『ご指名!古都のバスガイド』 木島亜里沙

某知人が密かに熱いまなざしを送っている、奈良交通のバスガイドさんである木島亜里沙さんの手記『ご指名!古都のバスガイド』を入手した。

奈良交通は普段から路線バスでお世話になっている地元企業だし、本のカバーを見るとかわいこちゃんだし。

ていうか、上記知人が彼女の本を買おうとしているらしく、
「彼女を渡すもんか!俺が先に入手してやる!」
と、独自に彼を恋のライバル視して、早急に入手した次第。

つーか、これ、以前に買った『新幹線ガール』と同じ出版社なんですな。

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平城宮・大極殿正殿の特別公開

第一次大極殿正殿復元整備現場奈良市の平城宮跡の北側で、右の写真のような巨大な建造物を見たことがある人もいるだろう。

掲げられた看板には「大極殿正殿復元整備」と書かれている。これは、平城遷都1300年記念事業のひとつとして、平城宮に存在していた建造物の復元工事を文化庁が行っているものである。
2005年頃から工事が始まり、2010年に完成予定。工事の進捗状況は、随時公開されてきて、今回が7回目にして最終回。次に見ることができるのは完成時。

今回の特別公開は、2008年9月21日から23日まで(9:30 – 16:00)。文化庁による案内も出ている。

今日、たまたま近くを通りがかったので、見てきた。

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ドラマ・万葉ラブストーリー(NHK奈良製作)

今、NHKで「ドラマ・万葉ラブストーリー -夏編-」を見ていた。
奈良を舞台に、万葉集の歌をモチーフにした boy meets girl (中には、old man meets old woman もあるけど)の甘くてベタベタなストーリーが展開される。
1つのお話は15分程度で、3本セット。今までに3セット放送されている。僕は、「第2回 秋編」と今回の「第3回 夏編」を見た。

脚本の原作は、素人応募作品だそうだ。次回「春編」の脚本も募集されている。優秀作品はドラマになって、賞金も10-20万円ほどもらえるそうなので、腕に自信と、万葉集への造詣と、奈良への愛着がある人はチャレンジしてみてはどうか。

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TEN.TEN.CAFE: 酒と泪と男とぜんざい

P1000165.JPG河島英五の『酒と泪と男と女』に、

忘れてしまいたい事や
どうしようもない寂しさに
包まれた時に男は酒を飲むのでしょう

とある。

当方にももちろん、どうしようもない寂しさや忘れてしまいたい事があったり、なかったりするわけである。そういうモヤモヤした思いを抱えて、ならまち方面へ車を向けた。

なら工藝館という施設の正面に、ツタの絡まる古い建物があった。
そこは、ラクダのロゴが特徴的なTEN.TEN.CAFEという、地元ではちょっと名の知れたカフェらしい。

普通におしゃれでイイ感じの店であるのだが、それよりも、故・河島英五の細君が経営していることで有名。
もともとは、大阪ミナミにあったのだが、2003年の法善寺横町の火災事故の際に全焼。その時、すでに河島英五は亡くなっていた(2001年死去)が、彼が大好きだったというならまちに移転して現在に至るそうだ。

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sample: 深夜2時までやってるカフェ

お好み焼きを食べて口の中がなんとなくモニョモニョしていたので、帰りに「夜遅くまでやっていて、わりかしオサレ」という噂のカフェ sample に寄ってみた。

交差点の角にある年季の入った雑居ビルの1F。
ビルは年季が入っているが、店の内装は手が入れられていて随分オサレ。

店に入ってビックリするのは、カウンターがあるだけで、座席も4つくらいしかない。
なんか、常連っぽいあんちゃんが1人だけカウンターに座り、店のおねーさんと親しげにトークをしている。
小心者の当方は「なんて狭い店なんだ。しかも、常連が幅を利かせてるっぽくって居心地わりー」なんてオロオロしてしまう。

しかし、店のおねーさんが優しい微笑で
こちらの奥にも席がありますので、どーぞ
と僕の内心を見透かしたのかように、さりげなく誘導してくれる。

でも、指差された場所ってのが、幅1mくらいで壁が真っ黒に塗られた狭いトンネル。閉所恐怖症の人なら、絶対ビビる。

でもー、でもー、トンネルを抜けると、そこは落ち着いたホールだった。

sample のホール

間接照明が目に優しい。
女の子とかを連れ込むと、かなりいい雰囲気かも。
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王様のこて: 当方にとってナンバーワンのお好み焼き

昨夜、山瀬まみがトマたまを作るのを見て、今夜は同じものを作って食べる予定だった。

しかし、そんな決意はどこ吹く風で、奈良市内にある「王様のこて」というお好み焼き屋に出かけてしまった。
しばらく前に知り合いに「美味い」と教えてもらったお店で、その言葉に偽りはなかった。1度行って気に入ってしまったので、ちょっと遠いがちょくちょく出かけてる。
当方は、それほど粉モンに思い入れがあるわけではなく、世の中からたこ焼きとかお好み焼きとかが一切なくなっても、まぁ生きていけるのだが、この店だけはなくなるとちょっと悲しくなるかもしれない。

