会場となり、バケツでじゃばじゃばと水をかけた。あまりに無茶苦茶に水をかけたため、その日は一晩中天井から水が漏れ続けた。
洗面器に落ちてくる水音で、陽子は眠れなかった。
暗い部屋の中に、和成の幻影を見た。しずくを額に受け、苦笑する和成の姿が見えた。
陽子はますます眠れなくなった。和成のことを思い、布団をかぶってしくしくと泣くのだった。
JR奈良駅前のスクランブル交差点を尾崎豊になったつもりで見おろしていた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おひさま』の第59回目の放送を見ましたよ。
陽子(井上真央)の新生活の1日目、そしてまた、和成(高良健吾)が出征した日の夜。
徳子(樋口可南子)は、自分と陽子は良い組み合わせなのだという。徳子は娘を亡くした母親であり、陽子は母親を亡くした娘である。それぞれが失ったものを補いあう、良い関係なのだというのだ。
徳子は、陽子のことを実の娘のように扱うと宣告した。娘に対しては遠慮も気遣いもしないし、怒ることもあれば、八つ当たりすることもあるだろうと予告した。陽子の方も、新しい生活、新しい母子関係にワクワクしており、それを喜ぶのだった。
突如、空襲警戒警報が鳴った。
安曇野では経験したことのなかった陽子は、慌てふためいてしまった。大事なものを持って避難しろと言われたものの、何を持ち出せばいいかわからなくなってしまった。
やっとの思いで防空壕に逃げ込むが、恐ろしさのあまり、陽子は震えていた。
しかし、周囲の様子を眺めていると、陽子の緊張感とは対照的に、呑気で日常的な風景が広がっていた。近所の人々は、自分が持ち出してきたものを冗談めかしながら互いに披露していた。砂糖、そば粉、酒、位牌、へそくり・・・。
やっと陽子が説明してもらったところによると、これは訓練なのだという。近所の隣組では、「警戒」警報が発令されたときは、避難訓練をすることに決めていたのだ。だから今夜も訓練だったのだ。
陽子がほっと安堵していると、いい機会だからと、近所に紹介された。かわいい嫁だと言って、みんなからちやほやされた。陽子も悪い気がしなかった。
みんなの視線は、陽子が持って逃げてきた品物に集まった。それは、一部の欠けた、みすぼらしい茶碗だった。人々は、陽子がよっぽど慌てて無意味なものを持って逃げたのだろうと笑うのだった。
陽子も笑ってごまかしていたが、それはとても大切な茶碗だった。というのも、祝言の夜に一度だけ和成と一緒に茶を飲んだ時、彼が使っていた愛用の茶碗だったのだ。部屋では和成の肖像写真の横に置かれており、陽子にとっては大切な和成の象徴だったのだ。
翌朝、陽子の日常が再開した。
義理の父(串田和美)は、とても美味しい弁当を持たせてくれた。実の娘のように扱われ、それはそれは嬉しかった。
細かい経緯など、どうでもいい。
それがどういうものであれ、僕が3月末に京都の住まいを引き払って神奈川に引っ越した事実は変わらないからだ。過ぎ去った時間の流れは取り戻すことも、やり直すこともできないからだ。
細かい事情は省略する。
とにかく、当方の愛猫・あるにゃんは京都の知人宅に預けられ、僕は単身神奈川に越した。たとえどんなに離れていても、僕とあるにゃんとの絆が潰えることはないと信じていた。
今日、2ヶ月半ぶりにあるにゃんに再開する機会を得た。
今日は2ヶ月半ぶりのあるにゃんとの面会日である当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おひさま』の第58回目の放送を見ましたよ。
結婚式の翌朝。それは、和成(高良健吾)の出征の日である。
陽子(井上真央)は学校を休んで和成を見送りたいと思っていた。しかし、和成の強い意向でそれを断られた。
和成はごく普通の1日を過ごしたいと思っていたのだ。戦争がなければ、和成は家業の蕎麦屋で働くはずだった。その場合、和成が家にいて、学校へ出かける陽子を毎朝見送るという生活になるはずだ。そんな1日を味わいたいというのだ。
陽子や和成の両親(串田和美、樋口可南子)は彼の考えを最大限尊重しようとした。湿っぽいことは一切なしで、互いに笑い合うよう務めた。
陽子が出勤する時間になった。和成は玄関の外まで出て陽子を見送った。和成は天の太陽を指差し、どこへ行っても必ず太陽を見ていると約束した。それは、陽子のことをいつも思うという意味だ。
ふたりは笑顔で別れた。しかし、相手の顔が見えなくなるや否や、ひっそりと目に涙を浮かべるのだった。
そして、和成が出発する時を迎えた。
身支度を整えた和成は、両親のいる厨房に顔を出した。「夕飯はどうする?」「いらない」などといった気軽なやりとりを交わすと、ちょっと近所にお使いに出るかのような素振りで出て行った。店の客たちも、これから戦地に向かう青年だと気付く者は一人もいなかった。
陽子は子どもたちの前ではいつも通り明るく接していた。しかし、一人になると辛い思いに押しつぶされそうになった。様子を感じ取った夏子(伊藤歩)が何も言わず寄り添ってくれた。それをきっかけに、陽子は思いを爆発させた。そして、夏子に正直な気持ちを打ち明けることで気を取り直すことができた。
和成の実家へ帰宅した陽子は、すっかり明るい気持ちを取り戻していた。家族や和成の肖像写真に明るく挨拶すると、笑顔で店の手伝いをするのだった。