お好み焼きと焼きそば

出てくるお好み焼きはオーソドックス。
お好み焼きを語る語彙をあまり持たない僕には、詳しく味を説明できないけれど、まぁとにかくおいしいってことで。

単に鉄板焼きメニューだけではなくて、いわゆる居酒屋メニューも充実していてうれしい。
僕はいつも車で行くのでアルコールが飲めないのが残念でならない。
今日は、ただの水を焼酎だと思い込んで、「ホルモンのにこごり」を食べてみたり。

ホルモンのにこごり

なお、動物性蛋白のにこごりはちょっと微妙だったことを、正直に申し添えておく。
前に食べた、アボガドの刺身とかはちゃんとおいしかったんだけど。

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単純接触効果の好例: せんとくん

「単純接触効果」(mere exposure effect; Zajonc, 1968) とは、特定の刺激に繰り返し接触するだけで、その刺激に対して好意的な態度が形成される心理現象のことを指す。

ようするに、「せんとくん」(平城遷都1300年祭のマスコット)も繰り返し見ていると、好きになってくるってこと。

みんなも最近、「あれ?せんとくんってちょっとカワイイかも」って思ってるでしょ?

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浴衣サマー ’08 part.2: 豆腐庵こんどう と なら燈花会

浴衣を着た俺3年ぶり2回目の浴衣着用で、奈良に繰り出してきた。

豆腐庵こんどうで湯豆腐セット(4000円; 飲み物代別)をたらふく食べる。
この店は実に4回目の来店であり、毎回湯豆腐セットなのだが、何回食っても美味いし、腹いっぱい。「夏に湯豆腐ってどうよ?」と思わないでもないが、店内はクーラーが効いていて、普通に食べられる。セミの鳴き声をBGMに食べる湯豆腐はちょっと奇妙だけれど。

いろいろ料理はあったけれど、最後に出てきたデザート。豆腐プリンと豆腐ゼリー。

こんどうのデザート

なお、この店は、1週間以上前に予約取らないと絶対には入れないよ。

豆腐でお腹いっぱいになった後は、なら燈花会の見物に行く。
僕の目当ては、手塚治虫の「火の鳥」オブジェ。

確かに、見事に火の鳥の形状が再現されている。しかし、残念ながら地面から見ると全体像が見えなくて、ピンと来ない人がいるかもしれない。どこか高い所から見れればいいのだけれど、僕はそのような場所は見つけられなかった(奈良県庁の屋上に登ってみましたが、森の影で見えませんでした)。

火の鳥

場所は、以下の地図で紫のカメラのあたり(推定)。結構歩かされるので、注意。

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手塚治虫の『火の鳥』を読んでいる

いろいろなバージョンが出ているのだが、角川文庫版の『火の鳥』を購入して、1巻から順番に読んでいる。

今は、4巻「鳳凰編」の序盤まで読んだ。ちょうど、奈良の都で我王が良弁僧正に拾われるあたり。

前に何度か読んだ話なので、大筋は知ってる。
我王という冷血漢が、心を入れ替えて著名な仏師になるという話だ。彼のライバルとして茜丸という仏師が登場し、東大寺の鬼瓦のコンペをするというのがクライマックスだったと思う。我王は生後まもなく事故で片目と片腕を失う。そのコンプレックスから、盗賊時代に出会っていた茜丸の利き腕を不具にしてしまった過去がある。正々堂々と鬼瓦コンペに挑む二人なのだが、最後に茜丸が過去の因縁を思い出して・・・、という重たい話だったと記憶している。
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DAY BY DAY II: 押熊の南、わかりにくいがネコのいる店

私のしごと館付近でネコと一緒に住んでいる当方は、近鉄・西大寺駅そばのならファミリー(地元民は「ならファ」と呼ぶ)によく出没する。そのときによく使うルートというのが、押熊を南下して秋篠川のところで左折し、競輪場の横の道を通るというものである。精華町に暮らし始めて5年、何度この道を通ったことか。

1ヶ月ほど前、会社の人から、その押熊ルートのあたりに “DAY BY DAY II” という店があると教えてもらった。聞けば、夜もわりと遅くまでやっていて、ディナーメニューがとても美味しいらしい。基本的にいつも自炊で、昼食も毎日手製の弁当を持ってくる女の子も
外食をしようとはぜんぜん思わない。でも、あの店だけは例外で、自炊しなくてもいいやと思うのはあおそこくらい
と、かなりお気に入りの様子。

しかし、場所を聞いてもぜんぜんピンとこない。あれだけ何度も通った道なのだけれど、”DAY BY DAY” なんて店は見かけたことがない。詳しく店の場所を聞いても、まったく心当たりがない。

なんだか担がれているような気になりつつも、言われたとおりに行ってみたら、確かに店があった。
店の敷地が小高い丘になっていて、その上に店がある。周りには木がたくさん生えていて、大通りの方からは、よほど危険を冒してわき見運転でもしない限り目視するのは難しい。その上、看板もものすごく小さくて、よくよく事前に場所を確認してからではないとたどり着けないかもしれない。

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