泊まっているホテルのテレビはシャープのAQUOSであり、自宅テレビよりもはっきりくっきりと番組を楽しむことのできた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おひさま』の第57回目の放送を見ましたよ。
陽子(井上真央)と和成(高良健吾)の結婚式に育子(満島ひかり)が乱入した。
驚く人々を尻目に、育子は座敷の中央を突進し、和成の前にどかっと座った。
そして、単刀直入に、陽子を幸せにする自信はあるのかと無作法に質問した。和成は、少し困った顔をしながら、その自信はないと弱々しく答えた。
しかし、自分自身が幸せになることはできると、力強く答えた。その素っ頓狂な回答に育子は笑い出した。そして、和成のことをすっかり気に入ってしまった。
その後、厳粛に三三九度の儀式も執り行なわれた。そして、堅苦しい儀式が終わると、明るく賑やかな宴となった。みんなが笑顔で集っていることが、陽子にとって嬉しいことだった。
式は滞り無く終わり、列席者たちも帰宅した。
陽子は、育子と真知子(マイコ)に声をかけ、近いうちに3人で会っていろいろと話をしたいと持ちかけた。ふたりはもちろん承諾した。育子も再び東京に戻るつもりでいたが、しばらくは安曇野に滞在するという。育子と真知子は、陽子の前では明るく振舞ったが、和成が翌日には出征することを思い、ふたりだけになると陽子を思いやるのだった。
父・良一(寺脇康文)と春樹(田中圭)も帰っていった。陽子は急に心細さを感じ始めた。
和成の両親(串田和美、樋口可南子)は、今夜は近所の理髪店の女将・宮澤節子(白川由美)の家に泊めてもらうという。今夜は陽子と和成だけの時間を持たせてやろうというのだ。
ふたりっきりになり、間の持たない和成は家の中を案内した。蕎麦の道具、仏壇、そして荷物の運び込まれた陽子の新しい部屋。
最後に、和成は自分の部屋を案内した。小奇麗に片付いた部屋だった。陽子は和成の留守中、その部屋に住みたいと願い出て、それを認めさせた。
ふたりは寝支度を整え、和成の部屋で茶を飲んだ。
和成は、世界のどこに行っても太陽が見える、太陽を見て陽子を思い出すと話すのだった。
そして、和成は陽子を打き寄せた。ふたりが一緒に過ごしたのは、その夜だけだった。
今朝、新幹線の中でワンセグを起動したが電波を拾うことができず、12:45-13:00の放送を大阪大学のキャンパスで受信した当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おひさま』の第56回目の放送を見ましたよ。
陽子は次兄・茂樹(永山絢斗)にも結婚の知らせを送ったが、返事はなかったという。
一方、長兄の春樹(田中圭)は喜んで帰ってきていた。最愛の妹の結婚が嬉しいのはもちろんだが、陽子が良一(寺脇康文)に嫁入り前の最後の挨拶をするのを見たくてたまらなかったのだ。父が感涙にむせぶところを見逃すまいとしているのだ。
春樹はこっそりと父に様子を聞いてみた。すると、まだ挨拶はされていないという。
そこで、今度は陽子が一人のところに声をかけて、いつ挨拶をするのか聞き出そうとした。しかし、陽子は特に考えを持っていなかった。
春樹が父娘を焚きつけたことで、家の中は微妙な空気に支配された。
夕食を終え、ふと沈黙と緊張が場を支配した。
ところが、陽子が何かを言おうとした時、玄関に来客があった。祖母・富士子(渡辺美佐子)の運転手・神蔵(中原丈雄)だった。彼は富士子から、陽子へ白無垢の花嫁衣装を送り届けるよう命じられていた。その白無垢は、富士子が紘子(原田知世)のために誂えたものである。紘子が良一と駆け落ちしてしまったので着ることのなかった衣装である。陽子から知らせを受け、富士子はすぐに届けさせたのだ。
それはとても豪華で美しい花嫁衣裳であった。
しかし、あまりに豪奢すぎるため、戦時下の結婚式で着るには相応しくないのではないかと心配もした。そこで、家族には義理の母となる徳子(樋口可南子)に相談して決めると言った。そのことばを聞いて、春樹は陽子が他家の嫁になるのだと初めて実感した。
その時、良一も深く感じ入っていた。亡き妻に着せてやれなかった花嫁衣裳。それを愛娘が明日着るかもしれない。そして、それを着てしまったら、陽子が少し遠い存在になってしまう。そう思うと、良一は我慢できなくなってしまった。
「長い間、世話になったな。ありがとう。21年間娘でいてくれてありがとう。」
良一は、嫁入りの挨拶をあべこべに自分から言い出した。母亡き後、一家を切り盛りするばかりか、太陽の陽子として家中を明るくしてくれていた。その思いが一気に去来し、良一は涙を止めることができなくなったのだ。
「明日からは、丸山家の太陽の陽子になるんだ」
それが、父から娘への餞の言葉だった。
ふたりを冷やかすつもりでいた春樹も、思わず言葉を失うのだった。
そして、結婚式の朝を迎えた。
陽子は花嫁衣裳を徳子(樋口可南子)に見せて、着て良いか相談した。徳子は迷うことなく着ることを勧めた。
「こんなに良い着物を着ないなんて、オンナじゃない!」
徳子は気風が良かった。
そして、和成の準備などそっちのけで、実の母娘のように嬉々として陽子の着替えの手伝いをするのだった。
準備を整えた陽子はとてもきれいだった。列席者はみな、息を飲んで陽子を見つめた。
陽子が花嫁の席につき、いよいよ式が始まろうとした。
その時、誰かが障子を乱暴に開け放った。人々の視線の先には、厳しい顔をした育子(満島ひかり)が仁王立ちになっていた。陽子とは4年半ぶりの再会であった。